プリンセスの出演するミュージカル作品といえば「美女と野獣」「リトルマーメイド」「アラジン」とディズニー作品が思い浮かびますが、すべて劇団四季で上演されているために劇団四季の団員しか基本的には出演できません。
しかし、もし劇団四季以外の女優がプリンセスを演じるとすれば、あなたならどの女優のプリンセス役を見たいですか?
この記事では、海外ミュージカルのプリンセス役にふさわしい実力派若手ミュージカル女優を10人に厳選してご紹介します。
先ほど、プリンセスミュージカルは主にディズニー作品だと言いましたが、実は今ブロードウェイではディズニー以外でプリンセスを主人公にした作品が上演されています。
皆さんご存知でしょう「アナスアシア」。
粛清にあったロシア皇帝ニコライ2世の娘アナスタシア皇女が実は生きているのでは?というアナスタシア伝説を基に作られたアニメ「アナスタシア」。
絵のタッチがどことなくディズニーに似ていますよね?
実はウォルト・ディズニー・プロダクションを退社したドン・ブルースとゲイリー・オールドマンが監督を務めた作品です。
主人公のアーニャ(アナスタシア)の声をメグ・ライアンが担当し、後々恋に落ちるディミトリをジョン・キューザック、アナスタシアの祖母であるマリー皇太后を過去5度のトニー賞を獲得したアンジェラ・ランズベリーが演じました。
ミュージカル映画でもあり、アカデミー賞では主題歌賞と音楽賞にノミネートされています。
特に、主題歌賞にノミネートされたステファン・フラエティ作曲・リン・アーレン作詞の「Journey to the Past」が有名です。
海外でもたくさんのミュージカル女優が今までに歌っています。
※ブロードウェイ「ㇾ・ミゼラブル」ファンティーヌ役を務めるアリソン・リフの歌う「Journey to the Past」
そして、このミュージカルアニメーション映画を舞台化した作品が2017年にブロードウェイ初演を迎えた「アナスタシア」なのです。
主人公アーニャ役に抜擢されたのは今年31歳になるクリスティ・アルトメア。
タイトルロールを演じ、ドラマ・デスク・アワードやアウター・クリティクス・サークル・アワードの主演女優賞にノミネートしました。
トニー賞では2部門にとどまった「アナスタシア」ですが、アウター・クリティクス・サークル・アワードでは最多の12部門ノミネート。
原作のアニメが世界中で人気を集めており、すでにアジアを含めた世界ツアー公演が計画されています。
ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」も日本ツアーが決定後、正式にホリプロ主催&石丸幹二主演での日本版の上演が決まりました。
「アナスタシア」でも日本での上演の後に、日本版での上演の可能性があります。
そこで、この記事ではプリンセス役として見てみたい美しさと実力を兼ね備えた日本の若手ミュージカル女優10人をご紹介します。
プリンセス役にふさわしい美しく実力のあるミュージカル女優10人
坂本真綾
1980年東京生まれ。
「若手ミュージカル女優」とタイトルを付けましたが、2003年から2009年までエポニーヌ、さらに2012年から「ダディ・ロング・レッグズ」ジルーシャ役を演じる中堅の女優・声優。
しかし、美貌は永遠で、歌唱力もあり、声が綺麗なので、坂本真綾のプリンセス見てみたい。
主な出演作
ミュージカル
- 「レ・ミゼラブル」エポニーヌ
- 「ダディ・ロング・レッグズ」ジルーシャ
出演予定
- 2017年11月「ダディ・ロング・レッグズ」ジルーシャ
- 2018年1月「TENTH」
SNS
上白石萌音
1998年鹿児島県出身。東宝芸能所属。妹もミュージカルで活躍する上白石萌歌。
2011年に東宝「シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞。
2012年にミュージカル「王様と私」ルイス役、2015年にはミュージカル「赤毛のアン」でアン・シャーリー役を演じる。
映画やドラマでの活躍も著しく、映画「舞妓はレディ」では主演の西郷春子役に抜擢。アニメ映画「君の名は。」主演・宮水三葉役の声を担当しているまだ10代のマルチな才能を発揮する女優。
可愛らしい見た目と年齢とは裏腹に、歌にパッションを感じる。
主な出演作
ミュージカル
- 「王様と私」ルイス
- 「赤毛のアン」アン・シャーリー
出演予定
- 2018年公開「ちはやふる-結び-」
SNS
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清水彩花
