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ミュージカル 宝塚歌劇団 海宝直人

シークレット・スプレンダー セットリスト 全曲・歌紹介【早霧せいな退団後初コンサート&ショー】


元宝塚歌劇団雪組男役トップスター早霧せいなの退団後初出演作品「シークレット・スプレンダー」のセットリスト・ソングナンバーを感想と一緒にお伝えします。

 

7月に「幕末太陽傳」で退団してからまだ4か月。

その間に、「シークレット・スプレンダー」、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」の主演決定と、次々と出演作が決まってゆく早霧せいな。

ウーマン・オブ・ザ・イヤー ミュージカル 早霧せいな主演

 

 

私も「幕末太陽傳」以来となる早霧せいなを楽しみに、5日(日)初日に赤坂ACTシアターまで観劇してきた。

 


四季から東宝、宝塚まで広くミュージカル好きな私の楽しみは、

  • 新しい早霧せいなを観ること(できれば女優としての一面)
  • 海宝直人の歌

この2点が今回最大の楽しみである。

あらかじめお伝えすると、美しいエメラルド色のドレスを着た早霧せいな

海宝直人のソロコンサートでは絶対に歌わないであろう名曲の歌唱披露と、このどちらも完璧に満足した。

 

しかし、こういった私の凡庸な期待をはるかに超えるショーだった

そこで、「シークレット・スプレンダー」のセットリストをご紹介しながら、私の感想も一緒にお伝えしたい。

 

 

ACT1

SCENE1 オープニング

Hold On! I'm coming OPENING MEDLREY

センターに大きな薄い幕。早霧せいなの女性としての美しいドレス姿がプロジェクションマッピングで映される。

女優早霧せいなとしての一面が見られるのかと期待が高まる。

 

幕が下に落ちると、そこには早霧せいなの姿。宝塚の時とは違う、クールでれっきとした女性としての早霧せいなが踊り出す。

 

SCENE2 欧州浪漫・フランス編

ジュ・テーム〜愛さずにはいられない 『伯爵令女』より

2014年に雪組で上演された細川智栄子あんど芙〜みんの漫画を舞台化したミュージカル「伯爵令嬢 -ジュテーム、君を愛さずにはいられない-」。

早霧せいなが雪組トップスターに就任して初の公演であり、多くのファンにとって思い出深い作品。

 

ミシェル・ルグラン メドレー

「ロシュフォールの恋人たち」より『双子姉妹の歌』『キャラバンの歌』

ルグランのメドレーでは「ロシュフォールの恋人たち」から主に早霧せいな以外のキャストが『双子姉妹の歌』と『キャラバンの歌』を披露。

ルグランのもう一つの有名作「シェルブールの雨傘」はシアタークリエで井上芳雄主演で上演しているが、フレンチミュージカル「ロシュフォールの恋人たち」はまだ日本では上演されていない。

映画も面白いが、舞台版「ロシュフォールの恋人たち」も素敵な作品である。

 

実は「ロシュフォールの恋人たち」の日本公演を前々から期待していたので、私は夢が叶った気分だった。

『双子姉妹の歌』では早霧せいなを除く女性キャストが皆パペットを持って登場。可愛い振付で見事に「ロシュフォールの恋人たち」の愉快な世界を表現していた。

 

「華麗なる賭け」『風の囁き』

スティーブ・マックイーン主演「華麗なる賭け」の『風の囁き』は劇団四季時代に共演した海宝直人とJkimによる歌唱に早霧せいなが踊る夢のように美しいシーン。


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SCENE3 欧州浪漫・イタリア編

中央のスクリーンにオードリー・ヘップバーンのアイコン的なキャラクターに扮装した早霧せいなの姿が映し出される。例えば「ティファニーで朝食を」の黒いカクテルドレスを着た早霧せいな、「ローマの休日」の市街のシーンのアン王女の服装をしている早霧せいな。

