心暖まり、生きていることの素晴らしさを感じられる、ショーン・ベイカー監督作「フロリダ・プロジェクト / The Florida Project」。
深く心を動かし、そして忘れられないほど心を打つ子どもたちの姿。
この記事では「フロリダ・プロジェクト / The Florida Project」のあらすじ、キャスト、公開日の最新情報をご紹介します。
「フロリダ・プロジェクト / The Florida Project」は2017年アメリカ製作のヒューマンドラマ映画。監督・脚本はショーン・ベイカー、共同脚本にクリス・バーゴッホ。
ウィレム・デフォー、ブルックリン・キンバリー・プリンス、ブリア・ヴィナイテ、ウァレリア・コット、クリストファー・リベラ、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが出演しています。
映画は2017年5月22日にカンヌ国際映画祭で初公開され、10月6日よりアメリカ国内で限定公開されています。
あらすじ
舞台は夢の国ディズニー・ワールドのすぐ外側にあるハイウェイ。6歳の少女ムーニー(演じるのはブルックリン・キンバリー・プリンス)と彼女の母ハーレイ(ブリア・ヴィナイテ)、それぞれのひと夏を描いた作品。
二人は週ごとに賃貸の契約を結ぶ「The Magic Castle」と名付けられたモーテルで暮らしている。モーテルを経営しているボビー(ウィレム・デフォー)は人を寄せ付けない外見の裏に、深い優しさと思いやりを隠している。
彼女の生活は楽ではないはずですが、ませた元気あふれるムーニーは毎日生きる喜びにあふれています。彼女の永遠に続くように思える午後は、いたずらと冒険に満ち溢れ、彼女と様々な友人たち―特に新しくやってきたジャンシーはすぐにムーニーの親友となった―は、恐れることなく今までに訪れたことのない世界へと足を踏み入れます。
しかし、ムーニーが毎日見る素敵で新しい世界、そしてそこで抱く夢や想像は、母ハーレイの仕事の苦労や犠牲を伴っていることをムーニーは知る由もありませんでした...
ラストシーンのディズニー・ワールドはゲリラ撮影
タイトルは、撮影地の近くにあったウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートから由来しています。
「フロリダ・プロジェクト / The Florida Project」は35mmフィルムで撮影された作品です。しかし、最後のウォルト・ディズニー・ワールドのシーンは、ショーン・ベイカー監督がランドの同意なしにiPhoneを使ってゲリラ撮影しています。
キャスト
- ブルックリン・キンバリー・プリンス:ムーニー
- ブリア・ヴィナイテ:ハーレイ
- ウィレム・デフォー:ボビー
- ウァレリア・コット:ジャンシー
- クリストファー・リベラ:スコッティ
- ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ:ジャック(ボビーの息子)
- メイコン・ブレア:旅人のジョン
ウィレム・デフォー
1955年アメリカ出身の俳優。1986年「プラトーン」エライアス・グロージョン3等軍曹役でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、注目を集める。
2000年の「シャドウ・オブ・ヴァンパイア」でもアカデミー助演男優賞にノミネート。
近年では「グランド・ブダペスト・ホテル」「ジョン・ウィック」「グレートウォール」に出演し、さらに2017年には「オリエント急行殺人事件」「ジャスティス・リーグ」の公開が控えている。
ブリア・ヴィナイテ
ブリア・ヴィナイテは1993年ニューヨーク生まれの女優。本作以外にはテレビ番組「Ok! TV」へ出演している。
公開日
2016年4月にショーン・ベイカーが映画の監督・プロデュース、さらにクリス・バーゴッホと共同脚本を手がけると発表。また、プロデューサーにはクリス・バーゴッホ、アンドリュー・ダンカン、アレックス・サクス、ケビン・チャイノイ、フランチェスカ・シルベストリがジューン・ピクチャーズとフリースタイル・ピクチャーズ・カンパニーの下で参加することが決定しました。
2016年7月にウィレム・デフォー、9月にケイレブ・ランドリー・ジョーンズの出演が決定。さらに2017年2月にブルックリン・キンバリー・プリンス、ブリア・ヴィナイテの出演が決まりました。
初公開は2017年カンヌ国際映画祭のディレクターズ・フォートナイト・セッション。その後すぐにA24がアメリカ国内での配給権を獲得しました。アメリカでは10月6日より限定公開されています。
日本公開日
日本の公開日はまだ発表されていません。「ルーム」「ムーンライト」「20センチュリー・ウーマン」などアカデミー賞とはいえ作品主義的なものを多く配給しているA24。今後のアワードレースの出来次第ではありますが、日本では単館系での公開になるでしょう。
評価
海外で最も大きな映画レビューサイトRotten Tomatoesでは、100人のうち96%から肯定的評価を得ています。平均点は8.5/10。レビューでは、「フロリダ・プロジェクトは色鮮やかに今まで目を向けられずにいた少数のコミュニティや人びとに共感させながら、現代アメリカ社会で起きている問題を提起している」と書かれています。
Metacriticでは37つのレビューがあり、点数は92/100です。
賞・アワード
ハンブルグ映画祭ではアート・シネマ・アワード、批評家賞にノミネートされています。
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