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【感想】舞台 ローマの休日 吉田栄作・朝海ひかる・小倉久寛出演 | 世田谷パブリックシアター


舞台「ローマの休日」2017年公演の感想をお届けします!

吉田栄作・朝海ひかる・小倉久寛出演

公式サイト


 







 

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2017年7〜8月までの短期間公演

7月26日(水)~7月27日(木)に梅田芸術劇場

7月30日(日)~8月6日(日)世田谷パブリックシアターにて上演される舞台「ローマの休日」

 

原作は1953年公開の映画

1953年に公開され、アン王女演じるオードリー・ヘップバーンはアカデミー主演女優賞を受賞。

ローマを舞台に、王女と新聞記者との恋愛を描く物語。

 

出演者は3人

本作品はミュージカルではなく、舞台作品。アン王女は朝海ひかる、新聞記者ブラッドレー役は吉田栄作、カメラマンのアーヴィング役は小倉久寛と出演者は3人だけ。

3人の俳優と、マキノノゾミの演出・脚本で名作が舞台上に蘇ります。

 

ミュージカル版が2001年にアメリカで初演

名作中の名作である「ローマの休日」は、アメリカではミュージカル作品としても上演されてきました。

2001年に初演を迎えたポール・ブレイク版は、2017年5月にサンフランシスコのゴールデンゲート劇場で再びリバイバルされ、今年の秋にはニューヨークでの公演が計画されています。

音楽は「キス・ミー・ケイト」などの劇中歌を手がけたコール・ポーター。

彼の代表曲「Just One of Those Things」「Begin the Beguine」「You Do Something to Me」から、「There’s my 11 o’clock」などあまり知られていない曲まで幅広くミュージカルでは使用されています。

ミュージカル『ローマの休日』あらすじ・音楽まとめ【ブロードウェイ版】

 

 

舞台「ローマの休日」感想

テーマゆえに感動する作品

この作品は「自由」をテーマにした作品だと思います。

人には自由に思想を抱く権利があるべきです。「何かがしたい」と考えや思いを持つこと、行動に移すことは人間の根源的な「人間らしさ」だからです。

アン王女の暮らす皇室の世界も、ブラッドレーの暮らしていた赤狩りのアメリカも、人間らしくいることが社会によって制御された世界でした。

映画では完全に制御された世界に暮らすアン王女の「人間らしさ」、「人間らしさ」を得ようとして生まれるローマを舞台にしたアドベンチャー、ブラッドレーとアン王女のロマンスが見せどころです。

しかし舞台版では、ロマンスやアドベンチャーよりもテーマ性が強調されています。

映画と舞台で物語の描き方が異なるのは、オープニングのクレジットにも現れています。

最初のクレジットは朝海ひかるではなく、「Eisaku Yoshida」と表示されました。これによって、観客にはアン王女を中心とした物語ではないことが伝えられます。

さらに言えば、ブラッドレーとアン王女、そしてブラッドレーの友人であるアーヴィング・ラドヴィッチの3人を同じレベルで描く作品であることが伝えられるのです。

映画に数多く登場した冒険活劇&紀行的テーマは、舞台版では「自由」というテーマを支える要素と変わります。

そして私は、この「自由」という人間の根源的な欲動の美しさにはっとさせられ感動したのです。

アン王女とブラッドレーの「自由」への欲求、そして友情や恋心を超えたブラッドレーとアン王女の「愛」の美しさは語り尽くせません。

 

「永遠の女優」朝海ひかる

オードリー出演作は2回目

朝海ひかるはご存知の通り、元宝塚歌劇団雪組トップスター。

2006年に退団後は「エリザベート」エリザベート役、舞台「暗くなるまで待って」主人公スージー役を演じてきました。

「暗くなるまで待って」は同名の映画を舞台化した作品であり、映画ではオードリー・ヘップバーンが主演を務めています。

 

