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『ララランド』がオマージュしたミュージカル映画とのシーン比較

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日本でも公開されたミュージカル映画「La La Land」。この記事では、ディズニー映画『眠れる森の美女』からジーン・ケリー主演のミュージカル映画『雨に唄えば』まで、デミアン・チャゼル監督が参考&オマージュしたクラシカル映画の有名なシーンをご紹介します。

ミュージカル映画としては最多の、アカデミー賞14部門でノミネートしたデミアン・チャゼル監督の「ラ・ラ・ランド/La La Land」。

今回は、デミアン・チャゼル監督がオマージュ&参考にしたと思われるクラシカルなミュージカル映画のシーンを紹介します。また、簡単ではありますが、感想や見所をお伝えします。

 


 







 

2月24日(金)ついに日本でも公開

日本でも2月24日(金)に公開されました。

 

デミアン・チャゼル監督!映画好きすぎです。

私も公開日に鑑賞しました。感想を記事にしようと思っていたのですが、あまりにもデミアン・チャゼル監督が多くの要素を作品に込めすぎて、解釈するのにまだまだ時間が必要です。

時間がかかる一番の理由が、ハリウッドミュージカル&フランスミュージカルを参考にしたシーンが数多く登場したからです。

デミアン・チャゼル監督は、どれだけ映画が好きなんだというね。映画が好きな気持ちひとつで作り上げた作品です。

 

デミアン・チャゼル監督のミュージカル映画愛はどれだけ深いかという

以前に見た予告編で、ジャック・ドゥミ監督&ミシェル・ルグラン作曲のコンビが生みだしたフランスミュージカルの影響をかなり受けてる!と思ったのですが、実際に見てみたらドゥミ&ルグランの影響だけじゃないですね。

「雨に唄えば」「Funny Face」、それにハリウッドミュージカル黄金期に頂点にいたフレッド・アステアと、数多くのミュージカル映画やハリウッド黄金期のスターに影響されていることがわかりました。

デミアン・チャゼル監督は観客と「La La Land」を通して映画について語り合おうとしたのだと思います。

まあさすがハーバード大出身だけあって、語り合おうとしてもなかなかデミアンのスピードには追いつけないですよね。知識に圧倒されるというか......

アカデミーウケする理由もわかります。映画人のノスタルジーに訴えつつも、アーティストとして、人間として成長し、成功する方法を上手に描いている。

あらゆる面で成功した映画だと思います。

 

アメリカではすでにオマージュされた作品との比較が始まっている!

すでに公開から2ヶ月近く経っているアメリカでは「La La Land」とクラシカル映画との比較が行われています。

そこで、この記事では海外の記事を参考にして、「La La Land」とオマージュしたクラシカル作品との比較を行います。

すでに「La La Land」を観た方も、まだ観ていない方も、

今から紹介する記事を読めば「La La Land」のことがより深く分かると思います。

 


 

 

「ラ・ラ・ランド/La La Land」とクラシカル映画とのシーン比較

『A Lovely Night』/「雨に唄えば」(1952)から『Singin' in the Rain』

ミュージカルファンならご存知ですよね?ジーン・ケリーが雨の中でタップダンスをするこの場面。

街灯の柱に手をかけて

「I'm laughing at clouds. So dark up above.」

と唄い、踊るシーンです。

ロサンゼルスの夜景が見える丘の上で踊る『A Lovely Night』のライアン・ゴズリング、そして「雨に唄えば」のジーン・ケリーを比べてみましょう。

街灯のストライプの模様もそっくりです。

「雨に唄えば」(1952)から『Singin' in the Rain』

 

 

 

『Another Day of Sun』/「ロシュフォールの恋人たち」から『Scène d'ouverture』

ミアとセバスチャンが車でロサンゼルスの街にやってくる展開に、「ロシュフォールの恋人たち」のオーヴァーチャーを思い浮かべた人がどれだけいたでしょうか。

『Another Day of Sun』もハリウッド映画ミュージカルの始まり方よりかは、フランスミュージカルに近いキュートなオープニング。

 

