映画「ワンダーストラック」あらすじ&キャスト紹介!
2016年夏に撮影された映画「ワンダーストック/Wonderstruck」がカンヌ国際映画祭パルムドールの候補に選ばれました。この記事では高い評価を得ている「ワンダーストック/Wonderstruck」のあらすじ・キャストについてご紹介します。
今年のアカデミー賞有力候補!「ワンダーストック」のすべて
2016年夏に撮影が終わったトッド・ヘインズ監督の映画「ワンダーストック/Wonderstruck」が世界的映画コンペであるカンヌ国際映画祭の最優秀賞であるパルムドールにノミネートしました。
原作・脚本はブライアン・セルズニック
原作はアメリカ人児童文学作家・イラストレーターのブライアン・セルズニック作「Wonderstruck」。作家ブライアン・セルズニックは2011年に公開された映画「ヒューゴの不思議な発明」の原作を書いたことでも知られています。
「ヒューゴの不思議な発明」はマーティン・スコセッシが監督を務め、第84回アカデミー賞で作品賞含む11部門にノミネートし、5部門で受賞を果たしました。
監督は「キャロル」のトッド・ヘインズ
ブライアン・セルズニック原作だけに、「ワンダーストック/Wonderstruck」にかかる期待は大きかったのですが、トッド・ヘインズ監督によって撮影された本作は見事にカンヌ国際映画祭のパルムドール候補に残りました。
また、トッド・ヘインズ監督は2度目のパルムドールノミネートとなります。前作は「キャロル」。この作品はアカデミー賞6部門にノミネートし、ニューヨーク映画批評家協会賞では作品賞と監督賞を受賞しています。
映画「ワンダーストック/Wonderstruck」あらすじ&ネタバレ
ブライアン・セルズニックの書いた「ワンダーストック/Wonderstruck」は1927年と1977年、つまり50年隔てた時代に生きる2人の聴覚障害を持つ子どもが主人公の物語です。
1977年、ミネソタに暮らすベンは母親の死後、一度も見たことのない彼の父親に会いたいと思い、ニューヨークへ向かいます。1927年、ローズは不思議な女優の夢を見て、ニュージャージーからニューヨークへ向かいます。二人の子どもはお互いニューヨークへ向かい、そこで物語に大きな出来事が起こります。
映画「ワンダーストック/Wonderstruck」が描く聴覚障害者の世界
トッド・ヘインズ監督はブライアン・セルズニックの書いた聴覚障害者の子供達の世界観をサイレントムービーを通して表現します。ローズの場面はサイレントムービーとして撮影されているのです。この方法により、ローズの視点で語られる小説の世界観を巧みに再現しています。
ローズを演じるのは13歳の聴覚障害を持つ女優ミリセント・シモンズ
また、実際に主人公であるローズを演じるのは13歳の聴覚障害を持った女優ミリセント・シモンズ。「私は耳の聞こえないことを素晴らしいことだと思っています。静けさは美しく、平和であり、またASL(アメリカ手話)は美しい言葉だからです」とミリセント・シモンズは語っています。
Deadline
ASL(アメリカ手話)の美しさを映画で表現できたとき、この作品は未だかつてない素敵な作品になるでしょう。
映画「ワンダーストック/Wonderstruck」のキャスト
「ワンダーストック/Wonderstruck」にはジュリアン・ムーア、さらに「マリリン 7日間の恋」「ブルーバレンタイン」でアカデミー主演女優賞にノミネートしたミシェル・ウィリアムズが出演しており、豪華出演陣が二人の子役の主人公を支えています。
もう一人の主人公であるベンを演じるOkes Fergleyはディズニー映画「ピートと秘密の友達」で主人公ピート役を演じており、ジュリアン・ムーアはローズが夢を見る女優リリアン・メイヒュー、そして大人になったローズを演じます。
製作はアマゾン・スタジオ
製作はアマゾン・スタジオ。近年アマゾンはテレビや映画の業界に参戦してきていますが、「ワンダーストック/Wonderstruck」はアマゾン・スタジオにとってここ数年で最も大きな企画となっています。
映画「ワンダーストック/Wonderstruck」の画像・撮影風景
「ワンダーストック/Wonderstruck」はブルックリンのクラウンハイツで撮影されており、すでに1927年と1977年両方の時代の撮影風景が公開されています。
【1927年のニューヨーク】
【1977年のニューヨーク】
映画「ワンダーストック/Wonderstruck」の公開日
映画「ワンダーストック/Wonderstruck」の公開日はまだ発表されていませんが、2017年内に全米での公開が予定されています。
日本公開日はまだ決定していませんが、2017年のカンヌ国際映画祭でパルムドールの候補にもなり、今年度のアカデミー賞にも登場しそうですよね。
このサイトでは今後も「ワンダーストック/Wonderstruck」に注目してゆきます。