映画「ローマの休日」が撮影された当時のオードリー・ヘップバーンは23歳から24歳。現在の朝海ひかるは45歳。

映画を観ている私はそのギャップをどう埋めるのか気になりました。

美は時を超える

しかし、実際にはアン王女演じる朝海ひかるの美しさに心を掴まれました。美は年齢を超えるのだと痛感しました。

テーマ性が強く、また演劇なので、アン王女がとびきり美しくある必要性はありません。そんなことはさておき、本当に45歳なのかと疑う程の外見。

朝海ひかるは身長167cm、宝塚の男役トップスターの中でもとびきり身長が高いほうではありません。しかし、細身のすらっとしたあまりにも綺麗な姿は非日常的で、アン王女と一般人の暮らす社会の差が一目で分かるようになっています。

小倉久寛演じるアーヴィングの太った体の方が一般人に近いでしょう、朝海ひかるの外見には別世界に住む人間であることを一目で分からせる圧倒的な美しさがありました。

普段着でもドレスの裾を広げるようにゆっくりと座り、立っているときは肩の位置が体の中心よりも後ろになる。こういった姿勢の美しさや上品さを見られたのは、演出はもちろんのこと、朝海ひかるの感性や経歴、そしてたゆまぬ努力ゆえです。

永遠の女優

可愛らしさと精悍さの混じった顔は決して45歳とは思えず、まさに「永遠の女優」。

年齢に左右されず舞台上で美しさを保てる女優はそう多くありません。天性の美しさと気品を継続する努力がどれだけのものか……朝海ひかるを見るだけでも十二分に価値のある作品です。

 

3人の役者がみな素晴らしい

吉田栄作の演技も素晴らしく、日本人とは思えないスタイル。テレビに数多く出演しているだけあって、演技の細やかな繊細さは舞台人にはなかなか見られないものです。

そして、アーヴィング役の小倉久寛はコメディ要素を担います。演技なのに演技ではないように見せる、俳優としての基礎的な能力がずば抜けています。

そして、この作品のもう1つ素敵なところは、3人の役者がコメディからロマンスまで役割を完全にすみ分けることなく、3人があらゆる感情を表現していた点だと思います。

今年ここまで1番良かった作品?断言できます舞台「ローマの休日」です。


 

公演日程

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

2017年7月26日(水)~2017年7月27日(木)

一般発売日

2017年5月20日(木)

  • 全席指定:8,800円
  • U-25:5,000円

世田谷パブリックシアター

2017年7月30日(日)~2017年8月6日(日)

一般発売日

2017年5月20日(木)

  • S席:8,800円
  • A席:7,000円
  • U-25:5,000円

プレイガイド

 

キャスト

ジョー・ブラッドレー:吉田栄作

アン王女:朝海ひかる

アーヴィング・ラドヴィッチ:小倉久寛

声の出演:川下大洋

 

クリエイティブ

  • オリジナル脚本:イアン・マクレラン・ハンター/ジョン・ダイトン
  • 原作:ダルトン・トランボ
  • 演出:マキノノゾミ
  • 脚本:鈴木哲也/マキノノゾミ

 

ストーリー

1950年代のイタリア・ローマ。新聞記者のジョーはある夜、街角のベンチで横たわる風変わりな娘を自宅に泊めざるを得なくなった。渋々面倒を見ていたが、翌朝になって驚愕!なんとその娘はヨーロッパ各国を歴訪中のアン王女その人だった!
束の間の自由を求め、身分を隠し密かに大使館を抜けだしてきた王女に悟られぬよう、カメラマンで親友のアーヴィングと特ダネを取ろうと企てるジョーであったが、永遠の都・ローマで自由と休日を活き活きと満喫するアンにいつしか心惹かれ始める。王女もまた、ジョーに惹かれていくが・・・

公式サイト

https://youtu.be/Buqxaof0_ZU

https://youtu.be/fAVdhoUCdY4

 


 

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