2018年、第72回トニー賞の注目作品はこれだ!
ブロードウェイミュージカル作品の最新情報を最速でお届けしているこのサイトが、2018年第72回トニー賞(72nd Tony Award)の候補&注目作品、放送日程をご紹介します。また、候補作品の受賞予想も行います!
※トニー賞授賞式は6月10日(日本時間6月11日)
この記事さえ読めば、第72回トニー賞のすべてが分かる!!!
2017年のトニー賞では「ディア・エヴァン・ハンセン」がミュージカル作品賞を獲得。つい先日のことのように思えますが、もう第72回のトニー賞ですよ!
「ハミルトン」的な評価のとてつもなく高い作品はあるのか??それとも、第71回トニー賞のように混戦を極めるのか??
この記事さえ読めば、もう第72回トニー賞については語れる!ぜひ最後までご覧ください。
目次
- ノミネート・受賞
- トニー賞はWOWOWで視聴可能
- 歴代のミュージカル作品賞(2010年以降)
- 今年の司会とオープニングについて
- 2018年トニー賞の見どころ
- トニー賞のルール
- 第72回トニー賞 新作ミュージカル部門の候補作品と寸評
- リバイバルミュージカル部門の候補作品
- 新作演劇部門の候補作品
- リバイバル演劇部門の候補作品
- The Band's Visit/迷子の警察音楽隊
- Frozen/アナと雪の女王
- Prince of Broadway/プリンス・オブ・ブロードウェイ
- Spongebob Squarepants/スポンジ・ボブ
- Escape to Margaritaville/エスケープ・トゥ・マルガリータビル
- My Fair Lady/マイ・フェア・レディ【リバイバル版】
- Carousel/回転木馬
- Once on This Island/アイランド
ノミネート・受賞
■作品賞【ミュージカル部門】
- 「アナと雪の女王」
- 「ミーン・ガールズ」
- 「スポンジボブ」
- 「迷子の警察音楽隊」
■作品賞【リバイバルミュージカル部門】
- 「マイ・フェア・レディ」
- 「回転木馬」
- 「アイランド」
■作品賞【演劇部門】
- 「チルドレン(The Children)」
- 「ハリー・ポッターと呪いの子(Harry Potter and the Cursed Child)」
- 「ファリネッリと王様(Farinelli and the King)」
- 「ジャンク(Junk)」
- 「Latin History for Morons」
■作品賞【リバイバル演劇部門】
- 「エンジェルス・イン・アメリカ」
- 「氷人来たる(The Iceman Cometh)」
- 「トラヴェスティズ(Travesties)」
- 「ロビー・ヘロ(Lobby Hero)」
- 「スリー・トール・ウーマン(Three Tall Women)」
■主演男優賞【ミュージカル部門】
- 「マイ・フェア・レディ」ハリー・ハーデン・ペイトン
- 「スポンジボブ」イーサン・スレイター
- 「回転木馬」ジョシュア・ヘンリー
- 「迷子の警察音楽隊」トニー・シャルーブ
■主演男優賞【演劇部門】
- 「エンジェルス・イン・アメリカ」アンドリュー・ガーフィールド
- 「トラヴェスティズ(Travesties)」トム・ホランダー
- 「氷人来たる(The Iceman Cometh)」デンゼル・ワシントン
- 「ハリー・ポッターと呪いの子(Harry Potter and the Cursed Child)」ジェイミー・パーカー
- 「ファリネッリと王様(Farinelli and the King)」マーク・ライランス
■主演女優賞【ミュージカル部門】
- 「マイ・フェア・レディ」ローレン・アンブローズ
- 「アイランド」ハイレイ・キルゴア
- 「回転木馬」ジェシー・ミューラー
- 「ミーン・ガールズ」テイラー・ルーダーマン
- 「サマー:ザ・ドナ・サマー・ミュージカル」ラシャンゼ
- 「迷子の警察音楽隊」カトリーナ・レンク
■主演女優賞【演劇部門】
- 「メテオ・シャワー(Meteor Shower)」エイミー・シューマー
- 「愛は静けさの中に(Children of a Lesser God)」ローレン・ライドロフ
- 「スリー・トール・ウーマン(Three Tall Women)」グレダ・ジャクソン
