プロ野球のドラフト会議が10月26日、東京都内のホテルで開かれました。
ご存知の通り、結果的に北海道日本ハムファイターズが交渉権を獲得。
世の中が7球団競合の清宮幸太郎の行方で湧いたあの夜、月間50万アクセスを集めるウェブサイト「アートコンサルタント」を運営する私と、ミュージカルを大学院で研究する彼女との二人は《最高に面白く、そして最高に見てみたい》ミュージカルをテーマに、【ミュージカルドラフト】をしました。
その時は日本で最も有名なミュージカルのひとつ「レ・ミゼラブル」のキャストをドラフトにより指名しました。
井上芳雄や花總まりなど日本ミュージカル界のトップスターに君臨する役者から、ミュージカル界の宝である宝塚歌劇団の礼真琴や真彩希帆などの現役生、阿久津陽一郎や瀧山久志など劇団四季のスターたちまで、今をときめく37名のキャストが指名されています。
そして、今回のドラフトは【エリザベート編】。1992年にウィーンのアン・デア・ウィーン劇場で初演を迎えた生粋のウィーンミュージカルです。
オーストリア皇后の生涯を死後から遡るような形で描く斬新な演出と、死を擬人化したトートという印象的なキャラクターにより日本でも高い人気を得るミュージカル作品です。
1996年に日本でも上演が始まり、初演は宝塚歌劇団雪組。トートは一路真輝、エリザベートは花總まり、ルキーニは轟悠、フランツ・ヨーゼフに高嶺ふぶき、ルドルフは香寿たつきと和央ようかにより演じられました。
2000年からは東宝版が上演され、エリザベートには宝塚歌劇団でトートを演じた一路真輝、トートは山口祐一郎と内野聖陽のダブルキャスト、井上芳雄(ルドルフ)のデビュー作としても知られています。
ミュージカルドラフトのルールブック
指名対象となる役者
対象となる俳優・女優に劇団や事務所の垣根はなく、現時点での俳優のスキルやステータスを基準にしています。
(宝塚歌劇団や劇団四季など現状では外部作品に出演することができない役者も指名可能としました。)
選択方法
二人同時に役者を指名します。仮に重複した場合は、特製のくじにより決めました。
禁止事項
特例として、役者が今まで演じてきた役に再度起用することは禁止としました。
(例:城田優のトート起用はNG)
また、役替わりは禁止としました。
ダブルキャスト
エリザベート、トート、フランツ・ヨーゼフ、ルキーニ、ルドルフ、ゾフィーはダブルキャスト。
二役
ルドヴィカとマダム・ヴォルフは一人で二役。
それでは、さっそく二人のドラフト指名キャスト一覧をご紹介します。
ドラフト会議選択経過
一巡目
彼女:×礼真琴 実咲凛音 私:☆礼真琴
二巡目
彼女:浦井健治 私:井上芳雄
三巡目
彼女:☆中川晃教 私:×中川晃教 矢田悠祐
四巡目
彼女:海宝直人 私:柿沢勇人
五巡目
彼女:上原理生 私:宮野真守
六巡目
彼女:石丸幹二 私:望海風斗
七巡目
彼女:濱田めぐみ 私:古川雄大
八巡目
彼女:小関裕太 私:木村達成
九巡目
彼女:瀧山久志 私:飯田洋輔
十巡目
彼女:新妻聖子 私:山崎育三郎
十一巡目
彼女:安蘭けい 私:轟悠
十二巡目
彼女:川平慈英 私:山口祐一郎
十三巡目
彼女:吉野圭吾 私:彩吹真央
十四巡目
彼女:×樹里咲穂 島田歌穂 私:☆樹里咲穂
十五巡目
彼女:太田翔 私:新納慎也
十六巡目
彼女:選択終了 私:選択終了
指名役者一覧
【彼女】
順位 | 氏名 | 役 | 所属 |
× | 礼真琴 | 宝塚星組 | |
1 | 実咲凛音 | エリザベート | 元宝塚 |
2 | 浦井健治 | トート | |