1988年埼玉県出身。
「アニー」など子役としてミュージカルに出演し、2007年よりアンサンブルで「レ・ミゼラブル」に出演。
2015年からはアンサンブルからコゼット役に抜擢される。
高音の上手さが際立つ女優だが、低音も美しく、歌唱力の高さはレミゼの歴史の中でもトップクラス。個人的に超おすすめの女優。
主な出演作
ミュージカル
- 「レ・ミゼラブル」コゼット
出演予定
- 未定
SNS
先日、いつも私がお世話になっている井上博美さんにヘアメイクをしていただき、写真を撮ってきました✨一部チラ見せ❤️こんな感じでいつもとちょっと違う雰囲気の写真も色々撮っていただき、楽しい撮影でした!相変わらず、井上さんの作ったヘアスタイルは超絶可愛い。 pic.twitter.com/gGizhD7lJJ
— 清水彩花 (@JILL919) 2017年9月17日
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生田絵梨花
1997年ドイツ出身、乃木坂46のメンバー。
幼い頃に「アニー」に影響されミュージカル女優を目指す。2011年に乃木坂46の1期生オーディションに合格。
2014年ミュージカル「虹のプレリュード」主演・ルイズ役に抜擢。2017年には「ロミオ&ジュリエット」ジュリエット役、さらに帝劇「レ・ミゼラブル」コゼット役と次々に抜擢される。
2018年5月より帝国劇場にて上演される「モーツァルト!」コンスタンツェ役にも決定しており、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでミュージカル界のスターへの道のりを歩む女優。
日本人とは思えない気品ある可愛らしさで、まさにプリンセスと呼べる風貌。
主な出演作
ミュージカル
- 「虹のプレリュード」@天王洲銀河劇場 ルイズ
- 「ロミオ&ジュリエット」@赤坂ACTシアター ジュリエット
- 「レ・ミゼラブル」@帝国劇場 コゼット
出演予定
- 2018年5月「モーツァルト!」@帝国劇場 コンスタンツェ
昆夏美
1991年東京都出身の26歳、東宝芸能所属。
洗足学園音楽大学在学中にミュージカル「ロミオ&ジュリエット」ジュリエット役に大抜擢。2013年からは「レ・ミゼラブル」エポニーヌ役として帝国劇場の舞台に立ち続けている。
「ミス・サイゴン」ではキム役で主演。ディズニー実写映画「美女と野獣」ベルの吹き替えにも抜擢される。
感情が歌を通してダイレクトに伝わってくる素敵な女優で、東宝でプリンセスやるなら誰かと考えたら1番最初に思い浮かんだ女優。
主な出演作
ミュージカル
- 「ロミオ&ジュリエット」ジュリエット
- 「レ・ミゼラブル」エポニーヌ
- 「ミス・サイゴン」キム
出演予定
- 2017年10月「アダムス・ファミリー」ウェンズディ
SNS
Mステ終わりました!
いかがでしたでしょうか??幸せな時間。感謝です。
ありがとうございました🌹#Mステ #美女と野獣 pic.twitter.com/RcvnjoNvFk— 昆 夏美 (@khooon3) 2017年6月23日
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唯月ふうか
1996年北海道出身。アイドルユニットmomonakiのメンバーとしてデビュー。
2012年「37thホリプロタレントスカウトキャラバン2012」の審査員特別賞を受賞。
2013年ミュージカル「ピーターパン」ピーターパン役。2015年「デスノート The Musical」弥海砂役。
2017年には初の帝劇作品「レ・ミゼラブル」エポニーヌ役に20歳で抜擢される。2018年にはミュージカル「舞妓はレディ」の主演に決定しているなど、今後の活躍が間違いないまだ二十歳の女優。
可愛らしい声と、少しハスキーで響く声が特徴的。
小柄ながら、声量もあり舞台上でかなり目立つ。歌の上手い可愛らしいプリンセス。
主な出演作
ミュージカル
- 「ピーターパン」ピーターパン
- 「デスノート The Musical」弥海砂
- 「レ・ミゼラブル」エポニーヌ
出演予定
- 2017年12月「屋根の上のヴァイオリン弾き」三女・チャヴァ
- 2018年3月「舞妓はレディ」西郷春子
SNS
拘束後のドアップミサ。笑
どーん。
皆さん
おやすミサミサです(*´-`)♡ pic.twitter.com/syiTICvaH6— 唯月ふうか (@fuka_yuzuki) 2017年9月18日
