今読むべきサン=テグジュペリの作品とは?
今本当に読むべきサン=テグジュペリの作品とはなにかー
この記事では、海外での評価をとおして本当に読むべきサン=テグジュペリ作品を紹介します。
海外からの評価を決める上で参考にしたのは「The Open Syllabus Project」
英語圏の大学のシラバスを9年間調べ上げ、授業で使われる本をランキング化しました。
それでは、授業で使われるほど一般性があり、また内容の濃い作品たちを5作品だけ紹介します。
1位 星の王子さま
200以上の国の言葉に翻訳されたサン=テグジュペリの代表的小説。日本では高校生の教科書にも載せられていますが、本当は「おとなは、だれも、はじめは子どもだった。」とあるように子どもの心を忘れてしまった大人にむけて書かれた作品。
2位 戦う操縦士
第二次世界大戦中フランス軍のパイロットとして活動したサン=テグジュペリ。サン=テグジュペリ自身を理解するためにはこの本が最適です。ドイツ軍の侵略によって破壊された遺跡などを通して、文明とは、再興とはなにかが語られます。
3位 戦時の記録
第二次世界大戦中のサン=テグジュペリの行動や考えを記録したものです。政党や人種を超えた人間の真理に根付いて行動し続けたサン=テグジュペリの考えがありありとわかる本です。
4位 夜間飛行
1930年代当時の郵便飛行事業を描いた作品。危険な夜間飛行のために操縦士たちを犠牲にする必要があるのか...人間の尊厳と操縦士たちの勇気を描いた作品。
5位 人間の土地
サン=テグジュペリの15年にもおよぶ飛行体験を綴ったエッセイ。サハラ砂漠に不時着するなど、幾多もの極限を乗り越えて得たものとは...
自らの体験をもって「人間とはなにかー」を追求した作品。
このようにサン=テグジュペリの作品はすべて飛行士としての体験が生かされています。
サン=テグジュペリを未読の人は代表作「星の王子さま」から。
すでに読まれている人はサン=テグジュペリの考えを知ることができる「人間の土地」がよいようです。