3 | 中川晃教 | ルキーニ | |
4 | 海宝直人 | ルドルフ | |
5 | 上原理生 | トート | |
6 | 石丸幹二 | フランツ | 元四季 |
7 | 濱田めぐみ | ゾフィー | 元四季 |
8 | 小関裕太 | ルドルフ | |
9 | 瀧山久志 | フランツ | 劇団四季 |
10 | 新妻聖子 | エリザベート | |
11 | 安蘭けい | ゾフィー | 元宝塚 |
12 | 川平慈英 | マックス | |
13 | 吉野圭吾 | ルキーニ | 元四季 |
× | 樹里咲穂 | 元宝塚 | |
14 | 島田歌穂 | ルドヴィカ/ヴォルフ | |
15 | 太田翔 | エルマー | |
〈選択終了〉 |
【私】
順位 | 氏名 | 役 | 所属 |
1 | ☆礼真琴 | エリザベート | 宝塚星組 |
2 | 井上芳雄 | ルキーニ | |
× | 中川晃教 | ||
3 | 矢田悠祐 | ルドルフ | |
4 | 柿沢勇人 | ルキーニ | 元四季 |
5 | 宮野真守 | フランツ | |
6 | 望海風斗 | エリザベート | 宝塚雪組 |
7 | 古川雄大 | トート | |
8 | 木村達成 | ルドルフ | |
9 | 飯田洋輔 | フランツ | 劇団四季 |
10 | 山崎育三郎 | トート | |
11 | 轟悠 | ゾフィー | 元宝塚 |
12 | 山口祐一郎 | マックス | 元四季 |
13 | 彩吹真央 | ゾフィー | 元宝塚 |
14 | 樹里咲穂 | ルドヴィカ/ヴォルフ | 元宝塚 |
15 | 新納慎也 | エルマー | |
〈選択終了〉 |
配役
順位 役者名
※☆マークは競合
エリザベート
- 1 実咲凛音/10 新妻聖子
- 1 ☆礼真琴 / 6 望海風斗
トート
- 2 浦井健治 / 5 上原理生
- 7 古川雄大 / 10 山崎育三郎
ルキーニ
- 3 中川晃教 / 13 吉野圭吾
- 2 井上芳雄 / 4 柿沢勇人
フランツ
- 6 石丸幹二 / 9 瀧山久志
- 5 宮野真守 / 9 飯田洋輔
ルドルフ
- 4 海宝直人 / 8 小関裕太
- 3 矢田悠祐 / 8 木村達成
ゾフィー
- 7 濱田めぐみ / 11 安蘭けい
- 11 轟悠 / 13 彩吹真央
マックス
- 12 川平慈英
- 12 山口祐一郎
ルドヴィカ/マダム・ヴォルフ
- 14 島田歌穂
- 14 ☆樹里咲穂
エルマー
- 15 太田翔
- 15 新納慎也
監督コメント(彼女)
井上芳雄に続いて、浦井健治もルドルフ→トートの道を歩んでくれないかなぁと。ポイントは川平慈英のマックス。奔放だけど娘への愛もちゃんとあるパパになって、シシィの「パパみたいになりたい」が説得力があるものになりそう。あっきーと上原さんは配役逆でも良さそうで悩んだ。
もし会場がシアタークリエだったらトートを上原理生、エリザベートをソニンにして、ミラーボールが回るラテンな『エリザベート』も上演してみたい笑。
監督コメント(私)
男役スターだが、無限の才能を秘めた礼真琴を競合の末にエリザベート役として獲得できたのは本当に嬉しい。ルキーニ役の井上芳雄、柿沢勇人は狂言回しとしての能力にも長けた俳優である。
またトートにはルドルフで帝劇デビューを果たし、今や主役を務める古川雄大を選んだ。木村達成など今後のミュージカル界を担う逸材も指名することができ、またベテラン勢の後押しも強く、良いドラフトができたと思う。
→次回は【「オペラ座の怪人」編】を予定しています。