この記事では、アメリカ・ニューヨーク出身の映画監督&脚本家ケネス・ロナーガンが今までに生み出してきた映画をランキング形式でご紹介します。
海外の映画レビューサイトの得点を参考に、ケネス・ロナーガン最高のおすすめ作品をご紹介します。
映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」「マーガレット」「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の監督として知られるケネス・ロナーガン。ロナーガンは脚本家としても評価が高く、マーティン・スコセッシ監督「ギャング・オブ・ニューヨーク」などで脚本を担当してきました。
The Red List「ギャング・オブ・ニューヨーク」より
では、今までにケネス・ロナーガンが携わってきた作品の中で、海外からの評価が一番高い作品はなにか―
今回の記事ではケネス・ロナーガン作品を評価が高い順にご紹介します。
ケネス・ロナーガン (1962年アメリカ出身)
Los Angeles Times
1962年アメリカ合衆国ニューヨークのブロンクス生まれ、現在54歳。母親は精神医学者、父親は医師。マンハッタンにある私立の高校に入学後脚本を書き始めます。ウェズリアン大学では脚本、そして映画の撮影について学びました。
1996年に「This Is Our Youth」を執筆、ドラマ・デスク・アワードで「This Is Our Youth」が最優秀作品賞にノミネート。さらに2000年に上演された「The Waverley Gallery」がピューリッツァー賞戯曲部門にノミネートされます。
また、1999年にロバート・デ・ニーロ出演の「アナライズ・ミー」の脚本を担当。2000年には自身で監督・脚本を務めた映画「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」が公開され、サンダンス映画祭の最優秀作品賞やLA映画批評家協会賞最優秀脚本賞を受賞。
2002年のマーティン・スコセッシ監督「ギャング・オブ・ニューヨーク」では脚本を執筆し、アカデミー脚本賞にノミネートされます。そして2016年公開の映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」で監督・脚本を務め、アカデミー賞6部門ノミネート。ケネス・ロナーガンは脚本賞を受賞しました。
写真では強面ですが、実際は笑顔の似合う人です。
それではケネス・ロナーガン監督の作品をランキングでご紹介します
今回作品を評価するにあたり参考にしたのが海外最大の映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」です。
ケネス・ロナーガン監督おすすめ映画ランキング
6位 アナライズ・ユー
解説
1999年に公開された「アナライズ・ミー」の続編。ケネス・ロナーガンは脚本を担当。
あらすじ
かつて名を馳せていたマフィアのボスであるポール・ヴィッティは刑期終了を間近に控えていました。ストレス症を抱えていたためミュージカルのウエスト・サイド・ストーリーの主人公になりきって突然「トゥナイト」を歌いだすなど、奇異な行動が顕著になってきます。そこでかつてポールの担当医だった精神科医ベンが呼び寄せられ、FBIは嫌がるベンを説得し、彼に保護観察を任せることでポールを釈放させるのですが、ベンがポールに仕事を紹介してもマフィアのボスのくせが抜けず...
