歴代のトニー賞オープニングのセレモニーで過去最高に観客や視聴者を楽しませたのはどのナンバーか?
第71回トニー賞を本日に控え、今回の記事では最高に面白かったトニー賞オープニングパフォーマンスをランキング形式でご紹介します。
トニー賞の視聴者の半分はオープニングパフォーマンスを楽しむためにテレビを見ている!
2017年の第71回トニー賞セレモニーが6月11日、ラジオ・シティ・ホールにて開かれます。ホストは俳優のケヴィン・スペイシーです。
もちろん、今年のブロードウェイで最も輝いた作品・キャストが誰なのか気になりますが、おそらく発表と同じくらいファンタスティックなオープニングを期待している人が大半だと思います。
そこで、この記事では過去のトニー賞から、おすすめのオープニングパフォーマンスをご紹介します!
間違いない!歴代トニー賞オープニングセレモニー・ランキングTOP5
5位 1976年・第30回トニー賞
1976年のトニー賞ではミュージカル「コーラスライン」より『I Hope I Get It』をセレモニーの最初に披露しました。
同年のトニー賞でミュージカル「コーラスライン」は9個の賞を獲得しました。このミュージカルの冒頭で踊られるナンバーがあまりにも印象的すぎるので、トニー賞のオープニングでも踊られたのでしょう。
「コーラスライン」と「シカゴ」が争った年
また、同年にトニー賞を争ったのがミュージカル「シカゴ」、なんとほとんどの賞が「コーラライン」に獲得され、「シカゴ」は一つの賞も受賞できませんでした。
4位 1996年・第50回トニー賞
トニー賞が記念すべき50回目を迎えた年です。トニー賞を主催するAmerican Theatre Wingによる祝典がありました。式中では過去のトニー賞の映像を流し、また女優バーナデット・ピーターズとライザ・ミネリが「The show must go on」の歌詞を朗読しています。
「RENT」が作品賞を受賞!
歴代のトニー賞受賞者が集った大々的な式典は、非常に印象的でメモリアルです。長い動画ですが、ぜひ一度見てみてくださいね。
また、本年の作品賞はジョナサン・ラーソン作詞・作曲・脚本「RENT」です。
3位 2009年・第63回トニー賞
2009年のトニー賞では「ウエスト・サイド・ストーリー」「ネクスト・トゥ・ノーマル」「ガイズ&ドールズ」「ヘアー」などのパフォーマンスがありました。
また、オープニングパフォーマンスでは「ビリー・エリオット」で作曲を担当したエルトン・ジョンや、ドリー・パートン、ストッカード・チャニング、リザ・ミネリがカメオ出演しており、豪華なショーになっています。
日本でも2017年に上演される「ビリー・エリオット」が最多10部門受賞
この年は2017年に日本でも上演される「ビリー・エリオット」が作品賞含め10個の賞を獲得しています。
2位 2016年・第70回トニー賞
前回2016年のトニー賞、ホストはコメディアンのジェームズ・コーデン。2012年には「One Man, Two Guvnors」に出演し、トニー賞演劇部門の主演男優賞を獲得しています。
今回のトニー賞オープニングはジェームズ・コーデンのワンマンショーが最高に強烈な年でした。
2016年に11個の賞を獲得したミュージカル「ハミルトン」のオープニングナンバーが流れ、キャストがトニー賞にかけたラップを歌いながら続々登場。ハミルトンの名を呼ぶとき、そこにいるのはジェームズ・コーデン。
さらに、一人の太った少年が登場します。少年はジェームズ・コーデン自身の若かりし頃の姿。彼はブロードウェイのステージに立つことを夢見ていたのです。
そして、ジェームズ・コーデンは少年に移り変わり、「レ・ミゼラブル」ジャベール、「オペラ座の怪人」ファントム、「ライオンキング」シンバ、「グリース」ダニー、「スウィーニー・トッド」スウィーニー・トッド、「ジーザス・クライスト・スーパースター」キリストを次々に演じてゆきます。
Heavy.com
さらに「サウンド・オブ・ミュージック」マリア、「アニー」アイリーン、「エビータ」エヴァ・ペロン、「ドリームガールズ」エフィと続いてゆきます。
ジェームズ・コーデンのコメディアンとしての才能がフル活用されたオープニングですが、視聴者に「これはあなたの夢でもあったのです」と最後に伝えるハートフルな展開になっています。
「ハミルトン」11部門受賞
2016年はなんといっても「ハミルトン」、16個のノミネートを果たし、11部門で賞を獲得しました。
1位 2013年・第67回トニー賞
さて、歴代トニー賞オープニングパフォーマンスで1位に輝いたのは、2013年のセレモニー。ホストはニール・パトリック・ハリス、2014年ミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」でトニー賞主演男優賞を獲得した俳優です。
パフォーマンスの名前は「ビッガー/Bigger」
おそらく、今までのトニー賞パフォーマンスで最もブロードウェイキャストの助けを借りたのではないでしょうか。数多くの俳優が登場します。
7分を超えるパフォーマンス、ホストのニール・パトリックがマジックで消えたり、大きなトニー賞のトロフィーの上に登ったり、マイク・タイソンがカメオ出演したりと演出がすごすぎる!
最後にはまさかのラジオ・シティ・ホールにいる全員がスタンディングオベーション。もはや一つの作品です。何度も見てしまうほど素晴らしいこのパフォーマンスを超えるものはないでしょう。
「キンキーブーツ」「マチルダ」の年
この年は「キンキーブーツ」が13部門ノミネート、作品賞を含む6部門で受賞しました。また、「マチルダ」も12部門にノミネート、脚本賞など4部門で受賞しています。
さて、年々オープニングパフォーマンスの演出が派手になってきているトニー賞。受賞の発表も注目ですが、ホストのケヴィン・スペイシーがどんなパフォーマンスを見せてくれるのかにも注目しましょう!