コロナウイルスの感染が広がる状況の中、宝塚歌劇団も劇団四季も7月以降の上演再開を目指しています。
一方で、
「専門家は感染確認から1年程度では収束しないだろうと警鐘を鳴らす。」@時事メディカル
とのことです。
「国民の7〜8割が感染し、免疫ができてから初めて感染は治る。それには2〜3年かかる」という意見もニュースで目にしました。
まだ、劇団四季も宝塚歌劇団も劇団の破綻には至っていないわけですが、
それにも限度があり、存続のためにはコロナが収束しなくても収益を得る方法を見つけ出す必要があります。
また劇場側も、ウイルスの感染リスクがある中でも、上演可能なスタイルを見つけ出すことが求められています。
私自身は劇団の運営でも役者でもありませんが、舞台芸術を愛する者として、いても立ってもいられず、アフターコロナ/ウィズコロナの舞台芸術・劇団や劇場の運営がどうなるか、私なりに簡潔に考えてみました。
目次
劇団はコンテンツ配信で稼ぐようになる
感染のリスクを恐れ、リアル(劇場)で儲けることが難しくなる。
ex.YouTube配信、ドラマやバラエティ番組への出演など
劇団員各々で稼ぐことが求められる
劇団の稼ぎでは養えず、個々がビジネスマンとなって収入の糸口を見つけることが求められる。
また、コロナの影響により実家の収入に影響が及ぶ生徒も多い。
そのため、副業で稼ぐことに対するハードルはもっと緩やかになる。
映像での上演が増える
映像や、ラジオドラマなど、舞台以外で作品を発表する機会が増える。
サブスクリプションビジネスが浸透する
リアルに依存していた収入が落ちる。
そのため、サブスクリプションを導入し、公演の有無に関わらずファンから一定の収入を得るようになる。
ex.半年1万円の契約で、DVDやグッズ、サブスクリプション限定のグッズが自宅に届けられる
結婚しても在籍可能になる(宝塚)
収入が少なくなり、劇団の稼ぎではどうしても生活できない生徒が増える。
そのため、安定した生活基盤の上で活動するために、結婚後の在籍も許されるようになる。
生徒のSNSが解禁される(宝塚)
ファンとの接点が減るため、リード獲得のためにも生徒個々のSNSが解禁される。
ex.Instagram,ライバーなど
フォロワーが多い人がトップスターになる(宝塚)
劇団の収入がコロナの影響で少なくなってる→確実にチケットを売れる生徒をトップにする。
=コロナの影響下でもグッズの売れ行きが良い人や、SNSなどのフォロワーが多い人がトップになる。
入場数を制限する
感染リスクを抑えるために、1席ずつ間隔を空けるなど、劇場に入れる人数が制限される。
チケットの価格が上がる
人数が制限されるので、一人一人のチケット価格は1.5〜2倍になる。
転売が減る
転売で買うと払い戻しができないなどのリスクが高まる。また、転売屋も自然に淘汰される。
あくまでも個人的な所感、「宝塚歌劇が結婚後も在籍できるようになる。」こういう古くからのしきたりを超えた議論が出るようになるのは、物怪の幸いだと言える。
また、払い戻しのリスクから転売が減るのも同様。コロナが出る前のライブエンタメ業界の共通の悩みは『転売』だったと思う。間違いなく、払い戻しのリスクは今まで転売屋を利用していた人の脳内に刻まれたことだろう。