この人の女性としての美しさにハッとなりつつ、会場は驚きと微笑ましさで暖かな笑いがこぼれる。

ヘップバーン即興曲

「ヘップバーン即興曲」ではオードリー・ヘップバーンが主演を務めた映画「パリの恋人(ファニー・フェイス)」「シャレード」「マイ・フェア・レディ」の楽曲を使用。

 

「パリの恋人」より『ファニー・フェイス』

「パリの恋人」はオードリー・ヘップバーンとフレッド・アステアの唯一の共演作。

カラフルな色使いとファッション業界を舞台にした作品で、今までに数多くのクリエイターに影響を与えてきた名作。

「S Wonderful」などの素敵な名曲が数多くあるが、その中からアステアの「ファニー・フェイス」を海宝直人が歌う。

海宝直人はセリフに近い少し難しいメロディーを、若々しくフレッシュに歌いこなしていた。

海宝直人にとっては見せ場の少ないACT1、しかし海宝直人のすごさを伝えるのにはこの一曲で十分。

「シャレード」より『メイン・タイトル』

サスペンス映画「シャレード」からオープニング曲を使用。ヘンリー・マンシーニの名曲をバックに華麗なダンス。

「マイ・フェア・レディ」より『踊り明かそう』


 

SCENE4 欧州浪漫・スペイン編

Nuevo framenco "Moto perpetuo" 無窮動

 

『哀しみのコルドバ』メドレー

「哀しみのコルドバ」は宝塚により3度再演された作品。2009年花組公演ではANJU(安寿ミラ)が振付として参加している。

2015年に主演エリオ役を演じた早霧せいなと、1995年に同じくエリオ役を演じた安寿ミラのダンスデュオ。

イタリアやフランスの明るい雰囲気が一気に情熱的な空間へと変わる。

 

Le Toreador 闘牛士

 

 

SCENE5 帝都幻想

ヨーロッパから日本へ旅が続き、大正ロマネスクをテーマにしたストーリー性の強いショーに変わる。

 

夢二のような?大正ロマネスク

「宵待草」

次は一気に日本へ。「宵待草」が歌われ、竹久夢二のメランコリックな世界観が広がる。

鏡花のような?大正ロマネスク

鏡花の幻想的でノスタルジックな世界観が仮面や童謡を用いてミステリアスに表現されている。

 

荷風のような?大正ロマネスク

早霧せいなの着物姿に観客のだれもがうっとりしたことだろう。サックスに歌も踊りもと異彩を放つ丹澤誠二との小恋愛シーン。早霧せいなの女性らしさというよりは、少女らしさが垣間見える。この女優には徒ならぬものがあるのだと思った。

 

活劇で大正ロマネスク

安寿ミラと早霧せいなの殺陣が見られる。在団中は日本ものにも数多く出演していた早霧せいなのダンディで美しい殺陣が見どころ。

 

 

 

ACT2

SCENE6 ピカレスクなジャズタイム

※パンフレットではSCENE7と書かれているが、6の間違い。

 

LUPIN THE 3rd 組曲

早霧せいなの大劇場お披露目公演「ルパン三世-王妃の首飾りを追え!」。

赤いスレンダーな衣装を着たダンサーに、ルパンをほうふつさせる黒の衣装を着た早霧せいな。

周りのダンサーが切れ味のするどいナイフのように踊る中、1人ファニーな早霧せいな。ファニーさがコメディにならずに、美しさになる早霧せいなの真骨頂が見られる。

 

Secret Splendour

 

 

SCENE7 先生と踊ってみよう

Shall We Dance!Special ダンスメドレー

早霧せいなと安寿ミラのデュオ。

 

Guest1

微笑みを交わして『るろうに剣心』より

ここではスペシャルゲストとして桜木涼介が登場。「スカーレット・ピンパーネル」を宝塚史上最年少で振付し、他にも「カサブランカ」「るろうに剣心」などの宝塚作品を振付けている。

ダンスバトルのような早霧せいなと桜木涼介のデュオ。コメディも入れ、笑いもとりつつ、最後には桜木涼介のソロパフォーマンスでしっかり決めてくる。

 