- 「聖女ジョウン(Saint Joan)」コンドラ・ラッシャッド
■助演男優賞【ミュージカル部門】
- 「マイ・フェア・レディ」ノーバート・レオ・ブッツ
- 「回転木馬」アレクサンダー・ジェミニャニ
- 「スポンジボブ」ギャビン・リー
- 「ミーン・ガールズ」グレイ・ヘンソン
- 「迷子の警察音楽隊」アリエル・スタッチェル
■助演男優賞【演劇部門】
- 「エンジェルス・イン・アメリカ」ネイサン・レイン
- 「ハリー・ポッターと呪いの子(Harry Potter and the Cursed Child)」アンソニー・ボイル
- 「ロビー・ヘロ(Lobby Hero)」マイケル・セラ&ブライアン・タイリー・ヘンリー
- 「氷人来たる(The Iceman Cometh)」デヴィッド・モース
■助演女優賞【ミュージカル部門】
- 「回転木馬」ルネ・フレミング&リンゼイ・メンデス
- 「ミーン・ガールズ」アシュリー・パーク
- 「サマー:ザ・ドナ・サマー・ミュージカル」アリアナ・デボーズ
- 「マイ・フェア・レディ」ダイアナ・リグ
■助演女優賞【演劇部門】
- 「エンジェルス・イン・アメリカ」スーザン・ブラウン&デニース・ゴフ
- 「ハリー・ポッターと呪いの子(Harry Potter and the Cursed Child)」ノーマ・ドゥメズウェニ
- 「チルドレン(The Children)」デボラ・フィンドレー
- 「スリー・トール・ウーマン(Three Tall Women)」ローリー・メトカーフ
■演出賞【ミュージカル部門】
- 「アイランド」マイケル・アーデン
- 「ミーン・ガールズ」ケイシー・ニコロー
- 「マイ・フェア・レディ」バートレット・シェール
- 「スポンジボブ」ティナ・ランドウ
- 「迷子の警察音楽隊」デイビット・クローマー
■演出賞【演劇部門】
- 「エンジェルス・イン・アメリカ」マリアン・エリオット
- 「氷人来たる(The Iceman Cometh)」ジョージ・C・ウルフ
- 「トラヴェスティズ(Travesties)」パトリック・マーバー
- 「ハリー・ポッターと呪いの子(Harry Potter and the Cursed Child)」ジョン・ティファニー
- 「スリー・トール・ウーマン(Three Tall Women)」ジョー・マンテロ
■脚本賞【ミュージカル部門】
- 「アナと雪の女王」ジェニファー・リー
- 「ミーン・ガールズ」ティナ・フェイ
- 「スポンジボブ」カイル・ジャロー
- 「迷子の警察音楽隊」イタマー・モージズ
■舞台美術賞【ミュージカル部門】
- 「アイランド」
- 「迷子の警察音楽隊」
- 「ミーン・ガールズ」
- 「スポンジボブ」
- 「マイ・フェア・レディ」
■舞台美術賞【演劇部門】
- 「エンジェルス・イン・アメリカ」
- 「ファリネッリと王様(Farinelli and the King)」
- 「ハリー・ポッターと呪いの子(Harry Potter and the Cursed Child)」
- 「スリー・トール・ウーマン(Three Tall Women)」
- 「氷人来たる(The Iceman Cometh)」
■衣裳デザイン賞【ミュージカル部門】
- 「ミーン・ガールズ」
- 「アイランド」
- 「回転木馬」
- 「マイ・フェア・レディ」
- 「スポンジボブ」
■衣裳デザイン賞【演劇部門】
- 「エンジェルス・イン・アメリカ」
- 「ファリネッリと王様(Farinelli and the King)」
- 「ハリー・ポッターと呪いの子(Harry Potter and the Cursed Child)」
- 「スリー・トール・ウーマン(Three Tall Women)」
- 「氷人来たる(The Iceman Cometh)」
■照明ザイン賞【ミュージカル部門】
- 「アイランド」
- 「回転木馬」
- 「マイ・フェア・レディ」
- 「スポンジボブ」
- 「迷子の警察音楽隊」
■照明デザイン賞【演劇部門】
- 「エンジェルス・イン・アメリカ」
- 「ファリネッリと王様(Farinelli and the King)」
- 「ハリー・ポッターと呪いの子(Harry Potter and the Cursed Child)」
- 「氷人来たる(The Iceman Cometh)」