「ロシュフォールの恋人たち」 から『Scène d'ouverture』

 

 

 

セバスチャンとミアがセットの隣を歩くシーン/「雨に歌えば」からドンとコズモのワンシーン『Make 'Em Laugh』

セバスチャンとミアが出会って間もない頃のシーンです。

このあとミアがJAZZピアニストのセバスチャンに「ジャズは嫌い(I hate JAZZ)」と言って二人は言い合います。そしてミアはセバスチャンにJAZZバーへと連れて行かれます。

「雨に唄えば」でも同じくドンと親友のコズモがセットの前で言い合うシーンがあります。ミュージカルファンならこのあとのシーンはご存知ですよね。

コズモの『Make 'Em Laugh』です。私も大好きなナンバー!

「雨に唄えば」から『Make 'Em Laugh』

 

 

 

『Epilogue』/「雨に歌えば」から『Gotta Dance』&『Broadway Melody』

完全に入ってしまいましたね「雨に唄えば」のワンシーンに。

アナザーストーリー的な場面『Epilogue』の最後、セットで踊るカラフルな衣装を着た俳優たち。

「雨に唄えば」より『Gotta Dance』

 

 

 

『Epilogue』/「ブロードウェイ・メロディ」(1940)から『Begin The Beguine』

よくこのサイトの記事にも登場する、ミュージカルを大学院で研究し、ミュージカルのためなら韓国やブロードウィまで行く相方。

この相方は「今までのクラシカル映画で一番タップが上手な女性は絶対にエレノア・パウエル」だと言っています。私もそうだと思います。

「La La Land」でもエレノア・パウエルとフレッド・アステアのダンスシーンをオマージュした場面が『Epilogue』で登場しました。

ダンスの種類は「La La Land」がワルツで、「ブロードウェイ・メロディ」がタップダンス。

 

ハリウッド映画史上最も魅せるタップシーンをぜひご覧あれ。

「ブロードウェイ・メロディ」より『Begin The Beguine』

エレノアの余裕さに、あのアステアが押され気味ってどういうこと??みたいなね。

動画の最初、女性4人のコーラスも素敵すぎる!

何度見ても鳥肌が立ちます。「ブロードウェイ・メロディ」を見たらさすがにオマージュにしかならない。

比較して同じレベルの作品を作ろうなんて、デミアン・チャゼルみたない頭の良い監督は逆に思わないでしょう。

 

 

 

星を背景にダンスするシーン/「ムーラン・ルージュ」から『Your Song』

また、「ムーラン・ルージュ」にも同じくパリの夜空、輝く星を背景にダンスするシーンがあります。

「ムーラン・ルージュ」ファンはミアとセバスチャンが空の上でダンスするシーンを観て「Your Song やん!!!」とうなったことだと思います。

もちろん「ムーラン・ルージュ」もかつてのハリウッドミュージカルを参考にしてこのシーンを生み出したのですが、「ムーラン・ルージュ」の素晴らしさはデミアン・チャゼルも感じているところでしょう。

ちなみに、2017年以降にブロードウェイではミュージカル版「ムーラン・ルージュ」が上演予定です。

ミュージカル『ムーラン・ルージュ』ブロードウェイ版~映画の世界が現実になる!

星を背景にダンスするシーン/「ムーラン・ルージュ」から『Your Song』

 

 

 

スクリーン上にタイトルを出す/「シェルブールの雨傘」(1964)

「La La Land」では、『Winter』とか『Summer』とかタイトルがスクリーン上に登場しましたよね。ジャック・ドゥミ監督のフランスミュージカル「シェルブールの雨傘」でもタイトルがスクリーン上に登場します。

ちなみに、ミアが「カサブランカ」の窓をセバスチャンに紹介したシーンで、ドアには「Parapluies」と書かれていました。

「シェルブールの雨傘」はフランス語で「Les Parapluies de Cherbourg」と言います。

 

 

 

 

