現在ブロードウェイにて公演中のミュージカル「アナスタシア」が日本で上演される!
この記事では、ブロードウェイミュージカル「アナスタシア」の日本公演&世界ツアーの最新情報をご紹介します。
ミュージカル「アナスタシア」世界ツアーの詳細
本日、2017年4月24日よりブロードウェイにて初日を迎えたミュージカル「アナスタシア」がアメリカ国内ツアー、そしてアジアを含めた世界ツアーの計画を発表しました。
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そうです!日本でミュージカル「アナスタシア」が観られる日が来るのです!ブロードウェイに行かずにミュージカル「アナスタシア」が観られるなんて...素晴らしい世の中になりましたね。
世界ツアーではヨーロッパからアジア、南米などあらゆる地域を回る!
現在、世界ツアーではヨーロッパ、アジア、イギリス、オーストラリア、南米での公演が検討されています。
ブロードウェイを専門にしたウェブサイトBroadway.comの情報によれば。ヨーロッパはドイツ、オランダ、スペイン、ロシア。南米ではメキシコ、そしてアジアでは日本、韓国、中国での上演の可能性が高いようです。アナスタシア側がすでにアジアを回るとInstagramでも公言しており、アジアでミュージカル需要の最もある日本を回らないわけはないので、必ず来るでしょう。
Playbillでも「ドイツ、ポーランド、スペイン、ロシア、韓国、日本、メキシコ、中国」での世界ツアーが計画中と書かれています。
北アメリカツアーはすでに決定し、10月のニューヨーク州スケネクタディ公演を皮切りに、来年9月サンフランシスコまで公演が続きます。
ヨーロッパツアーの情報が解禁・ツアーの最初はマドリッドから
ブロードウェイでも高い人気を誇る「アナスタシア」のヨーロッパツアー情報が解禁されました。まずはスペインのマドリッドからツアーを始めるようです。チケット代や上演時間、日程はまだ発表されていません。ヨーロッパではドイツ、ポーランド、ロシアへのツアーが以前に発表されていました。今後、他の地域・国へのツアー情報も解禁されるでしょう。
日本での公演は2018年〜2019年?
まだ初演を迎えてから約10日。かなり早い時期での世界ツアー発表です。ブロードウェイ作品の日本での上演は珍しいことではありませんが、「アナスタシア」ファンはアメリカ以外も多く、需要があるとみているのでしょう。
海外ファンの間では2018年4月以降、つまり来年にはやってくると噂されています。
ミュージカル「アナスタシア」の上演時間
ミュージカル「アナスタシア」の上演時間は2時間半。途中に一度休憩があります。
ミュージカル「アナスタシア」について簡単に説明
ミュージカル「アナスタシア」は2017年3月23日にニューヨークのブロードウェイ・ブロードハースト劇場にてプレビュー公演を行い、2017年4月24日に初日を迎えました。
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スタッフ
ミュージカル「アナスタシア」は1997年に公開された同名のアニメ映画をミュージカル化したもので、演出は「紳士のための愛と殺人の手引き」でトニー賞最優秀演出家賞を獲得したダレコ・トレスニャク。
作曲はシュテファン・フラハティとリアン・アーヘンス。脚本は「蜘蛛女のキス」でトニー賞を獲得したテレンス・マクナリー。
あらすじ
ミュージカル「アナスタシア」は自分の過去の謎を探る勇気ある若い女性の物語です。1997年に公開されたアニメ映画「アナスタシア」では、シュテファン・フラハティとリアン・アーヘンスが主人公アーニャの歌う『Journey to the Past』でアカデミー作曲賞にノミネートしました。
キャスト
タイトルロールでもあるアナスタシア役を演じるのは現在30歳のクリスティー・アルトメア、ディミトリー役にデレク・クレナ、敵役グレブに日本でもファンの多いラミン・カリムルー、アナスタシアの祖母であるマリア皇太后役にメアリー・ベス・ペイル、マリア皇太后に仕えるリリー役にキャロライン・オコナー、ヴラド役にジョン・ボルトンが起用されています。
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アワード・評価
ミュージカル「アナスタシア」は現在2017年度のトニー賞に2部門ノミネート、ドラマ・リーグ・アワードで2部門ノミネート、ドラマ・デスク・アワードで9部門、アウター・クリティクス・サークル・アワードで13部門のノミネートを果たしています。
世界ツアーはブロードウェイ公演が終わるフラグ?
ミュージカル「アメリ」が初日から約2ヶ月で打ち切り
なんと、ミュージカル「アナスタシア」よりもと同じく4月に初日を迎えたミュージカル「アメリ」が初日から約1ヶ月で上演が打ち切られることが発表されました。ブロードウェイのボックスオフィスをチェックしたところ、2ヶ月で客席の埋まり具合が70%以下。さらにトニー賞で1つもノミネートがなく、興行的にも作品の評価的にもいまひとつの作品だったようです。
なんといっても、「アメリ」で一番重要な音楽がヤン・ティルセンではないという点が痛かったでしょう。既存の映画ファンにアピールできなかったのが一番のミスだと個人的に思います。ヤン・ティルセンの音楽を使ったミュージカル観てみたかったな!と「アメリ」ファンである私自身も思います。
では「アナスタシア」のクローズはいつ?
現在ミュージカル「アナスタシア」は、初日から1週間の席の埋まり具合が98.8%。ボックス・オフィス、そして人気は上々です。
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ミュージカル「アナスタシア」はアニメの良さも引き継いだ良作
「アナスタシア」の気合の入り方は、アニメ版と同じ曲を引き継ぎながら、かつ実写版「美女と野獣」のようにアニメ版と同じ作曲家の新曲が追加されている。さらに、演出家も脚本家もトニー賞受賞者。
主役のアナスタシアとディミトリー役はブロードウェイでも実績の少ない若手を起用しましたが、マリア皇太后にメアリー・ベス・ペイル、ラスプーチンに代わる新しい敵役にラミン・カリムルーを起用するなど脇役はベテランで固めています。
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同じプリンセスものでもディズニーとはあらゆる面で違う
ただし、ブロードウェイでディズニー作品が別次元の興行収入を得ているのに対し、「アナスタシア」はプリンセスものといえどディズニー作品ではなく、ディズニー作品にかかるどんな作品でも基本売れる魔法はかかっていません。
つまり、一定のファンはいるものの、ディズニー作品だといって観る一般客も比較的少ないのです。大衆作品でありながら、ディズニーミュージカルのような一般へのアピールも少ないので、おそらくブロードウェイでロングランする可能性は低いと思います。
一方で、世界中に「アナスタシア」ファンはいるので、世界中を回るメリットは高そうです。
また、東宝版、四季版、宝塚版「アナスタシア」を期待する声も出てきそうですね。「アナスタシア」はあくまでもタイトルロールであるアナスタシアの物語なので、どうしても男役メインにストーリーが構成される宝塚には少し不向き。四季はタイトルロールのアナスタシアを演じられるだけのスター性を持ったキャストがいるかどうか。
となると、日本版「アナスタシア」を製作するのであれば東宝版「アナスタシア」が一番可能性もあり、また本場ブロードウェイのミュージカル「アナスタシア」に近い作品ができそうです。