人気海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフ作品が製作決定!4人の脚本家により、4つのスピンオフ作品が製作されることがわかりました!
シーズン6が昨年終了し、今年の7月にはシーズン7が放送開始されます。また、『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズはシーズン8で終了の予定であり、多くのファンにとってスピンオフ作品という形でウェスタロスの物語を今後も見続けられることはとても嬉しいでしょう。
この記事では、スピンオフ作品の最新情報をご紹介します。
HBO
作家ジョージ・レイモンド・リチャード・マーティンが生み出したファンタジー小説『氷と炎の歌』は新たに加わる優秀な脚本家により新たな物語に生まれ変わります。
テレビ番組放送局HBOの歴史の中でも最大のヒット作『ゲーム・オブ・スローンズ』がシーズン8終了後もスピンオフ作品として製作され続けることが決定しました。
しかも、普通のスピンオフ作品ではありません。4人の有名脚本家による4つのスピンオフ作品が登場するのです。
『ゲーム・オブ・スローンズ』スピンオフ作品のあらすじについて
スピンオフ作品の脚本家に選ばれたのは「キングコング: 髑髏島の巨神」のマックス・ボレンスタイン、「キングスマン」「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」のジェーン・ゴールドマン、「L.A.コンフィデンシャル」のブライアン・ヘルゲランド、海外ドラマ「マッド・メン」のカーリー・レーです。
ブライアン・ヘルゲランドとカーリー・レーのスピンオフ作品には原作者のジョージ・レイモンド・リチャード・マーティンも加わります。
あらすじは現在とは別の時代が描かれる
HBOはまだスピンオフ作品のあらすじやネタバレを公開していません。ただ、「ジョージ・レイモンド・リチャード・マーティンが生み出した広大で豊かな世界の別の時代を探る内容になる」と発表しています。
「Time」つまり別の時代が描かれる。これだけでも素晴らしいあらすじが見通せます。つまり、スピンオフ作品では前日談や後日談が製作されるのです。たとえばレイガー・ターガリエンや狂王と呼ばれたエイリス二世など、現在の『ゲーム・オブ・スローンズ』では具体的に明かされてこなかったストーリーがメインになる可能性が高いです。
また、4人のハリウッドで活躍する4人の脚本家が約50分のドラマ一つずつを製作するといった縮こまったことはやらないと個人的に思います。どういった形式でスピンオフ作品が製作されるのかはまだ分かりませんが、ジョージ・レイモンド・リチャード・マーティンの生みだした世界・ストーリーを元に4つの時代が新しく展開される可能性が高いでしょう。相関図が楽しみですね。歴史の資料集みたいな本が出版されるかもしれません。
プロデューサーは今までと同じ
また、以前に書いた記事でもご紹介したように、ショーランナーのデイヴィッド・ベニオフとダン・ウェイスは当初スピンオフ作品には携わらないと自ら発言していました。しかし、新しくせいさくされるスピンオフ作品でもエグゼクティブプロデューサーとして参加する予定です。
「ウェイスとベニオフはシーズン7終了後も作品に携わり続け、現在はシーズン8の脚本を執筆中です。」とHBOは発表しています。「私たちは彼ら二人を今後のスピンオフ製作などすべての作品においてエグゼクティブプロデューサーとして迎え入れます。」
つまり、今までの世界観や描かれ方が急激に壊される可能性は少なそうです。
『ゲーム・オブ・スローンズ』は「スター・ウォーズ」に匹敵する可能性を持つ
前日談やスピンオフ作品の製作はまさにディズニーがマーベル作品や「スター・ウォーズ」シリーズで採用している方法で、元々あった作品の世界観はどこまでも広がってゆきます。しかし、これは元々の作品がとてつもなく人気かつ世界観の広がりを持っているからこそです。
現在放送されている『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズの世界ウェスタロスを現実世界で例えると、イギリス一国で諸侯が争っている様を描いているようなものです。つまりウェスタロスの外の世界もあり、そこの世界でも同じように争いが起こっているはずです。そういった別の国や大陸の話を進めれば、『ゲーム・オブ・スローンズ』はまさにマーベル作品や「スター・ウォーズ」並みの世界観に広がるのです。
HBOが語ったスピンオフのあらすじは、ウェスタロスの過去や未来を描くストーリーでした。しかし、今後シーズン8でウェスタロスが統一された後に、たとえば日本を攻めてきた元のように、全く別の民族に対してウェスタロスの領主たちが集結して戦うというストーリーもなくはないでしょう。
どんな「スター・ウォーズ」作品も売れるように、HBOにとって『ゲーム・オブ・スローンズ』はドル箱です。スピンオフ作品は今後何十年と製作されてゆくと思います。
EW
スピンオフ作品の公開日はいつになる?