- 「ジャンク(Junk)」
■音響デザイン賞【ミュージカル部門】
- 「迷子の警察音楽隊」
- 「アイランド」
- 「回転木馬」
- 「ミーン・ガールズ」
- 「スポンジボブ」
■音響デザイン賞【演劇部門】
- 「エンジェルス・イン・アメリカ」
- 「ハリー・ポッターと呪いの子(Harry Potter and the Cursed Child)」
- 「トラヴェスティズ(Travesties)」
- 「氷人来たる(The Iceman Cometh)」
- 「1984」
■作曲賞
- 「エンジェルズ・イン・アメリカ」エイドリアン・サットン
- 「アナと雪の女王」クリステン・アンダーソン・ロペス&ロバート・ロペス
- 「ミーン・ガールズ」ジェフ・リッチモンド&ニール・ベンジャミン
- 「スポンジボブ」
- 「迷子の警察音楽隊」デイビット・ヤズベック
■編曲賞
- 「ミーン・ガールズ」
- 「スポンジボブ」
- 「アイランド」
- 「迷子の警察音楽隊」
- 「回転木馬」
■振付賞
- 「ミーン・ガールズ」ケイシー・ニコロー
- 「スポンジボブ」クリストファー・ガテリ
- 「マイ・フェア・レディ」クリストファー・ガテリ
- 「回転木馬」ジャスティン・ペック
- 「ハリー・ポッターと呪いの子(Harry Potter and the Cursed Child)」スティーブン・ホッゲット
トニー賞はWOWOWで視聴可能
トニー賞授賞式はWOWOWで生放送されます!今年のイベンターは井上芳雄。井上芳雄の解説や歌が聞けます。贅沢な時間になりそうですね。
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歴代のミュージカル作品賞(2010年以降)
※太文字が受賞
- 2010年「メンフィス」「アメリカン・イディオット」「フェラ!」「ミリオン・ダラー・カルテット」
- 2011年「ブック・オブ・モルモン」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」「スコッツボロ・ボーイズ」「シスター・アクト」
- 2012年「ワンス」「リープ・オブ・フェイス」「ニュージーズ」「ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット」
- 2013年「キンキーブーツ」「ブリング・イット・オン」「クリスマス・ストーリー」「マチルダ」
- 2014年「紳士のための愛と殺人の手引き」「アフター・ミッドナイト」「アラジン」「ビューティフル」
- 2015年「ファン・ホーム」「パリのアメリカ人」「サムシング・ロッテン!」「ヴィジット」
- 2016年「ハミルトン」「ブライト・スター」「スクール・オブ・ロック」「シャッフル・アロング」「ウェイトレス」
- 2017年「ディア・エヴァン・ハンセン」「カム・フロム・アウェイ」「グラウンドホッグデー」「ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・ グレート・コメット・オブ・1812」
今年の司会とオープニングについて
今年の司会はサラ・バレリスとジョシュ・グローバン
二人とも初のホストです。サラ・バレリスはシンガーソングライターで、ミュージカル「ウェイトレス」の楽曲を手がけ、また主演も務めました。
ジョシュ・グローバンは歌手で、ミュージカル「ナターシャ、ピエール&1812年の大彗星」で主演を務めました。
2017年トニー賞ではケヴィン・スペイシーがホスト
映像と同時に演劇にも出演し続けているケヴィン・スペイシーが、2016年にホストを務めたジェームズ・コーデンからバトン・タッチ!
2017年6月11日、第71回トニー賞の授賞式が開催されました。
2017年のホストはケヴィン・スペイシー!映画「ユージュアル・サスペクツ」「交渉人」「アメリカン・ビューティー」やテレビドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」で有名ですが、アカデミー賞を獲得する以前に演劇「Lost in Yonkers」トニー賞の助演男優賞を獲得していたことはご存知でしょうか?
トニー賞もアカデミー賞も獲得しているケヴィン・スペイシーのオープニング最高でした!!!