Hot Stuff

 

 

SCENE8 ミュージカルなショータイム

ここでは、早霧せいな以外のキャスト達によるミュージカルナンバー。

使用曲は「ジキル&ハイド」「イントゥ・ザ・ウッズ」「キス・ミー・ケイト」「スウィート・チャリティ」「ファニー・ガール」「グランド・ホテル」「ハウ・トゥー・サクシード」より1曲ずつ。

特に印象に残ったのは、「グランド・ホテル」の早霧せいなと海宝直人のデュエット『Maybe me baby loves me』(パンフレットでは海宝直人が一番印象に残った曲に挙げている)、「スウィート・チャリティ」より『ビッグ・スペンダー』。


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SCENE8

フィナーレ

失われた小鳥たち(鏡の中のつばめ)

原曲はピアソラの「Los Pajaros Perdidos」。宝塚ファンの間では真琴つばさが歌った「失われし小鳥たち」という題で知られている。

I Will Follow Him

「天使にラブソングを」の最後に歌われる曲「I Will Follow Him」。元々はフランク・プゥルセル作曲の1961年に発表されたポピュラーソング。


 

カーテンコール

ケセラ・セラ

「ケセラ・セラ」はヒッチコック監督の映画「知りすぎていた男」でドリス・デイが物語のクライマックスで歌った名曲。アカデミー賞では歌曲賞を受賞している。

「Que sera, sera Whatever will be, will be(ケセラ・セラ なるようになるさ)」という歌詞は、早霧せいなのこれからの生き方を自ら示しているのだろう。

心から応援するからこそ、応援させられ、元気づけられる。歌う早霧せいなを応援しながらも、自分を鼓舞する素敵な時を過ごせた。


 

 

その他

宝塚ではない早霧せいな

初日の緊張か、彼女のイメージとは裏腹に2回ほどセリフを噛むシーンがあったが、宝塚歌劇団ではない生の早霧せいなが見られて、むしろ良かった。

 

早霧せいなの美しさに脱帽

また、私はなんで今までこの人がここまで美しいことに気づかなかったのだろう...と自分を恥じるくらい美しい早霧せいながいた。少女らしさ、ファニーさ、すべてが根底で美とつながっている。それも冷たい氷のような美ではなく、温かく観客の心をほぐしてゆくような美である

 

海宝直人が最高

海宝直人はACT2で大活躍。終演後、「海宝直人に落ちそう」という興奮した観客の声も聞こえたぐらい。

彼の出演作は「バイオ・ハザード」ぐらいしかDVD化されていないので、ファンの多くは「シークレット・スプレンダー」のDVD予約を終演後に会場で済ませたことだろうと思う。

 

原田薫も歌う!

あと、原田薫が歌うことにびっくりした。

ダンサー・振付のイメージしかなったのだが、AIをほうふつさせるような素敵な声だった。

 

出演者全員が輝く

原田薫が歌うのは一曲だけではない。海宝直人がチャーミングな踊りを見せるのも1シーンだけでない。出演したキャスト全員に今までのキャリアを生かすところ、そして彼らにとってチャレンジングなところがあった。すべてのキャストに等しくライトが当たっていた。

つまり、どのファンが見ても、新しいキャストの一面が見られるショーだった。早霧せいなのソロがメインだから今回は...と敬遠するのではなく、すべてのファンに見て欲しい作品である。

 

 

評判について

終演後の観客の声や評判は、「ハマッた」「もう一度観に行きたい」という声がたくさん聞こえてきた。

おそらく、観に行く人には海宝ファンも多いと思う。ACT1は登場場面は少ないものの、美しいシャウトが聴ける。

ACT2は海宝直人の見せ場がたくさんあり、なおかつ踊りもあったりと、最後には「観てよかった」と思うに違いない。

宝塚には足を踏み入れたことの無いファンは、ACT1の宝塚的ショーの雰囲気に飲み込まれてしまうと思う。しかし、そこに海宝直人がいるというシュールさに、むしろ新鮮さを見出せるだろう。

 

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