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ミュージカル「メリーポピンズ」日本版感想とグッズ紹介 | 原作ファンは見るべきか?
3月18日プレビュー初日を迎えたミュージカル「メリー・ポピンズ」。
私はメリー・ポピンズ大ファンの彼女と行く予定でしたが。まさかの仕事。
そこで、今回の記事では初日を観劇した彼女に質問をしまくり。ミュージカル「メリー・ポピンズ」について気になっている点を洗いざらいお伝えします。
ちなみに、映画「メリー・ポピンズ」には人生で大切なことの全てが詰まっています。
マジで言ってますからね。
※濱田めぐみメリー初日観劇しました!追記しています。
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口コミはどう?
すでに上演から1ヶ月が経ち、多くのミュージカルファンや原作ファンが訪れています。
今までTwitterとかのSNSでも悪い口コミは見てないですね。
どんな感じなのかというのは、ぜひこの記事を読んでチェックしてもらえれば幸いです!
メリーポピンズの格好で観劇している人はいるか?
私が一番気になってたのこれね。
バートやメリーの格好で観劇する人、絶対にいると思っていました。
いないんですね。
いわゆる【ディズニーバウンド】的な感覚で劇場に訪れる人いそうなのにな......
ちなみに実写版「美女と野獣」のライブコンサートでは、ベルがたくさんいました。
今度私が観に行くときはバートの格好で行こうかなと。
一幕は原作見ていないと分かりづらい
一幕は映画「メリー・ポピンズ」を見ていないとストーリーを追うのが少し難しいらしい。
※確かに、私も見に行ってそう思いました。
あと、「映画見てたら違いとか発見できて楽しめるのにな」と思いました。
ちなみに実は私行けなくて母にチケットを譲ったのですが、一幕寝てしまったようです。
でも、映画「メリー・ポピンズ」も中盤に差し掛かる『眠らないで(Stay Awake)』あたりで、眠ってしまうんですよね。
原作とは別物
原作と比較して面白い。つまらない。
ではなく。もはや別物なので比較できないようです。
ちょっと安心した。
ビリー・エリオットより楽しい
「ビリー・エリオット」より面白いとなると期待は大チャンですね。
追加曲はメリー・ポピンズの世界観に違和感ない
海外公演のCDとか映像に触れて一番気になったこと。
それは「スパカリ...」のテンポ。
私は映画のスピード感ある曲と踊りが大好きです。
でもミュージカル版では「お母さんといっしょ」のような子供向けの演出になっていてがっかりした...
生で見てみると、踊りの素早さで曲のスピード感が高まるように感じられるのかもしれません。
グッズへの愛が爆発
なんと傘の値段は5,500円。メリーの魔法の鞄は2,500円
さらにグッズは長蛇の列。
物販目当ての人は早めにオーブに着いておきましょう。
こんなに買う人いないだろうなと思って聞いてみたら、
とのことでした。
グッズ一覧
■公演パンフレット:2,000円
■バッグチャーム:1,600円
■フローティングペン:1,000円
■手帳型スマホケース:3,000円
■マスキングテープ:500円
■フェイスタオル:1,500円
■トートバッグ:1,600円
■ハンドミニタオル(刺繍):900円
■Tシャツ(130/150/S/M/L/XL):2,900円
■パーカー(M/L):5,500円
■缶入りチョコクランチ(7個入り):1,300円
■A4クリアファイル(2枚組):800円
■メリーの空飛ぶ傘:5,500円
■メリーの空飛ぶ傘(キッズ):4,500円
■スノードーム(オルゴール付き):5,000円
■メリーの魔法の鞄:2,500円
メリーの空飛ぶ傘とか。魔法の鞄とか。人気商品は下手したらすぐに売り切れるんじゃないかな。
ランドでもディズニーショップでも買えないディズニーグッズですから。正直、グッズ目当てにオーブ来ても不思議じゃない。
ちなみに、傘は使えるのでしょうか?
メリー・ポピンズ像の違い
「メリー・ポピンズ」ファンが気になることの一つ。
メリー・ポピンズの描かれ方の違い。この点について聞いてみました。
生粋の原作ファンも納得できるメリー・ポピンズ像になっていたようです。
また、平原メリーはどうファンの目に写ったのでしょうか。
平原綾香は独特な歌い方をするので、平原>メリーになりかねない。と思ったのですが、なりきってたって重要ですよね。
柿澤バートは?
