素晴らしいミュージカルの世界再び!
フレッド・アステアから古川緑波まで、名作「トップ・ハット」から日本初のミュージカル映画「音楽喜劇 ほろよひ人生」まで。ミュージカルが映画の中心を占めていた黄金時代のアメリカ&日本の23作品を20日間にかけて上演し続ける企画が渋谷の映画館シネマヴェーラで開催されています。
昨年も同じテーマで過去の優れたミュージカル作品を上映しており、私もかけつけましたので鑑賞した感想やお客さんの様子などをご紹介します。
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目次
映画館はシネマヴェーラ
本日も"アートコンサルタント"をお読みいただきありがとうございます。(Artconsultant)です。
前回シネマヴェーラで開催していた「ミュージカル映画特集」はミュージカル好きの相方から「シネマヴェーラでミュージカル映画特集してるよ」と教えられ知ることができました。「渋谷で唯一の名画座」というキャッチコピーで知られるシネマヴェーラ。文化村の近く、少し坂を登ったところにあります。開演20分前くらいに行ったのですが、映画館外にはあまり人の姿がいない...しかし館内に入ると数多くの映画ファンで埋められていました。座ったのはまさかの最前列。演目にもよりますが、良い席で観たい方は30分前くらいには映画館へ行ったほうが良いと思いました。客層は年齢高めですが、中には一人で来ている若い女性の方もいました。
「気儘時代」「ニューオリンズ」
前回観たのはまず「気儘時代」。フレッド・アステア/ジンジャー・ロジャースというハリウッドミュージカルのスター二人が共演した作品。精神科医トニー(フレッド・アステア)が友人のフィアンセ(ジンジャー・ロジャース)を治療するうちに、フィアンセがトニーを好きになってしまうという物語。「気儘時代」は前回だけの上演です。大きなスクリーンで見るとジンジャー・ロジャースの美しい顔やアステアの素敵な笑顔も良く見えます。
二つ目は「ニューオリンズ」。1947年に公開されたジャズミュージカル映画で、1920年代から30年代までのジャズの発展を描いた作品です。ルイ・アームストロング、ドロシー・パトリック、ビリー・ホリデイ、アイリーン・リッチなどジャズ界のレジェンドがキャストとして登場する姿も注目ポイント。「ニューオリンズ」は今回も上映します。
上映作品リスト
- 突貫勘太
- トップ・ハット
- 有頂天時代
- 踊らん哉
- 青春一座
- ストライク・アップ・ザ・バンド
- 踊るニューヨーク
- フォー・ミー・アンド・マイ・ギャル
- シンコペーション
- 集まれ、野郎ども!
- 姉妹と水兵
- 若草の頃
- でっかく生きる
- ニューオリンズ
- イースター・パレード
- 踊る大紐育
- サマーストック
- 恋愛準決勝戦
- 雨に唄えば
- キス・ミ―・ケイト
- バンド・ワゴン
- 鋪道の囁き(日本)
- 音楽喜劇 ほろよひ人生(日本)
おすすめ1「音楽喜劇 ほろよひ人生」
なかでも私のおすすめは日本初のミュージカルとされる「音楽喜劇 ほろよひ人生」。ハリウッド映画の影響を受けて1933年に公開された映画です。日本のコメディアン古川緑波も出演しています。
おすすめ2「フォー・ミー・アンド・マイ・ギャル」
そして1942年公開の「フォー・ミー・アンド・マイ・ギャル」。ジュディ・ガーランドとジーン・ケリーの共演作です。二人とも、とくにジーン・ケリーが若い。
おすすめ3「踊るニューヨーク」
さらに「踊るニューヨーク」。映画「ラ・ラ・ランド」がオマージュしたフレッド・アステアとエレノア・パウエルのタップ場面は圧巻です。
スケジュールは6月17日から7月7日
「トップ・ハット」「雨に唄えば」「踊る大紐育」などから戦前の名作まで23作品が上映されるこの企画は、2017年6月17日(土)~7月7日(金)まで開催しています。
一日に2~3作品上映されます。スケジュールはシネマヴェーラ公式サイトをチェック。
私も仕事の休みを利用して三日くらい行こうと思っています。