この記事では、海外起業家向けビジネス誌Entrepreneurに掲載された記事「あなたのIQを高める映画ベスト8」を紹介します。
記事「あなたのIQを高める映画ベスト8/8 Movies That Increase Your IQ」はEntrepreneurに掲載後、瞬く間に爆発的な共感を呼び、一週間で1万シェアに達しました。
映画で学べることは限りなく存在する
ストーリーを追う力、物語の展開を予測する力など、頭をフル回転させて思考力を高めることが自然にできるようになるのが映画を見る利点です。さらに、物語の人物に共感することで、感性を高めることができます。
ディズニー映画からアカデミー賞作品まで
「あなたのIQを高める映画ベスト8」には子ども向けのディズニー作品から、オスカー受賞作品まで幅広いジャンルの映画が選出されました。
Disney Australia Movies
それではさっそく、Entrepreneurの記事を紹介しましょう。
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見るだけで頭が良くなるおすすめ映画ベスト8【1万シェア】
もし思考力や理解力を高めたいのであれば本を読んだり、学識のある人と一緒に行動して新しい知識を得て、その上にエクササイズや効果的な睡眠を確保して健康を整える。
しかし、それだけではなく脳にも食事を与える必要がある。脳への食事として時にテレビや映画を見ることが役に立つのだ。
もちろん良質の映画やテレビ番組を識別する目が必要。ドキュメンタリー番組や今起きている事象について追求した教育的な番組は、世間一般的な知識を得た上で、会話のレパートリーが増えることにもつながる。
時に、こういったタイプの番組を見て興味を持ったことが自分の趣味になったりもする。
しかし、ここではニュースのようなドキュメンタリーや番組ではなく、映画について考えてみよう。
そこで私はあなたの脳を刺激する8つの映画を選んだ。これらの映画は新しい分野に興味を抱かせるだけでなく、人生やビジネスのレッスンにもなりうるものである。
8位 インサイド・ヘッド(2015)
@Disney Movies
この物語の主人公ライリーは、新しい街に引っ越ししてきたが環境になじめず悩む。そうだ、これは子供向けのピクサー作品である。しかし、ベストセラー「All The Birds in the Sky」チャーリー・ジェーン・アダムスはこう語る。
「この物語は、あらゆる人に成長とともに訪れる心と考え方の変化を上手く描いた作品である。大人になるにつれて子供の頃の感情と戦わなければいけない時が来る。しかし、その感情を何かに置き換えたり、アレンジし直すことで大人になることを学ぶのである。」
また、映画はこんなことも教えてくれる。
「あらゆる感情が複雑に絡み合いながらお互いに影響し合っているのだ。」
映画が進むにつれて、【ヨロコビ/Joy】【カナシミ/Sadness】【イカリ/Anger】【ムカムカ/Disgust】【ビビリ/Fear】5つの感情があることを学ぶ。
「今までに経験したことのない困難をどうやって乗り切るのか、どの感情でいるべきなのかといった過去の考えを捨てる方法を知るのである。」
加えて、「インサイド・アウト」は今まで想像もしなかったこんな光景も見せてくれる。
「脳という容器の中でどう記憶を蓄えるのか、そしてどうやって古くなった記憶を再び取り出すのか。」
子供向けの映画でさえ、起業家やビジネスマンにとってお金では買えないレッスンができるのである。
7位 リミットレス(2011)
@Kingofwallpapers
ブラッドリー・クーパー主演のスリラー映画である。
クーパー演じるエドワード・モーラは恋人にふられ、作家としても苦戦している。あるとき、一人の売人からNZT-48という名の薬を手にいれる。このミステリアスな薬を飲めは、普段は20%しか使用していない脳を100%使うことができるようになる。飲むことによって彼の生活はドラマチックに変化するのだが...
