彩海せらの魅力に迫る<演技・歌・ダンス>
さてさて、昨日はスカイステージで雪組「ファントム」の新人公演が放送され、妻と二人で"彩海せら"を絶賛しておりました。
彩海せらのシャンドン伯爵、可愛いのにかっこいい。舞台度胸もあって堂々としていてひきつけられる。
by妻— ART@4月星組『眩耀(げんよう)の谷』花組『はいからさんが通る』 (@arisugawahana) May 9, 2020
彩海せらは演技中に視線が泳がないし、ぶれないし、しっかり相手や客席を見つめることが出来てすごい。
自分の世界の中だけで演技してない。
by妻— ART@4月星組『眩耀(げんよう)の谷』花組『はいからさんが通る』 (@arisugawahana) May 9, 2020
彩海せらすごく演技が器用。
— ART@4月星組『眩耀(げんよう)の谷』花組『はいからさんが通る』 (@arisugawahana) May 9, 2020
そこで、今回は彩海せらの魅力について迫ってみたいと思います。
彩海せらの「演技」
「ファントム」新人公演ではフィリップ・シャンドン伯爵役を演じていました。新人公演では、どうしても役者の緊張が見て取れてしまうのが本音ですが、そういった緊張を感じさせない。。
まわりの緊張に引っ張られずに、落ち着いて堂々と自分の持ち味を発揮できる。
そんな心の強さが彩海せらから感じ取れました。
また、本役の朝美絢、彩凪翔はすでに雪組の中で確固たる地位を築いたスターですが、彼女たちにも劣らないほど自分のことを信じられる強さがあると感じました。
まだ102期なので、経験を元にした自信というよりは、「役をちゃんと全うする」謙虚な心による自信。あとは、元々持っていた彼女の特性もあるのかと思います。
正直、見たときは「完璧すぎるじゃん!」「このままベテラン勢の中で別箱主演やっても全然大丈夫」と思ったのですが、じっくり見ると
「伸びしろもたくさんあるなー」と思いました。
Twitterでも「あと6,7年で殻を破れるかどうか、、、」という意見を見かけたのですが、
すべてを器用にまとめる演技力は本当に素晴らしい。
ただ、宝塚歌劇の場合、あまりにも器用すぎると組を支えるポジションとして見られる可能性もあります。縣千とも1期しか離れていないため、その可能性は捨てきれない。。
ある時、妻は雪組スターの特徴をテレビ局や番組で例えていたのですが、
縣千は圧倒的存在感のある正統派2枚目で、勢いもあり、テレビで言えば「月9」や「恋愛ドラマ」俳優タイプ。
一方で、彩海せらはさわやかさ、安定感、安心感にずば抜けており、安心して見ていられる「NHK」や「Eテレ」タイプと表現していました。
(ちなみに、彩風咲奈は爽やかもドロ沼もできる「韓流ドラマ」、彩凪翔は熱くドラマチックな「火サス」、望海風斗は壮大すぎて「金曜ロードショー」と言っていました。)
もちろん「Eテレ」も癒し要素はたっぷりありますが(ちなみに妻は今も日常的にEテレを見ています)、疲れた時にトキメキを求め、大多数の女性が選ぶのは、ハラハラドキドキが溢れる「月9」なのでは、と思います。
そのため、龍真咲や明日海りおのように「フェアリー系」とは言えどもそれだけではない男役らしさ、情熱、パッションでギャップを作れると良いのかなと思います。(身長も169cmと少し舞台上で小柄に見えるので尚更)
また、「男役らしさ、情熱、パッション」こういうものはミュージカルだとキャラクターに感情表現が左右されるため、なかなか身につけたり表現する機会に乏しい。
なので、ぜひショーでこういう場面をたくさんプロデューサーや演出家には作って欲しいなと思っています。
彩海せらの「歌」
あくまでも私が思う「歌がうまい条件」が簡単に分けると二つあると思っています。
①正確に歌う
②感情表現ができる
です。
彩海せらの声の出し方はすごくストレートかつ音程も取れていて、①の条件はクリアしていると思います。
元々「声楽を習っていた」ということで、歌には本人も自信があるのでしょうか。それが堂々とした演技や歌い方にも繋がっているのかもしれませんね。
音程も取れて、かつ聞き取りやすい声を持っているので、あとは演技と同じで少し砕けてギリギリ感を出すとか。
例えば、望海風斗や礼真琴のようなドラマチックに歌い上げる力などが求められてくるのかなと思います。
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彩海せらの「ダンス」
日刊スポーツの記事にも「声楽はもともとやっていて、バレエは受験を決めてから始めました。歌と芝居が好きで、ダンスを一番、頑張りたいです」と書いてあったように、本人の中では一番足りない要素だと思っているようです。
ただ、彩海せらの場合は見せた方が上手だなと思います。
踊っている時、基本的に笑顔で、特に決めるところの笑顔が素敵ですよね。比喩ではなく本当に輝いている。また、素に戻る瞬間も少なく、常に観客を楽しませようとする姿勢も感じられます。
先ほどの男役らしさ、という観点だと今後はもっとキメ顔で男らしさを感じさせると良いのだと思います。
まだ102期ですよ!本音を言うと、彩海せら、すごく好きです。かなり心に刺さってます。「壬生義士伝」の新人公演、生で見たかったな。。
(「壬生」は壮絶なドラマですし、今回伸び代と感じた部分も克服されているかもしれません。)
度胸のある役者は、見る側だけでなくクリエイターの心をも踊らせます。これからの抜擢も期待できそうですね。
本当に、彩海せらのこれからを楽しみにしてしまいます。
最後にミュージカルのチケット発売情報をカレンダー形式で表示してくれる、ミュージカルファン向けの最強アプリをご紹介します。
その名も「チケットカレンダー」です。
チケット争奪戦で一番難敵なのが「どうすればチケットの発売日を知ることができるか」だと考えています。
発売場所はわかっていても、チケット発売日は急に発表されます。
そのため、「今日実は発売日だったのか、知らなかった、、、」
ということがよくあります。
「チケットカレンダー」では、クレジットカードから公式サイトまであらゆるチケット情報をまとめて見られます。
例えば、東宝主催で上演された『マドモアゼル・モーツァルト』であれば先行抽選の情報がこのように掲載されています。
演劇・ミュージカルファンであればこの公演に限らずかなり使えますので、この記事を読む前にまずダウンロードしてみて、機能を試してみてください。