礼真琴・舞空瞳 星組トップコンビの相性・実力・評判を分析!
新生星組トップコンビのお披露目となった『ロックオペラ モーツァルト』
ライブビューイングを観劇してきました。
礼真琴の才能、舞空瞳の思い切りの良さ、小桜ほのかの美声、凪七瑠海の男役力に圧倒された公演でした!
怒涛の歌と激しいダンスの応酬に、途中で「これ本当に星組か?」と思ったほどです(汗)
有沙瞳をこよなく愛する私も、新トップコンビが楽しみになりました。
そこで今回は、新トップコンビ礼真琴と舞空瞳について考えてみたいと思います。
目次
相性:お互いの力を打ち消すのではなく伸ばし合える関係
最初は丸顔と丸顔で、舞空瞳が164cmと身長差もあまりないため、その相性が心配でした。
ただ、ダンディな男役・美しい娘役といったスター像にあてはめなければ良いだけの問題だと気付きました。
(礼真琴の女性感は良い意味でも・悪い意味でも打ち消してないです。)
特に、舞空瞳は愛希れいかのように娘役だけでも成立できる現代的な魅力があります。
礼真琴を陰から支えるより、共に手を取って走り抜けていくことができる娘役です。
特にダンスでは、舞空瞳だけでも十分に魅せてくれますし、(一幕ラストで男役を従えて踊る舞空瞳はとてもかっこよかったです)
デュエダンでは、遠慮なく、対等に、互いに自由に、清々しく踊る二人の姿が印象的でした。
デュエダンやデュエットソングはトップコンビの実力の差に左右されるため、片方がものすごく歌えるのに・踊れるのに、そこまで難易度の高くない演出に終わってしまうケースが多いです。
この二人の場合、お互いの力を打ち消すのではなく伸ばし合うことができます。
礼真琴は最良の伴侶を得たのだと思います。
実力:スキルおばけの礼真琴に、ダンスが得意かつ思い切りのある舞空瞳
実力に関しては、いわずもがな、礼真琴はダンスと歌唱力が高く、また舞空瞳もダンスが上手で、かつ思い切りがある現代的な歌い方が特徴的です。舞空瞳の思い切りのある歌い方はヒロイン=トップ娘役として見ていて気持ちが良いですね。
演技力に関してですが、礼真琴に関しては憑依型ではないのに憑依型のように演技しているのが気になりました。台詞回しがくさくなるのはそのせいかなと思いました。
今後に期待したいです!
舞空瞳は舞台度胸があって良いですね!相手をしっかり見て、その反応で演技をしているので、台詞回しのくささも感じないです。
また、スキルの高さは組全体にも好影響を与えています。
『ロックオペラ モーツァルト』の感想として、「爆発した」という言葉が適切かと思いました。
トップの実力が申し分ないので、組子たちもなんの遠慮もなく踊れるし、歌えます。
小桜ほのかや白妙なつなど、歌の実力者にスポットが当たりその力を存分に発揮できるようになったのことは、星組全体の底上げにつながると思います。
今後も、歌唱力やダンス力を必要とする作品が次々と上演されるでしょう。
一方で、コーラスや群舞などで力不足を感じてしまい、組子の実力がトップコンビに追いついていないと感じるシーンもありました。
特にフィナーレの男役による群舞では、礼真琴との実力差が激しく、端で踊る組子のダンスのズレなどが顕著に現れてしまっていました。
新トップコンビの元では、星組生は今まで以上に歌やダンスのスキルを磨く必要があると思います。
評判
SNS(主にTwitter)を見ると、絶賛の嵐ですね。
あまりにも評判が良かったのですが、一方でまだトップになりたてということもあり、「足りなかったもの」「最強のスターになるためにこれから身に付けた方がよいもの」なども見えてきた気がします。
足りなかったもの①見た目ベースの、「この人この世の存在じゃない感」
フィナーレAでは凪七瑠海がタキシードで娘役数人と踊るシーンがあります。
このシーンでは、それまでのシーンでは感じなかった「この人、この世の人じゃない」感覚を抱きました。
私は大学時代に海外のバレエ団を観に行くのが趣味でした。マリインスキーバレエ団とか、パリオペラ座バレエ団などなど。
東京文化会館では裏口で出待ちができます。
観劇が終わると、出てくるバレエダンサーを生で見たいと思い、そこで待機していたものです。
舞台が終わり、普段着でJR上野駅へと向かう外国人バレエダンサーたち。
長い手足、ピンとした長身に、小さな顔。
今まで生きてきた20年の間には、見たことない頭身のバランス。
一瞬、見てはならないものを見てしまった感覚がします。
「人間と認識しない」のです。
これと同じ感覚を宝塚ホテルの近くで味わったことがあります。
横を過ぎ去っていった人の顔が小さすぎて、一瞬異世界の何かが通った感じがしました。
後ろを振り返ると、元月組トップの愛希れいかでした。
「この人、この世の人じゃない」という、「宝塚感」とも言えるような感覚が、あまり感じられなかったというのが正直なところです。
もちろん、例えば「こんなすごいダンス見たことない、、」という異世界感はあります。ただ、見た目としてのドキドキ感が少し足りなかった気がします。
足りなかったもの②ダンディ感
これもフィナーレAでは凪七瑠海がタキシードで娘役数人と踊るシーンで初めて感じました。
宝塚のショーは、ダンディな男役と美しい娘役が絡む大人なシーンが見所の一つだと思っています。
礼真琴にももちろん、男役としてのカッコよさや男らしさがあります。
クレバーな泥臭ささえ感じさせてくれますが、それはまだダンディズムとは別物のように思います。
ですが、礼真琴はまだ若いですし、そもそもそこまで求めるのは酷ですよね。
新生星組には専科から愛月ひかるがやってきますし、今回は別箱の天寿光希もいますし、ダンディさは補ってくれるでしょう。
礼真琴にはトップを経験していくことで、徐々にダンディさも身に付けていってくれることに期待したいです。
さてさて、今回はライビュ『ロックオペラ モーツァルト』の感想を通して、礼真琴・舞空瞳の相性や、実力、現在足りないものについてお伝えしました。
あと、ライビュを観ていて礼真琴が非常に痩せていたのと、隈がすごかったのが気になりました。。
来週にはタカスペが控えていますが、ゆっくり休んで欲しいなと思います!!