ミュージカルのあらすじやキャラクター(登場人物)を、普段観劇しない人にも分かりやすく、ざっくり簡潔に解説するシリーズです。
今回は、東宝で上演され、大人気のウィーンミュージカル『モーツァルト!』(Mozart!)
これさえ押さえておけば、あなたも『モーツァルト!』(Mozart!)マスター!
※このあらすじ記事は<妻>が書いた記事ではありません。
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目次
ミュージカル『モーツァルト!』基本データ(初演日・カンパニー、原作情報など)
ウィーン・ミュージカル『モーツァルト!』(Mozart!)
初演:1999年(アン・デア・ウィーン劇場)
日本での上演カンパニー:東宝(2002年〜)
オリジナル・スタッフ:ミヒャエル・クンツェ(脚本、作詞)、シルベスター・リーヴァイ(作曲、編曲)
ミュージカル『モーツァルト!』キャラクター(主な登場人物)
*ヴォルフガング・モーツァルト
- かの有名なオーストリア人作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- 5歳で作曲の才が花開き「奇跡の子」と呼ばれた。いつも傍らにはその当時のヴォルフガングの姿をした少年<アマデ>がいる
- 自分の才能を信じ高みを目指す一方で、その才能に縛られ苦しめられる
- 自分を支配し才能の独占を図ろうとするコロレド大司教とは犬猿の仲
- 貧しい下層階級の出であるコンスタンツェと結婚する
代表曲:「僕こそ音楽」
若さ故におそれを知らず希望に満ちたヴォルフガングが「自分こそ音楽である」と明るく歌い上げる一曲。過酷な試練と闘い波乱に満ちた人生を終える第二幕の終盤にて、再び歌われるこのフレーズは、序盤の一曲とは打って変わり痛く切ないものとなっています。
音楽と自由を何よりも愛する無邪気な青年。自身も音楽に愛された途方もない才能の持ち主。しかし成長したヴォルフガングは才能を発揮できる恵まれた職場に出会えず「十で神童、十五で才子、二十歳過ぎれば只の人」状態になってしまう。
*アマデ
- ヴォルフガングが「奇跡の子」と呼ばれた天才少年時代の姿の分身
- ヴォルフガングの才能の象徴(対してヴォルフガングが自身の人間らしさの象徴)
- 劇中一言も発さないが常にヴォルフガングのそばにいる
*コンスタンツェ
- 貧しい下層階級のウェーバー一家の三女でヴォルグガングの妻
- 自身の家族からはヴォルフガングから金を巻きあげる為の道具として扱われている
- 本人にはヴォルフガングを利用する意思はなく、純粋に彼を愛していた
代表曲:「ダンスはやめられない」
相思相愛で結婚したものの、作曲と夜遊びにふけるヴォルフガングとのすれ違いで夫婦関係は破綻、コンスタンツェは毎夜1人でパーティーに出かけるようになってしまう。彼女のこれまでの生き様やヴォルフガングに対しての想いを力強く歌い上げる、激しくも切ないナンバーです。
*コロレド大司教
- ヴォルフガングの故郷ザルツブルクの領主
- ヴォルフガングの才能を独占する為、彼を支配しようとする
*ヴァルトシュテッテン男爵夫人
- ヴォルフガングの才能の良き理解者で、彼にとって転機となるウィーン行きを勧めた人物
- ヴォルフガングが幼い頃から才能を見抜いていた
*シカネーダー
- 劇作家兼プロデューサーでヴォルフガングの友人
- ヴォルフガングとシカネーダーの「いつか大衆が喜ぶオペラを作ろう」という約束の末に完成したのがオペラ『魔笛』
- ストーリーには関係がないが、実はこの作品が初演されたアン・デア・ウィーン劇場はシカネーダーが建てた
*レオポルト
- ヴォルフガングの父
- ヴォルフガングが「奇跡の子」であり続けることを望んでいた
- 息子の不器用さ・危うさに気付いており、自分の元で安全に暮らしてほしいと願っている
*ナンネール
- ヴォルフガングの姉
- 姉弟仲が良かったが、ヴォルフガングが故郷を疎み自分たち家族ごと捨てて出て行ったことに深く落胆する
- ナンネールの結婚資金すらヴォルフガングに費やしてしまった為、貧しい恋人との結婚も反対されてしまう
ミュージカル『モーツァルト!』あらすじ/ストーリー(ネタバレ含む)
第一幕
1768年、ザルツブルクの宮廷楽士である<レオポルト・モーツァルト>は娘<ナンネール>と共に、”奇跡の子”と呼ばれていた幼い息子<ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト>の演奏を目の当たりにしていました。
歳月は流れ、青年になったヴォルフガングは故郷ザルツブルクにて、領主である<コロレド大司教>に仕え音楽活動を続けていました。傍らにはいつも、奇跡の子と呼ばれていた頃の分身<アマデ>が寄り添っています。
