ミュージカル 宝塚 花組

【感想】花組「邪馬台国の風」「Santé!!」明日海りお 仙名彩世

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宝塚歌劇団花組による、『邪馬台国の風』そしてレビュー・ファンタスティーク『Santé!!』。

先日東京宝塚劇場にて鑑賞、満員御礼の花組。

明日海りおの3人目の相手となるトップ娘役仙名彩世。今回は仙名彩世に注目して感想をお伝えします。

 

仙名彩世

エトワールとして華やかな経歴を持つ仙名彩世

94期成として2008年に花組に配属され、9年の時を経てトップ娘役に就任した仙名彩世。

2014年「TAKARAZUKA∞夢眩」で初エトワール、「Melodia-熱く美しき旋律-」など花組のエトワールとして活躍。

 

声の可愛さに男性のファンは一目ぼれする

今回がトップ娘役としては初の東京宝塚劇場公演だが、その声を聴けば誰がトップなのかすぐに分かるほど美しく、またトップとしての覚悟なるものが歌から伝わってきた。

仙名彩世の声の透き通った聴きやすさは、一流の声優と比較しても劣らないだろう。

 

高い実力で圧倒

可愛いさを凝縮したような声だが、可愛いさは時に圧倒的な美しさに変化する。

特に、卑弥呼が天からのお告げを託されるとき、仙名彩世は細く綺麗な声で、聴衆に言葉を伝える。

声が綺麗すぎて神秘さまで帯びて、まるで本当に神が憑依したかと思えるほどだ。

 

仙名彩世の卑弥呼

卑弥呼という未知の登場人物は、演じる女優によって多種多様なキャラクターになる。仙名彩世の卑弥呼には、神をも宿す純真な若き女性の姿が見られた。

純真さがひ弱さに繋がらず、強さとも受け取れるのは、ひとえに仙名彩世の実力ゆえである。

技巧的な上手さを感じさせず、役と一体化する。これこそ演者の芸の行きつくあるべき理想であって、仙名彩世の声そして歌には純粋に心を動かされた。

 

 

明日海りお、芹香斗亜、について

優しさのある美しいコンビ

明日海りおもいわゆるフェアリー系。端正ながらもどことなく丸みを帯びた可愛さがある、それは外見だけでなく声も同じ。

明日海りおと仙名彩世、このコンビを形容するのにどんな言葉がふさわしいか考えてみたら「優しさ」という3文字が頭をよぎる。

強くなければ優しくはなれない。確固とした経歴を持つ2人は、実力に裏付けされた鮮やかさと安らぎを届けてくれた。これこそ新しい花組だ。

 

芹香斗亜

この2人を支える男らしい歌が持ち味の芹香斗亜が映えること。しかし10月に宙組に組み替え。

様々な意見があるこの組み替えだが、仙名彩世のトップ娘役抜擢により花のような優しさを増した組よりも、宙組の方が芹香斗亜のスタイルにマッチしていると考える人もいたのでしょう。

 

柚香光

すると、柚香光が2番手になる。柚香光の魅力は抜群の身体的美しさ、運動力、中性的な美形の顔。それをも勝るのが人を惹きつける笑顔だと思う。

あどけない笑顔が素敵なのだけど、「放っておけない」という男心や母性本能をくすぐる感がある。そういう感情を引き出すのが上手いともいえるのだが、柚香光が5人兄弟のうち唯一の女性であるという背景などにも関係があるかもしれない。

ダンスしながら歌うと声が急に出なくなる点は今後の課題だが、今回の「Santé!!」でも歌唱シーンは多く、10月からはミュージカル浪漫「はいからさんが通る」も控えており高い期待が伺える。

 

 

「邪馬台国の風」の感想

キャラクターを掘り下げて描くことが演者の個性を掘り下げることに繋がる。特に宝塚歌劇団の作品では、演出家や脚本家がこの作業を徹底的に追求する必要がある。

キャラクターの心を機敏に描き、それぞれのキャラクターや人物の関係性に観客の心を共感させることが、満足感に繋がる。

たとえば、早霧せいな引退公演「幕末太陽傳」では、早霧せいな演じる居残り佐平次、跡を継ぐ望海風斗の高杉晋作役とのやりとりに涙した観客も少なくない。病を治しに海外へ行く居残り佐平次と、その後の日本を請け負う高杉晋作との関係性が、雪組のトップ交代とリアルに繋がっているからだ。

脚本・演出、作曲、振付全てが女性のスタッフ。早霧せいな引退公演にかける想いがダイレクトに伝わってきた最高の作品である。

「邪馬台国の風」では、恋や友情のフラグをいくつもめぐらさながら回収ができていないなど、ベタでも良いのでそれぞれのキャラクターに見せ場を作るという脚本・演出上の落ち度があったと思う。S席で鑑賞したが、周りでは眠りに落ちる人も複数いた。

 

 

「Santé!!」の感想

「Santé」とはフランス語で乾杯。Santéと書かれた幕が紫色のライトで照らされ、ムーランルージュのような華やかで妖艶な空気に。

幕が開くと5人のワインを象徴する女優が登場、演じるのは柚香光などの男役、そして明日海りおはトップスターだけあってお酒を司る神バッカスとして後方の迫りから登場。

パリを舞台に、ワインにまつわるシーンの数々が展開される。

「邪馬台国の風」で大巫女を演じていた美穂圭子の歌う「愛の賛歌」が素敵すぎて鳥肌が立った。

 


 

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