※動画は、過去最高と呼ばれる2013年のトニー賞オープニング「ビッガー」。ホストはパトリック・ハリス。
2018年トニー賞の見どころ
「ミーン・ガールズ」「スポンジボブ」「迷子の警察音楽隊」の争い
今年のトニー賞ミュージカル部門は候補作品が少なく、一つの作品に多くの賞が集まっています。
※昨年は新作ミュージカル部門が12作品。今年は7作品。
その中でも、「ミーン・ガールズ」と「スポンジボブ」が12部門ノミネート、「迷子の警察音楽隊」が11部門ノミネート。2016年の「ハミルトン」11部門受賞に続く快挙となる作品は現れるでしょうか!
トニー賞のルール
第72回トニー賞の候補作品は2017年5月以降に初演を迎えたミュージカル
2017年トニー賞の候補はブロードウェイの劇場で4月27日までに初演を迎えた作品が候補となりました。つまり、2017年5月以降に初演を迎えたミュージカル&演劇がトニー賞の候補となるのです。
オフ・ブロードウェイ作品は対象になりません!
ご存知かと思いますが、トニー賞はブロードウェイ作品だけを対象にしたアワードです。劇場のキャパシティが少ないオフ・ブロードウェイ作品は対象になりません。
まずは候補作品を紹介!
まずは、2017年5月以降に初演を迎えるミュージカル作品をご紹介します。
第72回トニー賞 新作ミュージカル部門の候補作品と寸評
■「迷子の警察音楽隊」
寸評:2007年公開のイスラエル映画をミュージカル化。オフ・ブロードウェイでの評価が高く、ブロードウェイでの上演を果たした実力作。
■「エスケイプ・トゥ・マルガリータヴィル」
寸評:ジミー・バフェットの音楽を使用した新作ミュージカル。パラダイスのライフスタイルを問う、なかなか珍しい内容の作品。アウター・クリティクス・サークル・アワードでは作品賞にノミネート。
■「アナと雪の女王」
寸評:大ヒットディズニーアニメ映画「アナと雪の女王」をミュージカル化。2018年に「リメンバー・ミー」でアカデミー歌曲賞を獲得したロペス夫妻の新曲にも注目。
【関連記事】アナと雪の女王 ブロードウェイオリジナルCD曲目と予約・購入方法
■「ミーン・ガールズ」
寸評:2004年公開の映画のミュージカル化。今までのアワードでは「スポンジ・ボブ」に続く多くの賞にノミネートされている。映画版と同じく脚本はティナ・フェイ。同じく女子学生もののミュージカル「キューティ・ブロンド」の7部門ノミネートに続けるか。
■「プリンス・オブ・ブロードウェイ」
寸評:2015年に日本で世界初演を迎えたミュージカル。ハロルド・プリンスが手がけたミュージカルを組み合わせたジュークボックス型の作品。アウター・クリティクス・サークル・アワードでは作品賞含む4部門にノミネート中。
■「スポンジ・ボブ」
寸評:大人気アニメのミュージカル化。意外にも評価が高く、今回のトニー賞資格を持つミュージカルでは最も多くの賞にノミネートされている。作品賞最有力候補。
■「サマー:ザ・ドナ・サマー・ミュージカル」
寸評:シンガーソングライター、ドナ・サマーが手がけるドナ自身の伝記的ミュージカル。
リバイバルミュージカル部門の候補作品
■回転木馬
寸評:「サウンド・オブ・ミュージック」のリチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン2世が手がけたミュージカル。1945年に初演を迎え、今回が3度目のブロードウェイリバイバル。1994年のトニー賞でもリバイバル作品賞を獲得しており、ドラマ・デスク・アワードでは12部門、アウター・クリティクス・サークル・アワードでは6部門ノミネート中。
■マイ・フェア・レディ
寸評:ブロードウェイ初演はジュリー・アンドリュース、映画版ではオードリー・ヘップバーンがイライザ役を演じてきた歴史と知名度抜群のミュージカル。4度目のリバイバルとなる。アウター・クリティック・サークル・アワードではリバイバル作品最多の9部門ノミネート中。「回転木馬」と並ぶ作品賞最有力候補。
■アイランド
寸評:映画「アナスタシア」のソングライターコンビであるリン・アーヘンスとステファン・フラハティの手がけたミュージカル。1990年ブロードウェイ初演。初のリバイバル。前回のトニー賞では作品賞含む7部門にノミネートされている。
新作演劇部門の候補作品
■1984
寸評:ジョージ・オーウェルの小説「1984」の舞台化。2013年に初演を迎え、2014年にウエストエンドで上演。日本でも井上芳雄主演で上演されており、注目度は高い。
【関連記事】舞台「1984」@新国 本当の感想と評価 井上芳雄主演
■ハリー・ポッターと呪いの子(Harry Potter and the Cursed Child)
寸評:「ハリー・ポッター」のその後を描いた作品。ハリーやハーマイオニーの子どもたちが主人公。
2016年初演。ウエストエンドでは、ローレンス・オリヴィエ賞11部門ノミネート9部門受賞。ブロードウェイでも各アワードで最多のノミネートを果たしており、新作演劇では最も作品賞に近い。
【関連記事】舞台版「ハリー・ポッターと呪いの子」日本公演はいつ?キャスト予想 | 劇団四季か東宝かそれとも宝...