少なくとも法的に、または際限なしに脳を使えるようになる薬は存在しないのだが、この映画を見ればスマートに考える力が身につくだろう。
Psychology Todayによれば、「無意識レベルで言葉と物は表裏一体の関係にある」。つまり、言葉に出す前に記憶の中にある言葉と物が一致する。
例えば、「黄色」という文字を見れば素早く「バナナ」という言葉も連想する。なぜなら、黄色とバナナという概念は記憶の中でとても近い位置に置かれているからである。
6位 イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014)
@IMP Awards
2014年に公開された「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」は、コンピューターの父と呼ばれる数学者アラン・チューニングの生涯を描いた映画である。
アラン・チューニングは第二次世界大戦中にイギリス軍の暗号機解読チームに所属し、ナチスの暗号機を解読する任務についていた。
アラン・チューニングの経歴を学習することはひとまず置いておいて、どのようにしてコンピューターを生む土台は出来上がったのかが学べる映画である。さらに、人間の創造力を称賛する作品でもあり、この映画で得る感動は、大きな目標や夢を持つ力ともなる。
5位 メメント(2000)
クリストファー・ノーラン監督の魅力的な探偵映画。主人公はガイ・ピアース演じるレナード。レナードは妻を殺された時に犯人から受けた傷によって前向性健忘症になり、新しい記憶が10分しかもたない。しかし、レナードは妻を殺した犯人を探しはじめる。
物語は時間軸でいうとちょうど中間からはじまり、時間が進むにつれて過去の出来後に遡ってゆく。
物語は過去に遡り、その上連続した時間軸でストーリーが進むわけではないので、物語と物語をつなぐイマジネーション力が必要とされる。つまり、その人の想像力によって物語の見え方が違ってくるのである。しかし、それ以上に「メメント」で重要なことは、新しいことを忘れてしまう状況における記憶の仕方を学べることである。
4位 グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997)
@IMP Awards
4位は1997年公開のアカデミー脚本賞に輝いた「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」。主人公は天才的な頭脳をもちながら、過去にトラブルを犯しマサチューセッツ工科大学の清掃員として働く青年ウィル・ハンティングである。
ウィル・ハンティングと大学で心理を教えるショーン・マグワイアの間で交わされる文学や哲学に関するやり取りが機知に富んでいて勉強になる。「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」を見れば、学ぶことはいかなる場所でも可能なのだと教えられる。
3位 プライマー(2004)
@IMP Awards
シェイン・キャルースが主演、監督した2004年公開の映画。シェイン・キャルースは大学で数学を専攻し、以前はエンジニアとして働いていた。
「プライマー」は二人のエンジニアが偶然にもタイムトラベルをする方法を見つけ出すというサイエンスフィクションドラマである。この映画も「メメント」と同じく物語が直線的に進まない。冷静になってタイムマシーンの持つ意見について考える機会を与えてくれる作品である。
「プライマー」は、複雑なパズルを解くためには複数の視点を必要とする点でルービックキューブに似ている。
2位 ビューティフル・マインド(2001)
@IMP Awards
ノーベル経済学賞を受賞した数学者ジョン・ナッシュの半生を描いたベストセラー小説を元にした映画が「ビューティフル・マインド」。
アカデミー作品賞、監督賞を受賞したこの映画は、ナッシュ均衡の発見にスポットが当てられている。ナッシュ均衡とは、ゲーム理論における一つの解であり、「プレイヤー全員が互いに最適の戦略を選択し、これ以上自らの戦略を変更する動機がない《安定的な状態=均衡状態》になるような戦略の組み合わせのことをいう。」
複雑な理論ではあるが、同種の企業が同じような商品を出すときの値段設定に用いる理論であり、知らないうちに利用している理論なのである。
1位 π(1998)
@MoviePoster.com
この映画は、常人離れしたIQを持つ人間が主人公の心理的スリラー作品である。監督、脚本ともダーレン・アロノフスキー。
自作のスーパーコンピューターを用いて日々株の予測を行うマックス・コーエンは、頭痛、パラノイア、幻覚そして社交不安障害に陥っている。
この映画は、宗教から神秘主義、宇宙と数学の関係まで広いテーマ性を持つ。マックスは今挙げたテーマに夢中になる。なぜなら、我々を取り巻くすべてのものに共通する鍵となる何かをカオスの中から見つけるためである。
この映画の面白さは、人はありもしないようなとこにさえ何かを探し求めている生き物だということを感じることができる点です。
どれだけ教育を受けても、どれだけ情報を知っていても、未来に何が起こるかは誰も予測できなことを教えられます。
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