「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」「マイ・ウェイ」など後世に残るヒットソングを歌い、また「踊る大紐育」などミュージカル俳優としても活躍した20世紀を代表するシンガー、フランク・シナトラ。シナトラを描いたミュージカル「シナトラ:ザ・ミュージカル(Sinatra the Musical)」が2020年に上演予定です。
今回の記事では、「シナトラ:ザ・ミュージカル」についてご紹介します。
脚本・製作
フランク・シナトラの人生、キャリアを伝記的に描いた新作ミュージカルの製作が2020年の初演に向け現在進行中です。エミー賞を獲得したダニー・ストロングが新作ミュージカル(現状のタイトルは「シナトラ:ザ・ミュージカル(Sinatra the Musical)」)の脚本を手がけます。
音楽にはハスキーで情緒的なシナトラが歌った名曲が使用されます。
ダニー・ストロング
実は、今日のミュージカルファンを賑わせたもう一つのニュースがディズニーの映画「オリバー!」リメイク版脚本家発表。この脚本家もダニー・ストロングなのです。ちなみに、ストロングが脚本を手がけた新作ミュージカル「チェス」が2月にケネディ・センターで上演されます。
HBOのドラマ「ゲーム・チェンジ 大統領選を駆け抜けた女」でエミー賞を獲得したストロングに強い注目が集まっています。
「20世紀を象徴するビッグスターの一人を描いたミュージカルで脚本を担当できるなんて光栄だよ」こう語るのはストロング。「歴史上で最も才能を持つアーティストの一人であるシナトラ。彼の魅力的でパワフルな人生は素晴らしいミュージカル作品になるだろうね」。
製作
製作はアンバサダー・シアター・グループ。スチュワート・ティル、エドワード・ウォルソン、フランク・シナトラ・エンタープライズと共に伝説的なシンガーを舞台上に蘇らせます。
期待されるブロードウェイ公演ですが、まだ上演の決定にまでは至ってないようです。
フランク・シナトラについて
Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガーでは3位に選出され、歌手としてはマイケル・ジャクソンやエルヴィス・プレスリーと並ぶ知名度を世界的に得るフランク・シナトラ。1915年アメリカのニュージャージー州出身。
https://youtu.be/5AVOpNR2PIs
1930年代中旬から歌手として活動を始める。1939年にハリー・ジェイムス楽団のボーカリストに抜擢。甘い歌声と華やかなステージングで多くの人を魅了する。1940年代には映画へも出演し始め、1953年には「地上より永遠に」でアカデミー助演男優賞を獲得。さらに、1957年には「抱擁」の主題歌『All The Way』でアカデミー歌曲賞を獲得。「私を野球へつれてって」「踊る大紐育」といったミュージカル映画にも出演。
1962年から6度の来日公演を果たしている。
また、2010年にはフランク・シナトラの音楽を使用したミュージカル「Come Fly Away」がブロードウェイで上演。トウィラ・タープ演出・振付。ニューヨークのナイトクラブを舞台に、4組のカップルの恋愛を描いた作品。トニー賞では2部門にノミネート。