バートってディック・ヴァン・ダイクのイメージがとても強いのですが、これも映画版とは別物。
相当疲れる演出のようです。
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島田歌穂は美味しい役
バード・ウーマン&ミス・アンドリューを演じる島田歌穂。
「ビリー・エリオット」ではウィルキンソン先生という重要な役を演じていました。
さてさて「メリー・ポピンズ」での出番は多いのでしょうか?
映画でもセント・ポール大聖堂前の広場で2ペンスで餌を売る老婆の存在がきっかけで家族が変わってゆきます。
小野田龍之介の才能が見事に発揮される
歌唱力は逸品。さらにコメディもできる小野田龍之介。
この人がバートでも良いんじゃないかと思いますが......
今回彼の才能は発揮されたのでしょうか?
小野田龍之介の才能はこの大舞台でもちゃんと発揮されるようです。
ちなみに、小野田龍之介の演じるロバートソン・アイはバンクス家のダメダメなお手伝いさんです。
※小野田龍之介の歌う「愛別離苦」
濱田めぐみの一挙一動がメリー・ポピンズ
本当にうまい役者って、演技の細部に神が宿ります。
そして細部の神は、観客をツボにハマらせるのです。
俺は濱田めぐみーポピンズの「サ、サ、サ」がツボに入りました。
※見た人はわかると思います。そうでない人は見てみてください。
話めちゃめちゃ飛ぶけどさ、ちゃんと回収するから聞いてほしい。
最初のアートだと言われている「ラスコーの洞窟壁画」ってあるでしょ?
あれ、ようは現実にいる動物をイメージして書いてるんですよね。
多分、洞窟なんで目の前に動物はいなかったはずなんですよ。
だから「いかにもいそうな動物」を描いたんです。
でね、また話逸れるけど、聞いてね。
「美」ってなんだと思います?
これね、美学だと「理想の感覚的な現前」って言われているの。
理想を感覚的に味わったときに、「美」を感じるわけだ。
じゃあ、理想を感覚的に味わうってどんな時かというと。
例えば印象派の色使いを当時のフランスにいた人たちが見たときに、賛否両論あったのだけど、それを美しいと思う人がいた。つまり、感覚的な理想を印象派に見たんだ。
印象派を踏襲した人が大勢いたのは、逆説的にいえば、印象派に絵画というジャンルのアートの中でも特に感覚的な理想が秘められていたわけだ。
理想というものは今の自分の先にあるもので、自分の現状を超えた良い世界とか、良い目標とかだよね。
つまり「理想の感覚的な現前」である「美」というのは、「自分の感覚やイメージを破壊させるほどの世界を感覚的に味わうこと」なんだよね。
そして、その感覚が自分にとって良いものであれば、それが「美」なわけだ。
で、多くの画家が今までの技術や描き方を一旦否定して、印象派という美を生み出した新しい技術を学んでいって、その人たちの中でもほんの一部の人が、後世の人にまた新しい理想を感覚的に見せてゆく。
アーティストの場合、新しく美を生み出すには、常に前のものを破壊し続けないといけない。同じことをやり続けていてもダメ。
アーティスト自身が自己破壊するチャレンジャーでなければいけない。時には精神を病んででも自己を破壊し続ける......
だって、「美」とは感覚的意味での「理想」なのだから。
さらに新しい美を許容するオープンな精神。よく役者やアーティストには憑依体質の人が多いって言いますよね。
感覚的に良いものを良いと受け入れられないと、過去の自分は超えられないわけだ。
つまりね、なんども言うけど、美を感じる瞬間って、自分の感覚が壊れるわけなのです。
この時、一旦現実に引き戻されるんだよ。
「こんなにすごい世界があったのか!!!」と驚愕する。
「こんなにすごい世界があったのか!!!」って思ってるってことは、自分自身と感覚の次元で会話しているわけだ。その瞬間、現実に引き戻されているんだよ。
ツボにハマるっているのは全く同じことで、ツボにハマっている自分に気づくわけだ。
「俺、濱田めぐみのサ、サ、サにただならぬものを感じる!濱田メリーのサ、サ、サ、すげー......」となる。
で、私が思うに本当に美に触れた時の正しい感想は
「なんじゃこりゃ!!!」
なんですよ。
あるアーティストが言っていたけど、
終演後に関係者が楽屋にきて、その人が公演の感想を語った時に、この公演がヒットするかどうかわかるらしいんだ。
A.とてもよかったです。泣きました...