しかし、ヴォルフガングは大司教の支配下での窮屈な音楽活動に嫌気がさしていました。加えて「大司教に逆らうな」という父とも意見が衝突。遂には傍若無人な大司教に、直接怒りを爆発させてしまうのです。
1777年、ヴォルフガングは母親と共に故郷ザルツブルクを離れ旅に出ることを決意します。旅路の途中、マンハイムでヴォルフガングから金を巻き上げようとつきまとうウェーバー一家に出会います。これがのちに妻となる<コンスタンツェ>との初めての出会いでもありました。
その後ヴォルフガングはパリに移りますが、神童と持て囃された頃とはうってかわり、誰からも相手にされず才能を認められることはありませんでした。更には金を使い果たし、挙げ句の果てに母を病気で亡くしてしまいます。
失意の中帰郷したヴォルフガングでしたが、コロレド大司教に反発したヴォルフガングに仕事などありません。そこでヴォルフガングは幼少期から彼の才能を見抜いていた<ヴァルトシュテッテン男爵夫人>の勧めを受け、再起をかけたウィーンへの旅立ちを決意するのでした。
第二幕
ヴォルフガングは行く先を案じる父と姉を故郷に残し、ウィーンに移り住みます。そこでウェーバー一家と再会し、三女であるコンスタンツェとの愛を急速に深めていきました。しかしコロレド大司教の手回しによって、演奏の機会をことごとく絶たれてしまいます。そんな中大司教よりザルツブルクに戻るよう命令されますが、自由な環境下での音楽活動を求めるヴォルフガングはウィーンに残ることを決めます。これが二人の決定的な決裂となりました。
大司教との決裂後、ヴォルフガングはウィーンの社交界で評判となり始めます。私生活では紆余曲折を経てコンスタンツェとも結婚したのですが、その頃から遊び仲間も増え、夜な夜な出歩くようになりました。対して故郷に残された家族は、ヴォルフガングにお金を費やしたあまりに資金が底を尽き、貧しい生活を余儀なくされていました。大司教は不幸を嘆いているレオポルトを呼び出し「ヴォルフガングのこれまでの無礼を赦免する代わりに、彼をザルツブルクに連れ戻せ」と命じます。そうしてレオポルトはウィーンに到着しヴォルフガングと再会しますが、破滅を招きかねない息子の内に潜む傲りに気づき危惧します。しかし最後までヴォルフガングは父の苦言を聞き入れることはなく、二人はついに心を通い合わせることがないまま別れたのでした。その後、レオポルトの懸念は的中し、名声を手にしながらもヴォルフガングの生活はどんどん荒れていきます。心身ともに病んでいくヴォルフガングに更なる追い討ちをかけたのは、喧嘩別れした父の訃報でした。
父の死後、ヴォルフガングは友人の劇作家兼プロデューサーのシカネーダーとのオペラ『魔笛』を成功させ、音楽家としての確固たる地位を築きます。そんなヴォルフガングの前にある日突然『レクイエム』の作曲を依頼する謎の人物が現れます。しかし病で死期が迫り、病床に伏せるヴォルフガングはもう立ち上がることすらままなりません。傍らでアマデが作曲する『レクイエム』は他でもない自分への『レクイエム』だと悟ります。そして最後の命を振り絞り「僕こそ音楽」と歌い、その短くも波乱万丈な生涯に幕を下ろすのでした。
ミュージカル『モーツァルト!』感想(まとめ)
ミュージカル『モーツァルト!』は2018年の公演で6演目を迎えた人気作品です。
魅力の一つに時代が交錯した斬新なスタイルの衣装が挙げられます。この作品には様々な曲調の楽曲が登場するのですが、その度にコロコロ変わる衣装からは目が離せません。
他にも再演するたびにパワーアップする演出・楽曲の数々もこの作品ならでは!ちなみに2018年の公演ではハープシコード(ピアノに似た弦楽器)がモチーフのセットと銀橋も登場しました。これらの魅力の数々は重厚なストーリーにより一層深く没頭させてくれる事間違いなしです。
最後に「モーツァルト!」などミュージカルのチケット発売情報をカレンダー形式で表示してくれる、ミュージカルファン向けの最強アプリをご紹介します。
その名も「チケットカレンダー」です。
チケット争奪戦で一番難敵なのが「どうすればチケットの発売日を知ることができるか」だと考えています。
発売場所はわかっていても、チケット発売日は急に発表されます。
そのため、「今日実は発売日だったのか、知らなかった、、、」
ということがよくあります。
「チケットカレンダー」では、クレジットカードから公式サイトまであらゆるチケット情報をまとめて見られます。
例えば、同じく東宝主催で上演された『マドモアゼル・モーツァルト』であれば先行抽選の情報がこのように掲載されています。
演劇・ミュージカルファンであればこの公演に限らずかなり使えますので、この記事を読む前にまずダウンロードしてみて、機能を試してみてください。