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暁斎展の感想:『これぞ暁斎!世界が認めたその画力』@Bunkamura〜混雑&待ち時間もご紹介

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Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の絵師河鍋暁斎を特集した美術展『ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!世界が認めたその画力』の感想やおすすめポイント、待ち時間や混雑具合をお伝えします。

 

 

この記事では、現在東急文化村のBunkamuraザ・ミュージアムにて開催中の美術展『ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!世界が認めたその画力』の感想や、おすすめポイント、デートに向いているかどうか、果たして行くべきか⁉︎などあらゆる情報をお伝えします。

 




 

ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!世界が認めたその画力 』会期とオープン&クローズ時間

 

2月23日(木)ー 4月16日(日)※会期中無休

会期は2ヶ月弱と短いです。早く行くべし!心が和むような作品ばかりなので、寒さの残る今の時期にもおすすめです。

 

10時00分ー19時00分(金土は21時まで)

金曜日と土曜日は21時までオープンしています。森美術館は22時までオープンしています。仕事終わりに『N・S・ハルシャ展ーチャーミングな旅ー』とのはしご鑑賞もできますね!

『N・S・ハルシャ展』感想と待ち時間や混雑具合をご紹介!

どちらも現在東京で開催中の美術展の中では注目を集める美術展なので、金土のお昼は人が多いです。

できれば、夜のゆっくりした時間に鑑賞できると良いですね。

私は暁斎展2周しました。妖怪などを描いた作品や春画が印象的なので、夜の方が作品が光り輝きだすと思います!!!

 

 

待ち時間や混雑具合について

入場、ショップとも待ち時間はありませんでした。

Bunkamuraザ・ミュージアムは毎回素敵な展示をしていますが、ゆっくり鑑賞できるのでおすすめの美術館です。

週の一番混んでいる休日に訪れましたが、入場の待ち時間もなく、チケットもすぐ買えました。今回の展示は日本の絵画とのことで、興味を持つ人が少なかった可能性はあります。

 

また、4月に鑑賞すればドゥ・マゴ・パリのテラスで春の日差しのなか美味しいワインやガレットを食べられますね。

 

 

会場

Bunkamuraザ・ミュージアム

(東急百貨店本店と隣接しています)

チケット当日

一般:1,400円

大学生・高校生:1,000円

中学生・小学生:700円

 

あとの情報は『ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!世界が認めたその画力』公式ホームページまで。

 

 


 

 

『ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!世界が認めたその画力』ダイジェスト

 

プロローグ

河鍋暁斎(1831-1889)を2行で紹介

幼い頃に浮世絵師歌川国芳、続いて駿河台狩野派に学ぶ。パトロンの幕府が崩壊するも、卓越した画力と反骨の精神を生かして浮世絵を出版。

伝統的な日本の絵画から浮世絵、西洋画まであらゆる表現を探究し続けた極めた絵師であり、世相を反映した戯画や風刺画が特徴的。

 

序章 出会いーゴールドマンコレクションのはじまり

解説

ハーバード大学で美術史を学んだ画商イスラエル・ゴールドマン氏は、浮世絵に興味を抱き、ロンドンで画商の道を歩み始めました。

一度転売してしまった暁斎の「象とたぬき」が忘れられず、顧客に返してもらったことがきっかけで暁斎の絵画を集めるようになり、現在では世界有数の暁斎コレクションとなっています。

《象とたぬき》

 

《蛙の学校》

 

 

 

1 万国飛ー世界を飛び回った鴉たち

解説

暁斎を海外に有名した鴉(鴉)を描いた絵画が多数展示されています。当時の外国人は暁斎といえば鴉えを描いた画家だったのです。

《枯木に夜鴉》

 

 

烏瓜に二羽の鴉

 

 

 

2 躍動するいのちー動物たちの世界

解説

まるで人間と同じように曲芸をしたり、踊ったり、馬に乗ったりする動物たちが描かれています。ディズニー映画『ズートピア』のように、あらゆる動物が同じ空間を楽しく過ごす姿がそこにはあります。

さらに、実物の写生によって描いたことからリアリティがあるのです。

《カエルの放下師》

 

 

《枇杷猿、瀧白猿》

 

 

 

3 幕末明治ー転換期のざわめきとにぎわい

解説

江戸から明治への転換を冷静に観察した暁斎の鋭い感性が味わえる作品が展示されています。

暁斎絵画の特徴は、人間も動物も妖怪も優劣なく同じ目線で描かれていることです。それは西洋人に対しても一緒でした。

《名橋倭魂新版》

 

《町の蛙たち》

 

《船上の西洋人》

 

 

 

4 戯れるー福と笑いをもたらす守り神

解説

暁斎の描く神々を見ると驚くかもしれません。鍾馗や七福神が動物と宴会をしたり、鬼の曲芸を楽しんだりしているのです。

ここでは、七福神も鍾馗も鬼もキャラクターとして同じ世界を楽しむ姿が描かれています。

 

《鍾馗と鬼》

 

《弁財天の絵を見る六福神》

 

 

 