B.なんでか分からないけどすごすぎて、打ちのめされました
答えはB。
「美」を感じるということは、一旦自分の感覚やイメージが破壊されるわけだから、全ての感覚を超えるわけですよ。
だから、わけがわからないの。
ツボに入るってことは泣くとか、笑うとかいう感情で表すことのできない感覚なんだ。
「なんかわかんないけどスゲーぞこれ、スゲーもん見せられたぞ。」
アートやミュージカルとかまあなんでもそうなんだけど。分析するときは、「笑った」「泣いた」という部分よりも、こういう「今の自分ではなぜか分からないけど、スゲー」と思うことから突き詰めてゆくと、作品を深く解釈する糸口が見つかるんです。
話を戻すとね、簡単に言うと「いかにもあり得そう=理想的」に書いて・演じて・歌って人を現実に引き戻し、感嘆させるかがアーティスト(芸術家)のスキルなんですよ。
笑わせるとか、泣かせるとかそういうレベルじゃないんです。
だからね、補足すると目の前にあるものを写真のように正確に写しとっても、それでイコール上手いではないんです。アート(芸術)の場合は。
じゃあメリー・ポピンズを演じる時の上手さってなに?って思うよね。
「ラスコー」理論を当てはめれば、それは現実にはいないメリー・ポピンズを「いかにいそうに感じさせるか」なんです。
ジュリー・アンドリュースのメリーや、ウエストエンド、ブロードウェイのメリーをコピペしても、人を心の底から驚愕させることはできないんです。美を与えられないんです。
濱田メリーの「サ、サ、サ」はコピペではなく、いかにもメリー・ポピンズなんです。こういうメリー・ポピンズいかにもいそうなんです。
【豆知識】
ちなみにね、「サ、サ、サ」は原作だと「spit spot」。
映画日本語版だと「たったかた」。
このセリフ、なんとメリーが原作で4回も言うんです。
そうなんです。メリーの口癖なんです。
超重要なワードなんですよ。
濱田めぐみの芸術的技巧。そして彼女の豊かな想像力をフルに発揮し。彼女自身、メリーという大役に今までの技術全てを賭けたところがあったと思う。
そしてついに、濱田めぐみ自身を超えたところに「いかにもあり得そうなメリー・ポピンズ」を出現させてしまった......
※もし脚本・演出・音楽・振付その他もろもろがクエスチョンだとすれば、濱田めぐみは確実にアンサーを発見したのだろう。
正直言えばね「サ、サ、サ、」以外にもツボった箇所たくさんあるよ。
濱田メリー見てるとね、冗談抜きに彼女からバチバチ黄色い火花散ってたよ。いや真面目に。
まばゆすぎて、見つめられなかったよ。
人間は最高の瞬間に目閉じるってやつだよ。
そしてね、先程のアーティスト論に戻ると、生み出すためには、技術もないといけないし、役やストーリーを深く読み取るセンスもないといけない。そして、追求心と美(芸)に対する素直な心構えがないといけない。
濱田めぐみにはそれがあったんです。神の与えし才能と、たゆまぬ努力。追求心。経験。何より、自己破壊を受け入れるオープンなマインド。
言ってしまえばね。
この女優って、メロディー読み取るの上手だし、読み取ったところに歌唱力がついてくるし、想像力豊かだし、俺濱田めぐみについてはそこまで知っているわけではないけど、多分この人チャレンジャーかつオープンでしょ。
攻めの姿勢がバンバン感じられる。それでいて、自然体。
レムとか普通できんよ。あのキャラクター。
同じ人がやってるんだぜ、レムとポピンズ。
こんなんできるの、川から一切をあるがままに愛することを学んだシッダー・ルタと同じレベルの人間だけですよ。
言ってしまえばミュージカルの鬼なのです。
技術とセンスの頂点が絶妙に交わる...人間と神の至高の戯れ!!!
濱田メリーが2ペンスを歌ったセントポール大聖堂広場、あそこには本物の「サンクチュアリ!」がありましたよ。
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そしてね、俺さ、この記事で「濱田めぐみは国宝」って書いたけど間違ってましたよ。
人宝です。
私は濱田めぐみに、心からひれ伏したい。それを切に望む.....
でね、ミュージカルの鬼である濱田めぐみがあまり見せないものをメリー・ポピンズでは見せるんです。
ダンスを見せるんです!
