この記事では、アメリカ出身の映画監督デミアン・チャゼル監督のおすすめ映画をランキング形式でご紹介します。海外の映画レビューサイトの得点を参考に、デミアン・チャゼル監督最高の作品をお伝えします!
Butler's Cinema Scene @「セッション」より
『セッション』『ラ・ラ・ランド』などアーティストを扱った作品で知られるデミアン・チャゼル監督。
Coronado Times @「ラ・ラ・ランド」より
デミアン・チャゼルが監督、または脚本家として携わった作品の中で、海外からの評価が1番高い作品はなにかー
今回の記事ではデミアン・チャゼルが監督・脚本を担当した作品を評価が高い順に紹介します。
デミアン・チャゼル (1985- アメリカ)
PopSugar
1985年アメリカ生まれ。作家の母と、計算機科学者の父の間に生まれる。高校の時にジャズミュージシャンになろうとドラムを練習するも挫折。その後、ハーバード大学に入学し、映画の製作を学ぶ。2007年に卒業後、2009年に『Guy and Madeline on a Park Bench』で映画監督デビュー。2014年に製作した『セッション』がアカデミー賞5部門にノミネート、3部門で受賞し一躍有名に。2016年公開のミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』はアカデミー賞最多の14部門ノミネート、監督賞含む6部門受賞。
それではデミアン・チャゼル監督の作品をランキングでご紹介します
今回作品を評価するにあたり参考にしたのが海外最大の映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」です。
デミアン・チャゼル監督おすすめ映画ランキング
21点 ラスト・エクソシズム2 悪魔の寵愛 (原案・脚本)
IMP Awards
BasementRejects
解説
ホラー映画「ラスト・エクソシズム」の続編。デミアン・チャゼルは原案・脚本を担当。
あらすじ
家族を殺され、記憶喪失になった少女ネルは、保護施設で新しい生活を送る。ところが、異常現象やフラッシュバック、動画サイトの映像などにより、ネルにとりついた悪魔が彼女を追いつめる。ネルは再び、悪魔払いの儀式を受けようと決意するのだが。
- 公開年:2013年
- キャスト:アシュリー・ベル
- 批評家の得点:16点/観客の得点:26点
62.5点 グランドピアノ 狙われた黒鍵 (脚本)
IMP Awards
The Wolfman Cometh
解説
『ロード・オブ・ザ・リング』のイライジャ・ウッドが主演。スペインで製作されたスリラー映画。デミアン・チャゼルは脚本を担当。
あらすじ
世界屈指の若き天才ピアニストのトムは、あるトラウマゆえにコンサートから遠ざかっていた。亡き恩師の追悼コンサートのため5年ぶりの復帰公演を行う。しかし、楽譜には「1音でも間違えたら、お前を殺す」という脅迫文が書かれていた。
- 公開年:2013年
- キャスト:イライジャ・ウッド、ジョン・キューザック
- 批評家の得点:78点/観客の得点:47点
84.5点 10 クローバーフィールド・レーン (脚本)
Slash Film
Bloody Disgusting!
解説
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を監督したJ・J・エイブラムスが製作を担当したサスペンス&SF映画。デミアン・チャゼル、マット・ストゥーケン、ジョシュ・キャンベルの共同脚本。
あらすじ
車の事故にあった直後意識を失ったミシェルは目覚めると、自分が見ず知らずの2人の男性とシェルター内にいることに驚く。そこは核戦争に備えたシェルターだった。しかし、ミシェルは、外は危険だという彼らの言葉を信じるべきかどうか悩んでいた。
- 公開年:2016年
- キャスト:メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョン・グッドマン、ジョン・ギャラガー・Jr
- 批評家の得点:90点/観客の得点:79点
88.5点 ラ・ラ・ランド (監督)
www.lalaland.movie
SLR Lounge
解説
『セッション』でアカデミー作品賞にノミネートしたデイミアン・チャゼルが監督と脚本を務めたミュージカル映画。ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンの吹き替えなしの歌が見どころ。
あらすじ
何度もオーディションに落ちていた女優志望のカフェ店員ミアは、ピアノの音色に魅せられクリスマスの日にジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャンと出会うのだが、セバスチャンは店の要望通りに演奏せずクビにさせられる。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し、その後二人は心を通わせるようになる。
- 公開年:2016年
- キャスト:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、ジョン・レジェンド、J・K・シモンズ
- 受賞:アカデミー賞14部門ノミネート&6部門受賞(作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞、撮影賞、編集賞、美術賞、作曲賞、歌曲賞、衣裳デザイン賞、音響編集賞、録音賞)※太文字が受賞した賞、ゴールデン・グローブ賞7部門受賞(作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞、主題歌賞、作曲賞)
- 批評家の得点:93点/観客の得点:84点
94点 セッション (監督)
Flickering Myth
Rolling Stone
解説
サンダンス映画祭でのグランプリと観客賞受賞を獲得後、批評家からの賛辞が止まらない音楽ドラマ。主演のマイルズ・テラーは2ヵ月間一日何時間もジャズドラムの練習を行った。迫力のある演奏シーンが魅力的な作品。
あらすじ
アメリカで最高の音楽学校へと入学し、偉大なジャズドラマーになろうと決意するニーマン。そんなニーマンを待ち受けていたのは、鬼教師として名をはせる指揮者フレッチャーだった。苛烈な指導に、一寸のミスでもあれば罵声を浴びせ、完璧な演奏を引き出すためには暴力をも辞さない彼におののきながらも、フレッチャーを見返そうと必死に食らい付くニーマン。だが、フレッチャーの狂気じみたレッスンは度を越え、ニーマンの見えない怒りが爆発する......。
- 公開年:2014年
- キャスト:マイルズ・テラー、J・K・シモンズ
- 受賞:アカデミー賞5部門ノミネート&3部門受賞(作品賞、助演男優賞、脚色賞、編集賞、録音賞)※太文字が受賞した賞
- 批評家の得点:94点/観客の得点:94点
1位はデミアン・チャゼル監督の名を世に知らしめるきっかけとなった作品『セッション』でした。
元々は高校時代にドラマーを目指しただけあって、デミアン・チャゼル監督の経験が生かされたリアリティのある作品に仕上がっています。最後の「キャラバン」はマジでシビれます!
個人的には『セッション』も大好きですが、『ラ・ラ・ランド』の世界観が好きです。かつてのミュージカル映画の有名シーンをちりばめた映画で、ミュージカルファンとしては「このシーンはアステアとジンジャー・ロジャースっぽいな!」とノスタルジーを感じます。
どの作品から見れば分からない人は、ストーリーも理解しやすく、音楽も楽しめて、舞台セットも素敵な作品「ラ・ラ・ランド」からはじめるのはいかがでしょうか?
ジャズが好きな人、アーティストの挫折と成功のリアルさを味わいたい人は「セッション」をおすすめします!
兎にも角にも、アーティストや人間としての成長をリアルに描くのが上手なデミアン・チャゼル監督の作品は、観て絶対に何かを得ると思います。
Interview Magazine