■パリジャン・ウーマン(The Parisian Woman)
寸評:ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の脚本を手がけるボー・ウィリモンの新作演劇。注目はブロードウェイ初出演となったユマ・サーマン。
■チルドレン(The Children)
寸評:34歳のイギリス出身女性脚本家ルーシー・カークウッドの新作ストレートプレイ。2014年のローレンス・オリヴィエ賞で「Chimerica」が作品賞を獲得。今作もアウター・クリティクスにノミネートされており、若い才能に期待が高まる。
■ファリネッリと王様(Farinelli and the King)
寸評:クレア・バン・カンペン脚本・音楽のストレートプレイ。ローレンス・オリヴィエ賞では作品賞を含む6部門ノミネート。不眠症に悩むフェリペ5世主人公の物語。
その他の候補
■John Lithgow: Stories by Heart
■ジャンク(Junk)
■Latin History for Morons
■メテオ・シャワー(Meteor Shower)
■ザ・ターム・オブ・マイ・スレンダー(The Terms of My Surrender)
リバイバル演劇部門の候補作品
■エンジェルス・イン・アメリカ
寸評:トニー・クシュナー脚本。エイズを通してアメリカ社会を浮き彫りにしている。1部・2部とも約4時間という超長編作品。
初演ではトニー賞を獲得している。リバイバル版もドラマ・デスク、アウター・クリティクスとも作品賞にノミネート中。リバイバル部門では最も作品賞に近い。また、主演ンドリュー・ガーフィールドやネイサン・レインといったキャストにも大注目。
■スリー・トール・ウーマン(Three Tall Women)
寸評:「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」のエドワード・オールビー脚本のストレートプレイ。1994年にピューリッツァー賞(戯曲部門)を受賞。
2度のアカデミー賞を獲得しているグレンダ・ジャクソン久々のブロードウェイ出演作。
■エム・バタフライ(M. Butterfly)
寸評:デビッド・ヘンリー・ファン脚本。1988年にはトニー賞で作品賞を受賞した実力作。フランスの外交官と中国人オペラ歌手のスキャンダラスな恋を描いた作品。
■トラヴェスティズ(Travesties)
寸評:「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」のトム・ストッパード脚本、1974年初演。1917年、偶然にも同じ時期にスイスにいたヘンリー・カー、ジェームズ・ジョイス、レーニンなど今後の社会を担う人々を描いた作品。
本作は初演でトニー賞の作品賞を受賞しており、「コースト・オブ・ユートピア」の8部門受賞に続けるかがどうかが見どころ。
その他の候補
■愛は静けさの中に(Children of a Lesser God)
■氷人来たる(The Iceman Cometh)
■ロビー・ヘロ(Lobby Hero)
■マイ・ルーム(Marvin's Room)
■聖女ジョウン(Saint Joan)
■タイム・アンド・ザ・コンウェイズ(Time and the Conways)
ミュージカル部門作品紹介
The Band's Visit/迷子の警察音楽隊
2007年公開のイスラエル映画が原作!2017年度のアウター・クリティクス・サークル・アワード作品賞を獲得した実力作がついに登場!
