ジェダイマスターのオビ=ワン・ケノービを主人公にしたスピンオフ映画が製作初期段階に入ったようです。
また、監督には「リトル・ダンサー」「めぐりあう時間たち」のスティーブン・ダルドリーを予定。
ディズニーが考える「スター・ウォーズ」の戦略など、現在「スター・ウォーズ」がどのような立ち位置にあるのかを解説します。
ディズニーが手がけるハン・ソロのスピンオフ作品。監督の交代など紆余曲折がありながら、ついに制作も終わりに近づいています。
まだタイトルは決定していませんが、「スター・ウォーズ」の登場人物を主人公にした初のスピンオフ作品になります。
監督はスティーブン・ダルドリーの予定
そして、ディズニーは次にもう一人の映画を代表するキャラクターのスピンオフ作品の制作へと向かっていることがわかりました。
海外エンタメ誌のヴァリエティによれば、現在ディズニーはジェダイマスターのオビ=ワン・ケノービを主人公にしたスピンオフ作品の製作初期段階に入っており、ミュージカル「ビリー・エリオット」を手がけたスティーブン・ダルドリーに監督就任の交渉中のようです。
スティーブン・ダルドリーのプロフィール
@By Celebretainment
1961年イングランド・ドーセット生まれ。
10代から演劇やミュージカル界で活動を始め、2度のトニー賞を受賞。そして初の映画監督作品「リトル・ダンサー」でいきなりアカデミー賞にノミネートされました。
さらに、2005年には「リトル・ダンサー」をミュージカル化し、トニー賞では10部門受賞。2017年7月より日本でも上演されています。
その他の代表作は、アカデミー賞に9部門でノミネートされ、ニコール・キッドマンが主演女優賞を獲得した「めぐりあう時間たち」。
アカデミー賞に5部門でノミネートされ、ケイト・ウィンスレットが主演女優賞を獲得した「愛を読むひと」。
アカデミー作品賞にノミネートされた「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」などがあります。
また、最新作はイギリス女王エリザベス2世を描いたドラマ「ザ・クラウン」。
さらに、ブロードウェイミュージカル「ウィキッド」の映画化を手がける予定です。
オビ=ワン・ケノービについて
オビ=ワン・ケノービは「スター・ウォーズ」シリーズのエピソード1〜6に登場したキャラクターです。
@Huffington Post
アレック・ギネス&ユアン・マクレガー
エピソード4〜6ではアレック・ギネスが演じ、その後公開されたエピソード1〜3ではユアン・マクレガーが演じました。
オビ=ワン・ケノービは世間的にも最も有名なジェダイ・マスターであり、映画ではアナキン・スカイウォーカーをパダワンとして育てました。しかし、アナキン・スカイウォーカーは後に暗黒面に落ち、ダース・ベイダーとなります。
エピソード4ではアナキンの息子であるルーク・スカイウォーカーを訓練し、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」でダース・ベイダーと戦い自ら敗北します。
しかし、フォースと一体化したことにより、その後もルークへ何度も助言を行います。
ディズニーの「スター・ウォーズ」計画を解説
オビ=ワン・ケノービを主人公にしたスピンオフ作品が現在製作の初期段階にあることは判明しましたが、脚本についてはまだ何も決まっていないようです。
また、ハン・ソロのスピンオフ作品の次に公開されるのか、それとも他のキャラクターを主人公にしたスピンオフ作品が間に挟まれるのかなども決定していません。
今後の公開予定
スター・ウォーズ/最後のジェダイ
次に公開される「スター・ウォーズ」作品は「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、2017年12月15日に公開予定です。
しかし、ディズニーはメインとなる3部作の他にも、スピンオフ作品を公開することで「スター・ウォーズ」の世界を常にファンに与え続けるという作戦をとっているようです。
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
2016年12月16日には初のスピンオフ作品である「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」が公開。
ハン・ソロのスピンオフ作品
2017年12月15日に「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」が公開された後、2018年5月25日にはハン・ソロのスピンオフ作品が公開されます。
スター・ウォーズ:フォース・オブ・デスティニー
さらに、レイア、アミダラ、レイ、ジン・アーソなど「スター・ウォーズ」のヒロインたちを主人公にしたスピンオフ番組「スター・ウォーズ:フォース・オブ・デスティニー」が今年の7月よりディズニーチャンネルにて放送開始されています。
スターウォーズ・ギャラクシーズ・エッジ
また、アメリカのディズニーランドでは「スター・ウォーズ」の世界を再現したエリア「スターウォーズ・ギャラクシーズ・エッジ」が2019年にオープン。
「スター・ウォーズ」ホテル
2019年以降には「スター・ウォーズ」の世界をホテルで楽しめる没入型のホテルが完成予定です。
ジャバ・ザ・ハット、ボバ・フェットのスピンオフ作品
また、スピンオフ作品に話を戻せばジャバ・ザ・ハット、ボバ・フェットを主人公にした映画の製作も検討されているようです。
「スター・ウォーズ」の世界観がまるでマーベル・シネマティック・ユニバースのように今後広がってゆく姿が想像できますね。
先日公開された「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」では、ラストシーンにデイビー・ジョーンズが登場しました。
これは、パイレーツシリーズの世界観が広がってゆくことを示唆しています。
マーベルを傘下におさめ、マーベル作品で次々とヒット作を生み出すディズニーが、マーベルの手法を他の人気シリーズものにも応用するのは経営的には当然の手法です。
今後のスター・ウォーズが、スピンオフオフ作品をまるでマーベル映画「ドクター・ストレンジ」や「アント・マン」のように増やしてゆくのは確実でしょう。