海外で最も評価の高いダシール・ハメットの小説とは?
海外で最も評価の高いダシール・ハメットの小説はなにかー
この記事では本当に読むべきハメット作品を紹介します。
Dashiell Hammett(1894-1961)
アメリカのハードボイルド小説作家。代表作は「マルタの鷹」や「血の収穫」。「マルタの鷹」はハンフリー・ボガード主演による映画化が大ヒットした。
海外からの評価を決める上で参考にしたのは「The Open Syllabus Project」
英語圏の大学のシラバスを9年間調べ上げ、授業で使われる本をランキング化しました。
1位 マルタの鷹
駆け落ちした娘を探して欲しいという依頼から事件は思わぬ方向へと発展する。マルタの騎士に由来を持つ「黄金の鷹」の所在をめぐって幾多もの殺人が行われる。依頼の捜査中に相棒を殺された探偵サム・スペードも事件の真相解決にのめり込んでゆくのだった。
2位 血の収穫
鉱山街を舞台に、地元の新聞社の社長や警察、ギャングたちが皆敵対して次々と殺人が起こる。殺人がはびこる街をコンティネンタル探偵社支局員の「おれ」が裏に裏をかきまくり解決してゆくハードボイルド小説。
3位 ガラスの鍵
賭博師ネド・ボーモンが主人公。2度映画化されている。街の黒幕であるマドヴィクの片腕であるボーモンは、マドヴィクにかけられた殺人の嫌疑を晴らしてゆく。
4位 影なき男
探偵業から遠ざかり、穏やかな生活を家族とおくっていたニックは、元顧客の秘書が殺された事件に遭遇してしまい、調査にのりだすことに...
5位 コンチネンタル・オプの事件簿
ダシール・ハメットが探偵社の調査員だった時代の経験を生かした短編集。
個人的には「血の収穫」がおすすめです。探偵が殺人と闘争の巻き起こる町を明晰な頭脳と手腕で、ほとんど一人で解決してゆく様がほんとうにかっこいい。