イスラエル映画「迷子の警察音楽隊」がミュージカルとなって、ブロードウェイのステージに登場します。オフ・ブロードウェイ版が2016年11月より上演され、好評を得て2017年10月にブロードウェイのエセル・バリモア劇場でブロードウェイ初演を迎えます。
あらすじ
物語はエジプトの警察音楽隊がイスラエルに招かれたものの、バスを間違えて砂漠の中にある町へ来てしまい、現地の人と音楽で交流するという内容です。
broadway.com
オフ・ブロードウェイ版の受賞&ノミネート一覧
ドラマ・デスク・アワード
- 受賞:演出賞、作曲賞、作詞賞
- ノミネート:作品賞、脚本賞、助演男優賞、編曲賞
アウター・クリティクス・サークル・アワード
- 受賞:作品賞、作曲賞
- ノミネート:主演男優賞、主演女優賞、脚本賞、演出賞
上演日程
- プレビュー公演:2017年10月7日
- 本公演:2017年11月9日
劇場はエセル・バリモア・シアターです。
Frozen/アナと雪の女王
ついにメガヒットを記録したディズニーアニメ映画「アナと雪の女王」が2018年春ブロードウェイに登場します!!!
ディズニーアニメ映画で今世紀最大の注目を集める作品「アナと雪の女王」がついに2018年春にブロードウェイで上演されます。ブロードウェイの新作は3月から4月にかけて初演を迎えることが多いので、おそらく4月に本公演が始まるでしょう!つまり、次のトニー賞の候補にはミュージカル「アナと雪の女王」が入ってくるのです!
主役のアナとエルサ役は同い年のプティ・ムリンとケイシー・レヴィ。主演女優賞一直線です。
プレビュー公演について
2017年8月11日から10月1日までコロラド州デンバー芸術センターにて上演されます。
脚本・演出・音楽
脚本は映画版でも監督・脚本を担当したジェニファー・リー。
演出は「カリギュラ」でローレンス・オリヴィエ賞の演出賞を獲得したマイケル・グランデージ。
音楽は映画版でも音楽を担当し、アカデミー歌曲賞を獲得したクリステン・アンダーソン・ロペス&ロバート・ロペス夫婦。
キャスト
アナ:パッティ・ムリン
1980年生まれの36歳。「ウィキッド」のファーストアメリカ国内ツアーでグリンダ役、2011年にはブロードウェイミュージカル「Lysistrata Jones」でタイトルロールを演じています。
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エルサ:ケイシー・レヴィ
1981年生まれの36歳。ブロードウェイ版「ゴースト(ミュージカル)」ではヒロインのモーリー役、2014年のリバイバル版「レ・ミゼラブル」ではファンティーヌ役を演じています。
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Prince of Broadway/プリンス・オブ・ブロードウェイ
2015年に東急シアターオーブで世界初演を迎えたハロルド・プリンスを描いた作品「プリンス・オブ・ブロードウェイ」がブロードウェイに初登場!
ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」「屋根の上のバイオリン弾き」「オペラ座の怪人」など後世に残る素晴らしいミュージカルをプロデューサー、演出家として世に出してきたハロルド・プリンスの半生を、今までの生みだした作品のシーンを繋げて描いたミュージカル。演出はハロルド・プリンスと「プロデューサーズ」のスーザン・ストローマン。
あらすじ
「ウエスト・サイド・ストーリー」「パジャマ・ゲーム」「キャバレー」「フォーリーズ」「リトル・ナイト・ミュージック」「スウィーニー・トッド」「オペラ座の怪人」「エビータ」「カンパニー」などを通して、ハロルド・プリンスの60年のキャリアに敬意を示し、彼の半生を物語る作品。
上演日程
- プレビュー公演:2017年8月3日
- 本公演:2017年8月24日
劇場はサミュエル・J・フリードマン・シアターです。
Spongebob Squarepants/スポンジ・ボブ
アメリカで大人気のテレビアニメ「スポンジ・ボブ」がミュージカル化!色とりどりの舞台美術が印象的な作品!
海底都市「ビキニタウン」を舞台にスポンジ・ボブやカニカーニ、イカルド・テンタクルズなどアニメのキャラクターがそのまま登場!
あらすじ
「ビキニタウン」に海底火山噴火の危機が迫っていた!なんとか平静を取り戻す海底都市の生き物たち、しかしついに危機が間近まで迫ろうとしたとき、思わぬヒーローが登場する!