では、スピンオフ作品の公開日はいつになるでしょうか。現在の『ゲーム・オブ・スローンズ』はシーズン8まで製作中です。シーズン8が放送されるのはおそらく2018年夏。今まで1年ごとに新しいシーズンを放送してきたので、スピンオフ作品は2019年以降になる可能性が高いです。ニューヨークタイムズでも早くて2019年と予想しています。
「早くて」なので、2020年の夏だったりする可能性もありますが、冷めた熱を取り戻すのは難しいので、2019年に公開される可能性が高いと思います。
『ゲーム・オブ・スローンズ』スピンオフ作品4人の脚本家紹介
ここでは、スピンオフ作品の脚本家に決定した4人をご紹介します。すべての作家がヒット作を担当してきた脚本家であり、今後『ゲーム・オブ・スローンズ』はさらに知名度を残し、さらにアクションやストーリーに厚みを増してゆくでしょう。もしかしたら、スピンオフの映画化も検討される可能性があります。
マックス・ボレンスタイン
2014年に公開されたSF怪獣映画「GODZILLA ゴジラ」、2017年公開の「キングコング: 髑髏島の巨神」で脚本を担当しています。
また、2019年公開のゴジラ続編「Godzilla: King of the Monsters」や、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ製作「Paladin」でも脚本を担当する予定です。
テレビドラマでは2002年に公開された「マイノリティ・リポート」の続編となる同名のドラマにプロデューサー、脚本家として参加しています。
ジェーン・ゴールドマン
1970年イギリス出身の46歳。「キック・アス」「キングスマン」「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」などに携わってきた人気脚本家です。マシュー・ヴォーン監督作品での脚本が多く、主な作品に「X-MEN」シリーズが挙げられます。
また、2017年公開の続編「Kingsman: The Golden Circle」でも脚本を担当します。
「キック・アス」(2010)
「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」(2011)
「キングスマン」(2015)
ブライアン・ヘルゲランド
1961年アメリカ出身。アカデミー賞で脚色賞を受賞したサスペンス映画「L.A.コンフィデンシャル」、クリント・イーストウッド監督の代表作「ミスティック・リバー」、アンジェリーナ・ジョリー主演のアクション映画「ソルト」など数多くの映画で脚本を担当。
さらに、アフリカ系アメリカ人初のメジャーリーガーを描いた映画「42 〜世界を変えた男〜」では監督も務めました。
「L.A.コンフィデンシャル」(1997)
「ミスティック・リバー」(2003)
カーリー・レー
海外ドラマ「マッド・メン」が代表作。主にテレビドラマの脚本家として活動しています。
スピンオフ作品を製作する理由
HBOが本腰を入れてスピンオフ作品を製作する理由の一つに、「ハリー・ポッター」や『氷と炎の歌』と同じくらいの世界観を持つ「キングキラー・クロニクル」のテレビドラマ&映画化が検討されていることが挙げられると思っています。
しかも、クリエイティブチームにブロードウェイミュージカル「ハミルトン」を生みだしたリン・マニュエル・ミランダが加わっています。HBOとすれば、「キングキラー・クロニクル」の世界観と『ゲーム・オブ・スローンズ』の世界観が拮抗しないように、先手を打って世界観を広げておく必要があります。そこでハリウッドの一流脚本家を起用し、スピンオフ作品で世界観が薄くならないようにしたのでしょう。
シーズン7の放送開始日は7月16日
『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン7の公開日は7月16日です。日本ではスターチャンネルでアメリカと同日配信されます。