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望海風斗
神奈川県出身。宝塚歌劇団89期生、成績は2番。愛称は「だいもん」。
2012年ショー「カノン」でエトワール。2014年「エリザベート」ルキーニ役、「ドン・ジュアン」ドン・ジュアン役など。2017年に雪組男役トップスター就任。
2016年には「井上芳雄シングスディズニー」へ外部出演している。
宝塚現役男役の中で、歌唱力は礼真琴と双璧をなす存在。なにより声の美しさが際立っている。
音域が広く、メロディーも絶対はずさない安定感。歌のテクニックは魔術師の様。
男らしい顔が、逆に女役になると気高さを増すので、プリンセスも女王もできるスター。
主な出演作
ミュージカル
- 「Victrian Jazz」ナイジェル・カニンガム
- 「ドン・ジュアン」ドン・ジュアン
- 「幕末太陽傳」高杉晋作
- 「琥珀色の雨にぬれて」クロード・ドゥ・ベルナール公爵
出演予定
- 2017年10月「ひかりふる路(みち) 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜」マクシミリアン・ロベスピエール
- 2017年12月「タカラヅカスペシャル2017 ジュテーム・レビュー -モン・パリ誕生90周年-」
礼真琴
東京出身、宝塚歌劇団星組の2番手スター。
95期生として宝塚歌劇団に主席入団。2014年「かもめ」でバウホール初主演。「風と共に去りぬ」スカーレット・オハラや「ガイズ&ドールズ」アデレイドなど女役としての印象も強い。
2017年「阿弖流為-ATERUI-」で主演。
音域が広い。地声は低いのに、高音も裏返ることなく歌った「Let It Go」は必聴。声量もあるので生で見るとダイナミック。
娘役でも確実にトップになれる才能と美しさを持つ礼真琴は本当に異次元。
正直、日本で「アナと雪の女王」をやるならエルサは礼真琴の他にいないと思う。
主な出演作
ミュージカル
- 「かもめ」トレープレフ
- 「風と共に去りぬ」スカーレット・オハラ
- 「スカーレット ピンパーネル」ショーヴラン
- 「阿弖流為-ATERUI-」阿弖流為
出演予定
- 2017年9月「ベルリン、わが愛」エーリッヒ・ケストナー
実咲凜音
1989年兵庫県出身、元宝塚歌劇団宙組トップ娘役。2017年に退団後はホリプロに所属。あだ名は「みりおん」。
宝塚在籍時には「ベルサイユのばら―フェルゼンとマリー・アントワネット編―」マリー・アントワネット、「エリザベート -愛と死の輪舞-」エリザベートなど。
娘役トップとしての評価は格段に高く、退団後も次々と役が決まる才色兼備な女優。
比類なき美と品位、高い歌唱力と表現力。アリエルでもベルでもアナスタシアでも見てみたい。
主な出演作
ミュージカル
- 「ベルサイユのばら―フェルゼンとマリー・アントワネット編―」マリー・アントワネット
- 「エリザベート -愛と死の輪舞-」エリザベート
出演予定
- 2017年12月「屋根の上のヴァイオリン弾き」ツァイテル
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妃海風
1989年大阪出身、宝塚歌劇団娘役のすらっとした端正な美女というイメージとは異なる、超実力型の元星組トップ娘役。相手役は北翔海莉。
可愛らしい顔ながら、根性が据わっており本番に強い。努力家でどんな役でも必死にこなす、男女誰からも愛されるタイプの女優。
感受性も豊かなので、今後宝塚以外のどんな役に抜擢されても想像以上の世界を見せてくれるでしょう。「ヴォイサリオンⅡ」の少年役も素敵でした。
主な出演作
ミュージカル
- 「ガイズ&ドールズ」サラ・ブラウン
- 「こうもり…こうもり博士の愉快な復讐劇…/THE ENTERTAINER!」アデーレ
出演予定
- 2017年10月ソロコンサート「MAGIC」
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いかがでしたでしょうか。東宝やホリプロのプリンセス、観てみたくありませんか?
今回は美しく、歌唱力や演技力もある才能あふれる若手女優を選びました。
ぜひ、みなさんの意見を聞かせてください。
また、ここで紹介できなかった10人の他にも、プリンセス役で見てみたいと思う素敵な女優が日本にはたくさんいます。
この記事では今後も日本に若手ミュージカル女優、ブロードウェイ作品について注目してゆきます。