アレックス・ガーランドの小説「ザ・ビーチ」がテレビドラマとしてリメイクへ | あらすじやテーマについて解説します!
「アナイアレイション -全滅領域-」「エクス・マキナ」の監督として知られるアレックス・ガーランドが彼の小説「ザ・ビーチ」を映像化(リメイク)する予定だと明かしました。
「ザ・ビーチ」は1997年に発表された小説です。
この小説を執筆後、アレックス・ガーランドは「28日後...」「サンシャイン 2057」「わたしを離さないで」「ジャッジ・ドレッド」の脚本を手がけました。
ある意味、アレックス・ガーランドの出世作と言えるでしょう。
今ではすっかり監督として有名ですが、初めて監督としてかかわったのは2015年公開のSF映画「エクス・マキナ」から。初監督作品にして英国インディペンデント賞の監督賞や、アカデミー賞の視覚効果賞を獲得するなど、大成功をおさめています。
また、2018年にはジェフ・ヴァンダミアの小説を原作にした新作映画「アナイアレイション -全滅領域-」が公開されます。
※日本ではネットフリックスより配信予定。
小説「ザ・ビーチ」について
タイを舞台にした「ザ・ビーチ」は、個々の人格や生態系の責任をテーマにした作品。
ストーリーは、若いイギリス出身の青年が主人公。アジアを旅する青年は、楽園とも呼べる伝説のビーチにたどり着く。孤立し、自然のままの荒野で牧歌的に暮らす小さなグループに加わります。
しかし、最終的に青年は自分の夢を生きることが、夢を見るほどには甘くないことを知ります。
映画版
この小説「ザ・ビーチ」は2000年にダニー・ボイル監督により映画化され、主人公の青年役にはレオナルド・ディカプリオが起用されています。
当時「ロミオ+ジュリエット」「タイタニック」「仮面の男」と立て続けにヒット作に出演していたディカプリオが100以上のオファーを蹴って出演した映画。
肝心の評価はあまり高くはありません。
世界中で1.44億ドルもの興行収入に達しましたが、このほとんどはディカプリオ目当てで劇場に訪れた観客によるものでしょう。
テレビドラマ化へ
最近、レディットの掲示板で、アレックス・ガーランドが「ザ・ビーチ」のリメイクの可能性について質問されていました。
驚くことに、ガーランドはここで現在リメイクが進行中であることを明らかにしたのです。
重要なのは、1番の答え。質問から和訳すると。
【質問】
「ザ・ビーチ」をリメイクする考えはありますか?
【答え】
ありがとう
1.そうだね。とても才能ある人が現在映像化に向けて動いているよ。だから、彼らがどんなものを書くのか楽しみにしています。
2012年から計画されていた...
「ザ・ビーチ」のリメイクに関して詳しい情報は一切明かさなかったガーランド。しかし、2012年にもアンドリュー・ミラーがFOXのテレビドラマシリーズとして映像化する話が出ていました。
おそらく、ガーランドが今回語ったリメイクは、この話に関連したものでしょう。2012年以降、アンドリュー・ミラーの話に関してさらに新しい情報はリリースされませんでした。すでに5年以上経っており、映像化が他の手に渡っている可能性が考えられます。
そこで、新しくドラマとして製作が進められているのかもしれません。
あらすじはこうなる!
ぶっちゃけ言えば、アレックス・ガーランドのファンで、ダニー・ボイル監督×レオナルド・ディカプリオ主演版「ザ・ビーチ」を好きな人はあまりいないと思います。
おそらく、今回話題になっているテレビドラマ版では、キャラクターをより公平に描き、またガーランドがテーマにした【個人の人格】【生態系の責任】というテーマがより掘り下げられるでしょう。
さて、次々と評価の高い作品を生みだしているアレックス・ガーランド監督。彼の特徴はSFの世界を描くことで、人間そのものに対する問題にまでテーマを掘り下げているところです。
最新映画「アナイアレイション -全滅領域-」は残念なことにアメリカ以外で劇場公開されません。ぜひ、DVDやブルーレイでの視聴をおすすめします。
※日本ではネットフリックスより配信予定
「アナイアレイション -全滅領域-」の次の作品はテレビ作品「Devs」。今回の作品はテクノロジーを我々が普段見ない側面から描くストーリーになるようです。