『A Lovely Night』のベンチでタップダンスする場面/「Shall We Dance」から『Let's Call The Whole Things』

先にエレノア・パウエルを紹介しましたが、フレッド・アステアとのコンビといえばジンジャー・ロジャースという方も多いはず。

ロザンゼルスの夜景を背景に、セバスチャンとミアが丘の上のベンチでタップするシーン。

これは、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャース主演映画「Shall We Dance」から『Let's Call The Whole Things』のオマージュでした。

なんと『Let's Call The Whole Things』ではフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースがタップシューズではなく、ローラースケートでタップダンスを披露します。

「Shall We Dance」から『Let's Call The Whole Things』

 

 

 

『A Lovely Night』のワンシーン/「バンド・ワゴン」(1953)から『Dancing in the dark』

フレッド・アステアとシド・チャリシー主演のミュージカル「バンド・ワゴン」。ミュージカル好きなら絶対に観たことがある作品です。

「バンド・ワゴン」(1953)から『Dancing in the dark』

パーティーから抜け出して、ニューヨークの夜景を背景にセントラルパークで踊るシーンが全く同じです。

「バンド・ワゴン」では、ミュージカルスターのトニーと、バレエ界のスターギャビー。異なるジャンルのダンスを踊る二人が、仲を深めます。

ジャズと映画、同じアーティストでも内容は異なります。それでも二人の心は一つのダンスで通じ合うことができるのです。これがダンスの素晴らしさです。

このシーンは後世に残るほど素敵な場面だと思います。

 

 

 

空を背景に踊る場面/「眠れる森の美女」から『Once Upon a Dream』

ディズニーも数多くの素敵なミュージカルアニメ&実写映画を製作してきました。

実写ミュージカル「メリー・ポピンズ」にアニメーション映画「美女と野獣」など、観客からも愛され、さらにアカデミー賞も獲得してきた実績のある作品がたくさんあります。

デミアン・チャゼルも必ず見ているでしょう。

セバスチャンが好きなピアニストであるビル・エヴァンスもディズニー映画のテーマをジャズにアレンジして演奏しています。

「眠れる森の美女」主人公オーロラ姫とフィリップ王子のワルツ『Once Upon a Dream』は物語の最後に披露されます。

ディズニー「Sleeping Beauty」より『Once Upon A Dream』

お城から空中に背景が変化し、空を背景に踊ると、そのまま絵本の一場面になります。

とても美しいエンディングですよね。「La La Land」もこのまま終わればよかったのにと思う観客もいたはずです。

 

 

 

『Epilogue』/「パリの恋人」(1957)

オードリー・ヘップバーンが自分の声で歌い、さらにダンスを披露する映画があるのはご存知でしょうか?

それがフレッド・アステアとの共演作品「Funny Face(パリの恋人)」です。

凱旋門の前でバルーンが飛んでいたら「Funny Face」に決まっています。

アナザーストーリー『Epilogue』では、ミアがパリへ行き、凱旋門の前に立ちます。画面右にはバルーン。

 

「Funny Face」よりバルーンを飛ばすシーン

また、「Funny Face」といえば、オードリー・ヘップバーンとフレッド・アステアのデュエット『S Wonderful』も素晴らしいです。

「Funny Face」から『S Wonderful』

『S Wonderful』は有名なジャズシンガーやピアニストが繰り返しカバーしているので、絶対にデミアンも好きなはず。

 

 

 

『Epilogue』/「踊る大紐育」(1949)から『New York, New York』

「ニューヨーク!ニューヨーク!イッツ・ア・ワンダフル・タウン!」ではじまるオープニングは多くのミュージカルファンの心に残っています。

ジーン・ケリーよりもフランク・シナトラが出演しているところに注目すべきでしょうか。ジャズ好きのデミアン・チャゼル監督もフランク・シナトラが出演している点でお気に入りの作品なのだと思います。

「La La Land」の『Epilogue』でミアとセバスチャンがパリの川岸を並んで歩く場面に水兵さんが登場していますね。

踊る大紐育」(1949)から『New York, New York』

 

 

 

『Epilogue』/「ロシュフォールの恋人たち」から『マクサンスの歌』

水兵といえば、「ロシュフォールの恋人たち」にも水兵がたくさん登場します。

特に「La Chanson de Maxence(マクサンスの歌)」は印象的です。

ジャック・ペラン演じるマクサンスがかっこよすぎる!