- 公開年:2002年
- 監督:ハロルド・ライミス
- キャスト:ロバート・デ・ニーロ、ビリー・クリスタル、リサ・クドロー、キャシー・モリアーティ
- 観客の得点:39点/批評家の得点:27点
5位 マーガレット
解説
ケネス・ロナーガン監督・脚本の映画。ボストン映画批評家協会賞の脚本賞にノミネートした作品です。
あらすじ
女子高生のリサ・コーエンは些細なことから出発したバスを止めようと運転手の注意を引きますが、リサに気を取られたバスの運転手マレッティは赤信号を見落とし、横断中の女性をはねて死なせてしまいます。動揺したリサは不慮の事故であると嘘の供述をし罪悪感に苛まれますが、マレッティに罪の意識が全くないのを知って、解雇を目的とした訴訟を起こすことに決めます。
- 公開年:2011年
- キャスト:アンナ・パキン、マット・デイモン、マーク・ラファロ、ジーニー・バーリン
- 主な受賞:ロンドン映画批評家協会 脚本賞ノミネート
- 観客の得点:48点/批評家の得点:74点
4位 アナライズ・ミー
解説
ケネス・ロナーガン初の映画脚本。
あらすじ
ニューヨークで強大な力を誇るマフィアのボスであるポールですが、原因不明のストレス性発作に悩まされます。紹介された精神科医のベンのもとを訪れますが、ポールの治療を最優先しなければならないベンはポールのトラブルに巻き込まれ......。
- 公開年:1999年
- 監督:ハロルド・ライミス
- キャスト:ロバート・デ・ニーロ、ビリー・クリスタル、リサ・クドロー
- 観客の得点:62点/批評家の得点:69点
3位 ギャング・オブ・ニューヨーク
解説
1863年のニューヨーク・マンハッタンの一角であるファイブ・ポインツを舞台にしたアメリカ出身のギャングとアイルランド移民との抗争を描いています。アカデミー賞では作品賞、監督賞含む10部門でノミネート。ケネス・ロナーガンは脚本を担当しました。
あらすじ
1846年、ニューヨークでは、アメリカ生まれの住人たちの組織とアイルランド移民たちの組織が対立していました。幼少のアムステルダムは、神父でアイルランド移民のボスである父親を敵のボスに目の前で殺されてしまいます。アムステルダムは復讐のため素性を隠し敵の組織に潜り込みますが...。
- 公開年:2002年
- キャスト:レオナルド・ディカプリオ、キャメロン・ディアス、ダニエル・デイ=ルイス、リーアム・ニーソン
- 主な受賞:アカデミー脚本賞 ノミネート
- 観客の得点:81点/批評家の得点:75点
2位 マンチェスター・バイ・ザ・シー
解説
マット・デイモンがプロデューサー、ケネス・ロナーガンが監督・脚本を務めた作品です。世界中の映画祭で評価され、アカデミー賞では作品賞、監督賞含む6部門ノミネート。ケネス・ロナーガンが脚本賞を、ケイシー・アフレックが主演男優賞を受賞しました。
あらすじ
ボストンの住宅街で便利屋をしている短気な性格で一匹狼のリー・チャンドラーは、兄ジョーの急死をきっかけに実家のあるマンチェスター・バイ・ザ・シーに戻ってきます。遺言で16歳になる甥のパトリックの後見人を引き受けた彼は、おいの面倒を見るため故郷の町で過ごすうちに、自身が心を閉ざすきっかけとなった過去の悲劇と向き合うことになります…。
- 公開年:2016年
- キャスト:ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー、ルーカス・ヘッジズ
- 主な受賞:アカデミー脚本賞
- 観客の得点:78点/批評家の得点:96点
1位 ユー・キャン・カウント・オン・ミー
解説
ケネス・ロナーガン初の映画監督作品。小さな町に住むシングルマザーのサミーが家族や友人との問題を通して成長してゆくハートフルドラマ。アカデミー賞では脚本賞、主演女優賞にノミネートしました。
あらすじ
生まれ故郷で働くシングルマザーのサミー。ある日音信不通だった弟テリーが現われますが、テリーの目的は姉であるサミーにお金を借りることでした...。
- 公開年:2000年
- キャスト:ローラ・リニー、マーク・ラファロ、ロリー・カルキン、マシュー・ブロデリック
- 主な受賞:LA映画批評家協会 脚本賞
- 観客の得点:89点/批評家の得点:95点
1位は幼い頃に両親を亡くした姉と弟の絆を描いた映画「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」でした。日本では劇場公開されていないものの、映画ファンからは高い評価を集めるヒューマンドラマです。
ケネス・ロナーガン監督も神父役として出演しています。
アカデミー脚本賞を受賞した「マンチェスター・バイ・ザ・シー」が2017年5月公開!
そして、2016年に公開された「マンチェスター・バイ・ザ・シー」は世界中の映画祭で合計227部門ノミネート、107部門受賞。ケネス・ロナーガン監督初のアカデミー賞受賞となりました。
日本では2017年5月13日に公開されます。