上演日程
- プレビュー公演:2017年11月6日
- 本公演:2017年12月4日
劇場はパレス・シアターです。
Escape to Margaritaville/エスケープ・トゥ・マルガリータビル
アメリカの歌手ジミー・バフェットの音楽を使用した新作ミュージカル。パラダイスで働く登場人物たちを通してライフスタイルを問う作品。
カルフォルニアの劇場で2017年5月に初演を迎え、ロサンゼルス公演、シカゴ公演を経て2018年2月にブロードウェイで上演されるミュージカル。
あらすじ・内容
太陽の日ざしに照らされ、水が温かく、飲み物は冷たい、そんな場所をイメージしてみてください。ようこそ、マルガリータビルへ、都会に暮らす人がそれを求めにやってくる楽園の島。日常のささいな出来事は忘れ、バーで友達を作り、ケチャドラムの音で楽しみましょう。こんなに良い事なんてあると思います?
上演日程
- プレビュー公演:2018年2月16日
- 本公演:2018年3月15日
劇場はマーキス・シアターです。
第72回トニー賞 ミュージカル部門(リバイバル)候補作品
My Fair Lady/マイ・フェア・レディ【リバイバル版】
1956年ブロードウェイ初演のミュージカル「マイ・フェア・レディ」が、1993年から25年ぶりにブロードウェイに戻ってきます!
Limelight Magazine
1956年にブロードウェイで初演を迎え、トニー賞6部門で受賞を果たした名作「マイ・フェア・レディ」。ジュリー・アンドリュースがイライザ役を演じたことでも有名。映画版ではオードリー・ヘップバーンが主人公を演じています。
上演日程
- プレビュー公演:2018年3月22日
- 本公演:2018年4月19日
劇場はヴィヴィアン・ボーモント・シアターです。
Carousel/回転木馬
「サウンド・オブ・ミュージック」を生みだしたオスカー・ハマースタイン2世とリチャード・ロジャースの二人が手掛けた名作ミュージカル。
※映画版のポスター
初演は1945年です。1994年のリバイバル版では、トニー賞リバイバル部門で作品賞や演出賞など5つの部門で賞を獲得しました。日本では宝塚歌劇団でも2度上演されています。
上演日程
- 本公演:2018年3月23日
劇場はヴィヴィアン・ボーモント・シアターです。
キャスト
ジュリー・ジョーダン:ジェシー・ミューラー
1983年生まれの34歳。2013年初演「ビューティフル」で主人公キャロル・キング役を演じ、トニー賞の主演女優賞を獲得。ミュージカル「ウェイトレス」でも主人公ジェナ役を演じ、主演女優賞にノミネートしました。
https://youtu.be/UWc46qIJ2hI
ビリー・ビグロー:ジョシュア・ヘンリー
1984年生まれの32歳。「The Scottsboro Boys」「Violet」と二度トニー賞のミュージカル部門でノミネートを果たしています。また、現在は「ハミルトン」のアメリカ国内ツアーでアーロン・バー役を演じています。
Once on This Island/アイランド
「アナスタシア」の作詞&作曲を担当したリン・アーレンズとスティーブン・フラハーティのコンビが生みだしたミュージカル作品。「ロミオとジュリエット」「人魚姫」を原作としている。
Music Theatre International
1990年初演。トニー賞では8部門にノミネートされ、1995年にはローレンス・オリヴィエ賞で作品賞を獲得しています。日本でも西田ひかるや片山陽加主演で上演されてきました。
あらすじ
「アイランド」の主人公は、アンティル諸島の貧しいペザントと呼ばれる農家の娘ティ・モーン。彼女は車の事故から若い男ダニエルを救い、そのまま恋に落ちてしまいます。彼が島の反対側にある裕福な家族が住む故郷へ帰えるとき、地の神アサカ、水の神Agwé、愛の神エルズリー、死の神Papa Geが出現し、偏見と憎しみにダニエルへの愛が打ち勝てるかティ・モーンに試練を与えます。
上演日程
- プレビュー公演:2017年11月9日
- 本公演:2017年12月3日
劇場はサークル・イン・ザ・スクエアー・シアターです。
いかがでしたでしょうか?さらに、まだ上演日程は決まっていませんがリバイバル版「ローマの休日」も候補になると思われます。
第72回トニー賞の日程や放送予定が分かり次第、このサイトでご紹介します!