ミュージカル「FUN HOME ファン・ホーム」感想・評判 見に行くべきか行かないべきかずばり!
シアタークリエで2月7日(水)より上演のブロードウェイミュージカル「ファン・ホーム」の感想をずばりとご紹介します。ブロードウェイでトニー賞作品賞を取りながらも、まだ完売していない作品。正直、行くか行かないかまだ迷っている人もいるでしょう!
果たして感想は?評判は?まとめてご紹介します。
https://youtu.be/K_vf8kF1Zzg
演出
父の死の原因を過去から遡ってつきとめるサスペンス劇。
— ART@7日ひかりふる路&ファンホーム (@arisugawahana) 2018年2月7日
サスペンス劇はさすがに冗談ですが...
ファンホーム補足2
囲み型舞台じゃない影響がもろに出ていた pic.twitter.com/LXI27ta5dH— ART@7日ひかりふる路&ファンホーム (@arisugawahana) 2018年2月7日
囲み型ってその場にいる観客・役者と共感&会話ができる。レズビアンとか他者の問題をノートルダムみたいに一方的に投げかけるのではなく、コミュニケーションで感じることができる。日本版は熱意は伝わってくる。だが一方的すぎて舞台と観客の熱が違いすぎた。良い舞台であることには違いない。
— ART@7日ひかりふる路&ファンホーム (@arisugawahana) 2018年2月7日
あっと驚くような演出はなかった。でも逆に不自然な演出もなかった。原作の脚本の魅力を伝える点では成功してたんだと思う。
— ART@7日ひかりふる路&ファンホーム (@arisugawahana) 2018年2月7日
俺が演出にあっと驚くようなものを期待してしまうのは学生時代に寺山修司の芝居やってたからかな。野田秀樹の赤鬼は囲み型舞台の理想。
— ART@7日ひかりふる路&ファンホーム (@arisugawahana) 2018年2月7日
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キャスト
ファンホーム補足1 上口君のダンスがイナズマばりにキレキレ#上口耕平 #ファンホーム pic.twitter.com/cHHmkxjCag
— ART@7日ひかりふる路&ファンホーム (@arisugawahana) 2018年2月7日
ファンホーム補足3
子役(アリソン)が上手い— ART@7日ひかりふる路&ファンホーム (@arisugawahana) 2018年2月7日
ファンホーム補足4
光夫さん役作りか幸せなのか少し太った気がする。— ART@7日ひかりふる路&ファンホーム (@arisugawahana) 2018年2月7日
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音楽
マチネ宝塚行ってたんよ。Come to the Fun Homeの場面でめっちゃ手拍子したわ。でも。手拍子させられる舞台ってエンターテイメント性に富んでるってことやろ。推しがファンホーム出てるなら、絶対に手拍子したほうがよいで。
— ART@7日ひかりふる路&ファンホーム (@arisugawahana) 2018年2月7日
マチネにだいきほ見たら。そのあと観る舞台なかなか歌うまかって言えんわな。#望海風斗 #真彩希帆
— ART@7日ひかりふる路&ファンホーム (@arisugawahana) 2018年2月7日
音楽は非常に良いというのが日本版でも分かります。歌の完成度は千秋楽に向けてもっとクオリティを高めてゆくでしょう。
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客席の埋まり方
初日だけど客席は埋まらず…
— ART@7日ひかりふる路&ファンホーム (@arisugawahana) 2018年2月7日
おけぴでも安くなってる。買いや。 pic.twitter.com/gbeweCdixL
— ART@7日ひかりふる路&ファンホーム (@arisugawahana) 2018年2月7日
見るべきか、見ないべきか
こんだけ言ってもだよ。
感想
終わり良ければすべて良し。#ファンホーム
— ART@7日ひかりふる路&ファンホーム (@arisugawahana) 2018年2月7日
終わりよければすべてよし!
最後のシーンがすべてを救います。脚本、リサ・クロンすげーなと。
簡単に説明すると。アリソンも、父ブルースもLGBTという性的アイデンティティと向き合っていた。どうしたら相手にわかってもらえるかと。ブルースは特に、こんな自分にどう向き合って良いのかもわからなかった。
でも自分のアイデンティティを誰かに完全にわかってもらうって無理なんですよ。他者だから。一番近づく方法は相手の立場に立つのではなくて、相手の立場になることです。例えば、性的マイノリティを一番理解する方法は、自分が性的マイノリティになること。
でも性的マイノリティにもいろいろな人がいて、生きている環境も異なる。レズとゲイ、バイなど様々な種類がある。完全に個人と個人が理解し合うのは不可能。
アリソンとブルースはどちらもLGBTだったけど。同じ家族でも。理解し合うのは不可能だった。分かり合おうとして、それでも分からずに、結局ブルースは自殺してしまう。
では解決策は何か。
それがあのエアプレインごっこだったのです。エアプレインごっこ、つまり趣味とか遊びにアイデンティティなんて関係ないですよね。今は面白いと思えることをつきつめて生きられる時代になっています。アイデンティティが良い意味で関係なく生きられる社会になろうとしています。その実現を予感させる最後。物語に希望を持たせる。
この一瞬のシーンによって、それまでのシーンが構造化されます。意味のあるものになるのです。見る価値のある作品になっています。
特に、ブロードウェイ版の囲み舞台では。現実的な問題がリアルに迫ってくるのです。恥ずかしいほどリアルすぎて日本人は素直に受け取れなさそうですが...
一瞬のシーンで、それ以外のシーンに意味を持たせられるか。作品の枠を生み出す一瞬があるかないかが、残るべきアートと、時代により忘れさられるアートを隔てます。ラストシーン見ても私が言っていることの意味がわからない人は。この本でアートとは何かを勉強してみることをおすすめします。
ファンホームはまさに後者の後世に残るです。ぜひ見に行くことをおすすめします。
ブロードウェイ版の評価
※太字は受賞
トニー賞【12ノミネート/5部門受賞】
作品賞/脚本賞/作曲賞/主演男優賞/演出賞/主演女優賞/助演女優賞(3人)/編曲賞/舞台デザイン賞/照明デザイン賞
グラミー賞【1ノミネート】
最優秀ミュージカルアルバム賞
オフ・ブロードウェイの評価
アウター・クリティクス・サークル賞【7ノミネート/1部門受賞】
作品賞/脚本賞/作曲賞/演出賞/主演男優賞/助演女優賞(2人)
ドラマ・デスク・アワード【8ノミネート】
作品賞/助演女優賞/演出賞/作曲賞/作詞賞/脚本賞/編曲賞/音響デザイン賞