ウォルト・ディズニー・スタジオが2015年にSF映画「トロン:レガシー」続編の製作中止後、予定されていた脚本を参考に再度「トロン」シリーズ第3作目の製作初期段階に入ったようです。
また、主役は「ダラス・バイヤーズ・クラブ」でアカデミー助演男優賞を受賞したジャレッド・レト。この記事では、第3作目となる「トロン3」の公開に先立ち、あらすじ、キャスト、製作状況についてご紹介します。
第3作目「トロン3」について
「スーサイド・スクワッド」のジョーカー役、ジャレット・レトが主役を演じる
ディズニーが『グリッド』の世界に戻ってきます!
ウォルト・ディズニー・スタジオが「トロン」シリーズ第3作目の製作初期段階に入ったようです。さらに、DCコミックの実写映画「スーサイド・スクワッド」でジョーカーを演じ、「ダラス・バイヤーズ・クラブ」でアカデミー助演男優賞を受賞したジャレッド・レトが新作の主役を演じると関係者がアメリカのエンタメ誌 The Hollywood Reporter に語りました。
The Hollywood Reporter
プロデューサーは「オブリビオン」のジャスティン・スプリンガー
まだ製作初期段階であり、現時点で脚本家やプロデューサーは決定していません。しかし「トロン:レガシー」の共同プロデューサーであり、トム・クルーズ主演のSF映画「オブリビオン」のエグゼクティブプロデューサーであるジャスティン・スプリンガーが再度プロデューサーに就任するでしょう。
The Islamic Monthly
また、主演のジャレット・レトとレトの仕事におけるパートナーであるエマ・ルドブルックも製作チームに入ることが予想されます。
新作「トロン3」のあらすじとキャラクター
また、関係者が語るところによると、第3作目となる「トロン3」は前作の直接的な続編ではないようです。そしてレト演じるキャラクターの名前は「アレス」。前作までには登場しなかった名前です。しかし、今作では重要なキープレーヤーとなることから、前作までの内容とはまた別のストーリーてグリッドの世界に関わる作品になりそうですね!
現在はまだ製作初期段階であり、前作「トロン:レガシー」の監督であるコシンスキーやキャストが再び参加するかは未定です。
ジャレット・レトについて
レトが出演した最後の作品はDCコミックスを映像化した2016年公開の映画「スーサイド・スクワッド」。悪役ジョーカーを演じています。
Philly.com
さらに次回作は「トロン」シリーズと同じく近未来SF映画「ブレードランナー2049」。公開は2017年6月。
映画「ブレードランナー2049」でレトが共演するのは「La La Land」主演のライアン・ゴスリングとハリソン・フォード。また、監督は「ボーダーライン」「メッセージ」のドゥニ・ヴィルヌーヴ。
ravenseniors
実は、「ブレードランナー2049」の前作となる「ブレードランナー」が公開された1年後に、第1作目「トロン」が公開されました。SF映画ルネサンス期に生まれた2つの代表的作品の続編に出演するレトには大きな期待がかかりますね!
さらに、レトはパラマウント製作の犯罪スリラー映画「77」を監督予定です。
映画「トロン」シリーズについて
第1作目「トロン」(1983)
Loyal KNG
「トロン」は1982年にディズニーが製作・配給したコンピュータープログラム内の『グリッド』と呼ばれるサイバースペースを舞台にしたSF映画です。世界で初めて映画全編にわたりコンピューターグラフィックスを使用したことで有名になりました。
Adamantium Bullet
ティム・バートン、クリス・エッジがアニメーションとCGを担当!
また、アニメーターは「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」を生み出したティム・バートン。CGプログラマーは「アイス・エイジ」の監督クリス・エッジ。主演はジェフ・ブリッジズ、そしてブルース・ボックスライトナー。
カルト的人気を集める第1作目の「トロン」
第1作目「トロン」は興行収入の面で成功しなかったものの、コンピューターグラフィックスの可能性を広げたことで数多くの映画に影響を与えています。また、イマジネーションあふれるストーリーに共感したファンも多く、カルト的な人気を集めています。
第2作目「トロン:レガシー」(2010)
Collider
2010年に、ディズニーは「トロン」シリーズ第2作目となる「トロン:レガシー」を公開します。
監督は「オブリビオン」のジョセフ・コシンスキー。主演はギャレット・ヘッドルンド、オリヴィア・ワイルド、そして前作でも主役を演じたジェフ・ブリッジズです。
音楽にダフト・パンクを使った革新性
音楽にはハウスやエレクトロミュージック界をリードしているダフト・パンク。「トロン:レガシー」が今でも高い注目を集める理由の1つが、ダフト・パンクのエレクトロミュージックを使用したサウンドトラックです。
https://youtu.be/oWzbVZlFo6w
このサントラが本当にカッコいいのです!!!
「トロン3」が製作開始された理由
前作「トロン:レガシー」は、製作費1.8億ドルに対して、全世界で4億ドル(日本円にして500億円)もの興行収入を達成しました。これで続編をつくるのに十分すぎる理由が生まれたのです。
しかし、2015年に続編の製作が中止になります。
それでも、グリッドの世界は進化を続けていました。「トロン:レガシー」の反響や注目度が依然として高いこともあり、第3作目に向け再スタートを切ったようです。2010年に比べ、はるかに進化したCG技術でグリッドの世界が描かれます。
しかし、「スター・ウォーズ」もマーベル作品も今やディズニーの手中になる中で、あえて「トロン」に挑む必要性とはなんでしょうか?
同じ製作費でより興行収入を得られる「スター・ウォーズ」やマーベル作品を映像化すべきですよね?では、「トロン」シリーズをあえて映像化する理由を2つご紹介します。
革新的な映画技術のチャレンジの場
1983年に公開された「トロン」は、全編にわたりコンピューターグラフィックスを用いた革新的な作品でした。「トロン」という作品は、ディズニーにとってチャレンジするフィールドとしての役割を果たす映画だと考えられている可能性があります。
では今現在で最も革新的な映像技術とは何か?それはVR(バーチャルリアリティ)です。
VR(バーチャルリアリティ)で観る映画を生み出すチャレンジの場として、新作「トロン」を製作しようとしている可能性があります。
ハウスやエレクトロミュージック層への支持
ディズニーが若者の中で支持を得られていない層とはどこか?
それはEDM(エレクトロニックダンスミュージック)を聴くようなキャッチーな若者層です。サイケデリックな「トロン」のイメージはEDMを聴く層にもマッチするでしょう。
おそらく、「トロン:レガシー」よりもハウスやエレクトロニカルな音楽を使用し、きらびやかな映像作品になる可能性が高いです。
まとめ
上海のディズニーランドでは「トロン:レガシー」のアトラクションが登場しました。数あるディズニー実写作品から「トロン」のアトラクションが生み出されたことは、ディズニーにとって「トロン」が特別な作品であることを示しています。
YouTube
今後もこのサイトでは「トロン」シリーズ第3作目の最新情報が入り次第、記事にてお伝えしますね。ぜひチェックしてみてください。