春画 笑うー人間と性

解説

おそらく、いや確実に今まで観た春画の中で一番ユーモアがありました。笑いました。素晴らしい。

「笑絵三幅対」では男女が営んでいる後ろで男のたまを猫じゃらしか鞠のように遊ぶ猫の姿が描かれています。決して陰湿な春画ではなく、すべての男女の営みが滑稽で、どこか愛くるしく思えます。

《十二ヶ月春画絵巻》

 

 

5 百鬼繚乱ー異界への誘い

解説

写生を重視した暁斎が描く幽霊、百鬼、鬼などが数多く展示されています。

恐ろしいもののリアリティを伝えつつ、どこかに暁斎らしいユーモアさがある。特に百鬼夜行を描いた図屏風は圧巻です。

《百鬼夜行図屏風》

 

 

《地獄太夫と一休》

 

 

 

6 祈るー仏と神仙、先人への尊崇

解説

暁斎はユーモアな絵画だけでなく、達磨や霊女も多く描いています。今までの作品には見られなかった静謐さがあります。

暁斎の画力が卓越していたことを示す作品群です。

 

《龍頭観音》

 

《半身達磨》

 

 

 


 

 

『ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!世界が認めたその画力』の感想とおすすめポイント

 

暁斎展が「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」だった!

 

河鍋暁斎の絵から感じるユニークさは何だろうと考えていて、「百鬼夜行図屏風」の上部に描かれた南瓜型の蝙蝠を観たときに、とうやくぴんときた。

このユーモアさはディズニーアニメーション映画の「ナイトメア―・ビフォア・クリスマス」と一緒のものだと。

 

暁斎の描く妖怪や動物にも、「ナイトメア―・ビフォア・クリスマス」のキャラクターたちにも、明るさがある。

 

暁斎の妖怪は、妖怪なりに彼らの世界を楽しんでいるし、「ナイトメア―・ビフォア・クリスマス」のジャック・スケリントンも、サリーもハロウィンタウンの住人も、皆ハロウィンタウンを楽しんで生きている。

むしろ、仕事や他人との関係に悩んで生きる人間よりも確実に楽しく彼らは生きている。

しかし、ジャックがハロウィンタウン流に人間の世界を解釈して、結局は人間を困らせたように、暁斎の描く妖怪や動物も、人間と同じように食べたり飲んだり遊んだりしているように見えるがどこか違う。

だからこそ面白い。

暁斎の絵画を見て、人間の価値観を取り払って世界を見てみるところにユーモアは生まれるのだろうと思った。

 

 

そして、春画が素晴らしい

 

春画は3周くらいした。なぜかと言えば「笑絵三幅対」に描かれた男の"たま"を触る猫がとてつもなく可愛いからだ。

動物や妖怪にとって男女の営みほど人間が油断していて滑稽な瞬間はない。

人間は他人が営んでいれば目を背けるか、嫌悪の目で見る。しかし、動物や妖怪は面白がって見る。本当は、他人から見ればどんな男女の営みだって滑稽そのものなのかもしれない。

猫は毬かなんかだと思って触っている。私たちは猫の目になって男のはれぼったい"たま"を見ている。あらためて男の私も"たま"の面白さを実感した。

 

 

まとめ

暁斎の描く妖怪はすべて手の内をさらしている。「ナイトメア―・ビフォア・クリスマス」の素敵なところも一緒だ。観客はハロウィンタウンの一員としてありとあらゆる妖怪の世界を見てまわったあとに、人間の世界を訪れる。

妖怪の価値観を学んだあとに見る人間ほど滑稽な生き物はない。人間ほど面白いほどに妖怪を怖がってくれる生き物はいないのだから。

河鍋暁斎の絵は、人間の目でなく、妖怪に猫やカエル、猩々や河童の気持ちになって人間を見ることができる。

しかし、ここに人間への痛切なアイロニーが潜むかと思えば大間違いだ。

「人間ってこんなもんよ」と愛おしくさせてくれるマジックが暁斎の絵には働いている。

 

 


 

 

意外にも今年最高の美術展は『これぞ暁斎!世界が認めたその画力』だった!

 

江戸の絵師か、浮世絵か、楽しめるかな…と今年一番身を構えていましたが、実は今年一番楽しめた美術展でした。

若いカップルも楽しそうに笑いながら鑑賞していたのが印象的です。

私のようなディズニー好きでも楽しめる美術展なのだから、あらゆる人がきっと暁斎の魅力に心を和ませると思います。

会期は4月16日まで。

ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

 


 

 

同時期にBunkamuraで開催中の公演や映画

 

『エゴン・シーレ 死と乙女』@ル・シネマ

  • 上映:3月10日(金)まで
  • 料金:一般 1,800円

 

 

海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~

  • 上映:3月中旬まで
  • 料金:一般 1,800円

詳しくはBunkamura ル・シネマ 公式ホームページまで

 

 

 

同時期に東京で開催中の美術展

 

『N・S・ハルシャ展ーチャーミングな旅』@森美術館

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『オルセーのナビ派展』@三菱一号美術館

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『ティツィアーノとヴェネチア派展』@東京都美術館

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『草間彌生展ーわが永遠の魂』

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作品写真は全て『ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!世界が認めたその画力』公式ホームページより

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