縣千についてダンス・歌唱力・演技力を分析!将来のトップスター
今回は、雪組期待の男役である縣千についてご紹介します。
目次
背丈に合った演技ができる実直な若手男役という第一印象
私が縣千に注目したのは最近で、
「ひかりふる路〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜」の新人公演でした。
星組出身で、私も大好きな主演は綾凰華でしたが、
「フィリップ・ル・バ(本役:永久輝せあ)を演じる男役が一番輝いている!」
と印象に残ったのがきっかけです。
新人公演はやもすると役の背丈に合わず、舞台にきちんと立っていないケースが目立ちます。
「ひかりふる路」も同様でした。
しかし、
「役が背丈にちゃんと合っている!!!」
ブランシュバイク公を演じる眞ノ宮るいと共にとても印象に残ったのを覚えています。
男役・女役どちらの魅力も出せる
「ひかりふる路」で印象に残ったものの、その後はあまり注目することなく、
「実力のある若手」
という印象にとどまっていました。
しかし!雪組「ファントム」千秋楽のライブビューイングで、
「やっぱりこの子すごいな」
と思いました。
ライビュで印象に残っているシーンが特に2つあってどちらとも縣千のシーンでした。
- ロケットで一瞬クローズアップされた縣千の顔
- 階段降りの縣千
素は好青年(かつ天然)という印象ですが、
アップされた顔には
「美弥さんか?」と思わせるエロティックさがありました。
この期で、美弥さんと錯覚するようなエロティックさを出せる。
男役、女役どちらの魅力も備えている。
「1789での珠城りょうの階段降りと同じものを感じる」
そして、階段降り。
妻いわく階段降りをする縣千には「1789での珠城りょうの階段降りと同じものを感じる」
とのことです。
「主人公ではないのに、「私のためにきてくれてありがとう!」というオーラがすごい」
生まれながらにトップスターになる素質を秘めているということでしょうか。
まだ101期です。
男役として観客を惹きつけるオーラみたいなものは生まれ持ったものが影響し、
「ある人にはある、ない人にはない」
と私は思っています。
※もちろん、その立場によって身につくというケースもありますが
一気にトップに立つような雰囲気がある
縣千がいずれトップ就任することは間違いないと思います。
ただ、現在の雪組は実力とスター性を秘めたトップ候補の宝庫です。
その中で、時を待ち、じっくりと育つというのも一つの手ですが、
縣千はいきなり番手に抜擢される、
そして一気にトップに立つような不思議なオーラを感じます。
思い出すのは月組。
当時は凪七瑠海、美弥るりかの89期二人が、
「次期トップに立つのはどちらか?」という状態だったのが、
一気に5期下の珠城りょうがトップスターへと就任しました。
87期から94期のトップ、研9での就任。
今の雪組でいうと望海風斗から彩風咲奈も朝美絢も抜かして一気に永久輝せあがトップ就任するイメージでしょうか。
ただ、縣千はそれも飛び越えてしまいかねない。
すぐにトップに就任してもおかしくないような雰囲気があります。
※実力でというわけではまだない
なぜか考えてみたのですが、
いい意味でマイペースと言いますか、「自分の道を進む」という感じがある。
それでいて、実直に踊り、演技をしている。
お客さんに対するアピールも忘れない。
好印象ですよね。
自然と道がひらけていきそうです。
ここまでは、私の縣千に対して思っていることでした。
ここからは、もう少し具体的に評価の高いダンス、そして歌唱力や演技力についても私の自論を書きたいと思います。
ダンスが上手いことは見れば誰でもわかる、さらにその上に行くためには?
縣千がダンスが上手いことは見れば誰でもわかるという感じでしょうか。
挙動が綺麗ですよね。
バレエ経験者なので、背筋もピンとしていて、動きの綺麗さも、手足の伸びやかさもあります。
ここから少し話は逸れますが、
私は、芸事で観客を魅了するために必要なのは「創造力」だと思います。
新しいものをつくりだす能力。 解答が1つだけではないような課題における思考,すなわち発散的思考の能力と関係があるとされる。
知能の高い人が創造力にもすぐれているとはかぎらず、創造力は知能のほかにパーソナリティ、動機、所属する集団など、さまざまな要因により影響される。
ちなみに礼真琴は、
「こうあったらかっこいい」「こうあったらかわいい」
という理想のダンスや歌、演技の姿を豊かにイメージできている。
そのイメージを埋めるために努力しているので、芸事の評価が高いのです。
こればかりは断言できます。
こういう仕組みを知っているのが<センス>というのでしょうか。
豊かな創造力が、他の男役とは異なる理想を生み出し、そこに到達するまでの努力次第で、将来の自分が変化します。
周りの人と違っても良い。それでも理想を信じられる。
「夢を求め続ける勇気さえあれば、すべての夢は必ず実現できる。」
ウォルト・ディズニーの名言ですが、その通りなのです。
縣千は技術がある分、誰かのイメージを借りるのではなく、
男役スターとしてのオリジナルな理想像を描いて、それに向かって欲しいなと思います。
そして、個人的には礼真琴のような宝塚という枠組みにとらわれない、次元の違うダンスもして欲しいなと思います。
そう考えると、星組ファンとしては、
礼真琴がいるときに星組に来て色々学んで欲しいなと思っています。
「縣千」「歌」で調べてもあまり記事が出てこない、、、
「縣千」「歌」で調べてもあまり記事が出てこない、、、
ファンとしても歌がウィークポイントかな?と思っている方もいると思います。
歌唱力の高さでアピールするタイプの男役ではないです。
すごく実直な歌い方で、ステレオタイプな男役さんをイメージしているのかな?という感じです。
もうちょっと具体的にいうと、少し鼻にかかる音があるのと、響きが少ない。
本人の中で「いかにも男役っぽい歌い方」を意識しすぎているのでしょうか。
望海風斗、礼真琴、歌の上手な男役さんほど、自分の声の響きを大事にして、「いかにも男役」という束縛から解き放たれたような歌い方をしませんか?
個人的には、舞咲さんじゃないですが
「演技のための歌であり、もっと歌で遊んで欲しいな」
と思います。
礼真琴はこの点ですごく上手いです。
「鷹のように」とか、まこっちゃんの中では「遊び」ですからね。
ぜひ星組に。
実直な演技に好感が持てる
演技力ですが、こればかりは個人的な考え方次第だと思うので、私なりの解釈です。
観客としては、
<背丈に合ってない役者>を見るほど、苦しくなることはありません。
縣千の場合、「ひかりふる路」のフィリップ・ル・バ、これがちゃんと背丈に合っていた。
ただ、他の公演はわからないです。「凱旋門」の映像を見ると少し、まだ役を演じるのに早いなと思ったりもします。
まあ轟さんの役ですから。
ただ、背丈に合わない役を無理やり感情の起伏だけで押し通すような演技はしないので、好感が持てます。
演技も大事なのは<創造力>。
野球に例えると、
外角は全てホームランにするけど、内角は一切打てないバッターは試合では使えないですよね?
演技も「こう演じるべき」という視点ではなく、どんな球でも対応できるような視点が大切です。
礼真琴はキャラクターが少し邪魔するところがあるのですが、
でもこの視点で演技しているので、神業のようなプレーを見せてくれます。
ぜひ星組に。
ということで、
今回は縣千の魅力と現状について書いてみました。
ファントムでかなり新しいファンができた気がします。
嬉しい悩みと言いますか、本当に雪組のチケット入手困難さが増しますね!!!