海外で最も評価されるアガサ・クリスティの作品とは?
海外で最も評価されるアガサ・クリスティの小説はなにかー
この記事では本当に読むべきアガサ作品を紹介します。
海外からの評価を決める上で参考にしたのは「The Open Syllabus Project」
英語圏の大学のシラバスを9年間調べ上げ、講義で使われる本をランキング化しました。
1位 アクロイド殺し
1位は長編小説「アクロイド殺し」。訳は言えないが、読めばなぜ1位なのかがわかる作品。今までのミステリー小説の構造を逆手にとった新しい試みが評価された。
2位 オリエント急行の殺人
犯人は間違いなく列車に乗る人なのだが、だれが犯人なのか、いやもしかして...
「アクロイド殺し」と同じく犯人を特定するという推理小説のルールを打ち破った作品。
3位 そして誰もいなくなった
孤島に閉じ込められた10人。1日1日と人が次々に殺されてゆく。犯人は11人目の誰かなのか、それとも10人のなかにいるのか。最後の最後までトリックが明かされない恐怖心に読む者もぞっとする作品。
4位 スタイルズ荘の怪事件
アガサ・クリスティの処女長編小説。主人公は「アクロイド殺し」や「ABC殺人事件」など今後多くのアガサ作品で登場するエルキュール・ポアロ。友人ヘイスティングとのコンビ記念すべき初作品。
5位 ナイルに死す
アガサ作品の中でも本格的なミステリー小説。主人公はエルキュール・ポワロ。ナイル川を遡りながら事件は過去へと、そして現在へと同時に流れ出す。トラベル・ミステリー。
「ナイルに死す」のように正統派ミステリーから、「アクロイド殺し」のようなミステリー小説の構造を新しく生み出した作品まで、数多くの小説を書いたアガサ・クリスティ。
全世界における本の累計販売数はシェイクスピアに次いで2位。
探偵ポアロの活躍を見たい人は「オリエント急行の殺人」。アガサのほとばしる才能を味わいたい人は「アクロイド殺し」。ミステリーのゾクゾク感を存分に味わいたい人は「そして誰もいなくなった」をオススメします。