11月25日、キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長が亡くなりました。
1959年にアメリカ寄りの政府を革命で倒し首相に就任、現在まで続く社会主義国家を築きあげました。
この記事では、今までにカストロが描かれた映画で、
なおかつ日本で見られる作品を5つご紹介します。
フィデル・カストロ (1926-2016)
大学で政治活動に目覚め、卒業後は弁護士になるものの武装組織をつくり革命を起こすが失敗し、投獄。釈放後メキシコに亡命。そこで革命の同志であるチェ・ゲバラに出会う。その後、再度武装組織を結成し、1959年にキューバ革命を成し遂げる。
新しく共産党による一党独立体制を敷き、民主主義国であるアメリカと国交を断絶、ソ連にとの親交を深める。2011年、正式に政界を引退し、息子ラウルにその座を譲る。2003年には日本に来日し、広島の慰霊碑にも献花している。
独裁政権を長年敷いてきたため自由民主主義国家である欧米国からの評価は低い。しかし、個人崇拝を嫌うなど、強い信念に基づき行動してきた政治家として様々な評価を受ける人物でもある。
順番は海外の映画サイトの評価を基準にしています。
まずは1位の作品から手に取ってみることをお薦めします。
1位 チェ 39歳 別れの手紙
「オーシャンズ11」のスティーヴン・ソダーバーグ監督がチェ・ゲバラの半生を描いた作品。第2部作目。2008年公開。
キューバ革命が成功した後も、世界の革命を指導することに邁進するチェ・ゲバラが主人公。ゲバラが衝撃的な死を遂げるまでが描かれている。
2位 チェ 28歳の革命
スティーヴン・ソダーバーグ監督がチェ・ゲバラの半生を描いた作品の第1部作目。2008年公開。
若き医師のチェ・ゲバラが、メキシコでカストロと出会い、キューバの革命を果たすためにはじめたゲリラ戦までが描かれている。 主役ベニチオ・デル・トロの身に迫る演技が印象的な映画。
3位 コマンダンテ
オリバー・ストーン監督が、フィデル・カストロに迫ったドキュメンタリー映画。2003年公開。
半世紀に渡るキューバの社会主義を支え続けてきた、20世紀最後の革命家カストロの素顔を映し出した映画。同志チェ・ゲバラとの関係だけでなく、カストロの私生活などにも鋭く切り込んだ作品。
4位 チェ・ゲバラ&カストロ
英題は「FIDEL」、カストロを主役にゲバラと推進したキューバ革命を描いた作品。2002年公開。ゲバラ役はガエル・ガルシア・ベルナルが演じている。
5位 ゲバラ!
監督は「海底二万哩」のリチャード・フライシャー、ゲバラ役にオマー・シャリフ、カストロ役にアカデミー助演男優賞受賞のジャック・パランス。1969年公開。
カストロは、ゲリラ軍を組織して革命のために立ち上がる。そこには、医師ゲバラの姿があった。ゲバラはカストロの参謀となり、革命成功後も南米の独立を目指しゲリラ活動を続ける。キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラの半生を描いた映画。 allcinema ONLINE
キューバとアメリカの国交が回復したのがつい最近の2015年。
これまで大々的にカストロを描いた作品は製作されてきませんでした。
今後、カストロの再評価が始まり、映画の製作も進められることと思います。