もちろん歌唱力や、演技には、ダンスの技術及ばないんですよ。
でもね、それがまたメリーっぽいの。
愛おしくなりませんか?すごいと思いません?技術があるからって、芸術として優れているわけではないんです。
あらためて教えてくれてありがとうございます。
濱田めぐみは、後世に残り続けるアートがいくら語っても語り尽くせないように、いくら語っても語りつくせないのですね。
ああもうね、俺はあと10回くらい濱田めぐみで観たい。いや観られるなら全部観たい。
あと言っておくけど、濱田めぐみのメリーには一回5万円払う価値があると思ってるよ。
1万3500円は悩む値段じゃ全然ないよ。
※補足:お客さんの半分がヅカ経由のミュージカル好きなら、濱田メリーの出てくるとき、全部拍手起きてるだろうね。俺、拍手したいもん。拍手する寸前だったわ。そんくらい彼女は舞台と客席を圧巻しているよ。歌舞伎。
大貫君はマシューの振付合うね!
俺が初めて大貫君見たのはマシュー・ボーンの「ドリアン・グレイ」。
で、「すげー日本人がマシューの作品踊って違和感ない!」って思ったの。同世代だからなおさら感心したわ。
でもね、その後何度か大貫くん見たけどいまいちパッとこなかったの。
「やっぱし、日本人だしな、まあ...うん」みたいな。
で今回の大貫君、どうだったと思う?
賛辞だよ、最高だったよ。
俺はDハロここ数年バート仮装一択だから、ミュージカル版のバートも結構画像とか見てたの。
そしたらさ、「ステップ・イン・タイム」の大貫くん、ダンス海外のバートそのままだった。
例えるなら水族館のショーに出てくるイルカ、
滞空時間なが!
空中で反りながら止まってるやんあんた!
ここで、付け加えないといけない。歌はね、歌えてた。でも高音はメロディー外してたよ。声途中から枯れだしたし。
でもさ、あの「ステップ・イン・タイム」見せられたら、また見たいって思うよね......
ありがとう大貫君。ダンスって素晴らしい芸術だね。再認識した(涙)。
彼みたいなタイプのミュージカル?まあミュージカル俳優は日本でも珍しいというかいないから、ダンスが重宝されるブロードウェイ作品にはバンバン出して欲しいね。
ね、東宝さん、ホリプロさん。
花代さんのメリーが見たい
ウィニフレッドよかったけど、俺は花代さんのメリーも見たいなと思った。
花代さんも相当歌唱力とセンス高いからね。
次やるときは、ぜひ花代さんメリーも入れてトリプルキャストでお願いします。
ちなみに、私は映画版のウィニフレッドとメリーの関係性が大好きです。
俺は映画のメリー・ポピンズとウィニフレッドの関係がめちゃくちゃ好きだった。「女性に参政権!参政権!」言ってるウィニフレッドに、「この人はまぁ……そのままにしておこう」的な見えないメリーの配慮と見過ごす感じがたまらなかったんすよ。ミュージカルはメリーが完璧に片付けてっちゃうの。
— ART@30日月組カンパニー (@arisugawahana) 2018年3月20日
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もう中学生は覚醒に期待
なんかね、高音は出るのだけども、メロディー追えないのが少し伝わってきてしまった...
あと、会話部分も若干空回ってた気が...
もっと振り切って良いのにな。
でも彼初ミュージカルなんだよね?途中で覚醒する可能性はある!
さて、いかがでしたでしょうか?
みなさんが一番気になるのは正直公演よりもグッズだと思います。
「品切れ」なんてことも考えられるので、ディズニーファンのみなさんも早めに劇場に訪れることをオススメします!
プレビュー初日キャスト
■メリー・ポピンズ:平原綾香
■バート:柿澤勇人
■ジョージ・バンクス:駒田一
■ウィニフレッド・バンクス:三森千愛
■バードウーマン&ミス・アンドリュー:島田歌穂
■ブーム提督&頭取:パパイヤ鈴木
■ミセス・ブリル:久保田磨希
■ロバートソン・アイ:小野田龍之介
■ジェーン・バンクス:浅沼みう
■マイケル・バンクス:坂野佑斗
■ノースブルック:石川剛
■ミセス・コネリー:エリアンナ
■ケイティ・ナナ:小島亜莉沙
■ヴォン・ハスラー:丹宗立峰
■ネーレウス:長澤風海
■ミス・クラーク:般若愛実
■アンサンブル:青山郁代、五十嵐耕司、石井亜早実、岡本華奈、風間無限、工藤彩、熊澤沙穂、斎藤准一郎、高瀬育海、髙田実那、照井裕隆、華花、樋口祥久、藤岡義樹、三井聡
東京公演は5月7日(日)まで。
大阪公演は5月19日(土)~6月5日(日)です。
おけぴ等で探すと安いチケットも載ってたりするので、ぜひ劇場まで訪れてみましょう。
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