相方と時々この動画を見ては「マクサンスがやばい」とうなっています。

「ロシュフォールの恋人たち」から『マクサンスの歌』

「ロシュフォールの恋人たち」から『Les Rencontres』

 

 

 

ミアと友人3人が道に並んで踊るシーン/「ロシュフォールの恋人たち」から『Chanson d'Andy』

そして、パリを舞台にしたアメリカのミュージカル映画といえば、他にジーン・ケリー主演「巴里のアメリカ人」があります。

ちなみに、デミアン・チャゼルが最も影響を受けたと語っているフランスミュージカル「ロシュフォールの恋人たち」にはジーン・ケリーが出演します。

さあ、女性が4人登場しました。道を4人横に並んで踊るシーン。

これは「ロシュフォールの恋人たち」への明らかなオマージュです。

 

 

 

プールでパーティーをするシーン/「怒りのキューバ」(1964)&「ブギーナイツ」

ナイトパーティーのシーンでは、水中にカメラが入り踊る人たちを撮影します。

これは1964年に公開されたキューバ革命後の人々を描いたミハイル・カラトーゾフ監督の作品「怒りのキューバ」をオマージュしています。

ロングショットや水中からの撮影など、撮影監督セルゲイ・ウセルスキーの技術はハリウッドの映画人をうならせました。

動画では最後の方にカメラが水中へダイブし、女性を追って行きます。

 

さらに、この「怒りのキューバ」の撮影技法をオマージュした作品が1994年に公開されたポール・トーマス・アンダーソン監督の「ブギーナイツ」です。

 

 


 

まとめ

探せばまだまだまだあります。今後も見つけ次第、情報が入り次第追記してゆきますね。

個人的には、このシーン見たことあるけど思い出せないのですよね。

ヒッチコックかゴダールだったと思うのですが、もしお分かりの方がいたら切に教えてください。

 

オマージュした作品を知れば、ミアとセバスチャンの心情がさらに深く分かる!

また、アナザーストーリーである『Epilogue』がどの作品のどのシーンを参考にしているかわかれば、ミアとセバスチャンが最後に目で合図を交わした時にどんな心情だったのかさらに理解できます。

ぜひ、初めての方はてきぱきと、一度見た方はジックリと、「La La Land」の世界に触れましょう!

 

個人的には、先日亡くなったデビー・レイノルズの「雨に唄えば」から『All I do is dream of you』をオマージュしたシーンをミアが踊ってくれたら嬉しかったなと思います。

こんなに可愛く上手にダンスができるスターは今後現れないでしょう。

 

アートコンサルタントでは今後もミュージカル映画を特集した記事を発表します!

ちなみに、このサイトを前からご覧になっていただいている方はご存知かと思いますが、「La La Land」の前のTOP画像は「シェルブールの雨傘」でした。

デミアン・チャゼル監督も大きな影響を受けているように、ジャック・ドゥミ監督&ミシェル・ルグラン作曲「シェルブールの雨傘」&「ロシュフォールの恋人たち」は何にも代えがたいほど素晴らしいミュージカル映画です。

「La La Land」も簡単にまとめれば、「ロシュフォールの恋人たち」の誰かを探し求める展開(『Someone in the Crowd』)に、「シェルブールの雨傘」のラストをつなげた映画でしょ?その間に数多くのミュージカル作品をオマージュしたシーンをちりばめ、デミアン・チャゼル監督の考えるアーティストとしての成功方法を描いたのです。

ぜひ、「シェルブールの雨傘」&「ロシュフォールの恋人たち」も一度見てみてくださいね。


 

 

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