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7月9日(土)よりディズニーシーのロストリバーデルタ、ハンガーステージで開演した「アウト・オブ・シャドウランド」。
楽曲制作にシンガーソングライターのアンジェラ・アキさんを起用したミュージカルショーです。
アンジェラ・アキさんは主題歌を含めた3曲の作詞を手掛けました。
早速、初日から6日目に鑑賞してきました。
仕事終わりのTVニュースでこの舞台を知りました。
2014年にアンジェラ・アキさんは日本での歌手活動をストップ。そしてアメリカの音楽大学でミュージカル音楽の勉強に打ち込んでいたそうです。
偶然ディズニーシーに行く計画を前々から立てていたので、このショーと「ビッグバンド・ビート」を楽しみにシーに訪れました。
ショーを観劇するには抽選に当たる必要があります。
このショーを観るためには、1回目を除き抽選に当たる必要があります。
(ちなみに、1回目は並べば見られる日でした。12時開演の2時間前あたりから人が並び始めていました。)
抽選会場は?
抽選はシーの入口をまっすぐ進み、港の左手、メディテレーニアン・ハーバー、ゴンドリエ・スナックの隣にある抽選場所(部屋)で行います。「ビッグバンド・ビート」も同じ抽選会場です。
まずは「ビッグバンド・ビート」の抽選、最後の回が一番倍率が低いかなと思い、18時40分の回で抽選するもはずれ。
次に「アウト・オブ・シャドウランド」。周りはかなりの行列
最後の回(18:30)に挑戦!
...
...
...
ラッキーなことに2枚当選!
ということでありがたく観てきました。
鑑賞者紹介
一緒に行った人は、ここ最近は週に1回も帝劇やシアタークリエ、東京宝塚劇場で観劇するほどのミュージカルマニア(テニミュなどのイケメンミュージカルも範疇に収める、小劇場系の作品はあまり得意でない)。ミュージカルのためならブロードウェイや韓国まで訪れる。
私は大学時代、社会人でも演劇活動を続け、演劇を観るために欧州を旅するなど、ミュージカル含め演劇や映画、美術好き。
劇場の場所は?
劇場はロストリバーデルタのハンガーステージ。
火山と川の間にあります(緑のマークが「ハンガーステージ」、オレンジのマークが「ブロードウェイ・ミュージックシアター」です)。
開演の20分前に劇場の前に到着(「なつかしいな...」ミスティックリズムの光景が思い浮かぶ)。
さっそく入場。
※今回シーに訪れて驚いたこと。
入場するときに、抽選で当たった時に機械から出される券ではなく、シーの入場券をキャストに提示するんです。これで本当に本人が抽選に当たったのか確かめるとのこと(売買や譲渡の禁止)。
1,000人以上入る広い客席に対し、舞台を初めて見た感想は、
「少し狭い、なんか圧迫感がある...」。
たぶん、「アウト・オブ・シャドウランド」の前に上演していた「ミスティックリズム」をご覧になったことのある人は、舞台が若干狭く感じられると思います。
というのも、舞台セットのほとんどがパネル。パネルに映像が映し出され(プロジェクション・マッピング)、舞台背景となります。なので、場面は装置の移動なしに映像で変化してゆきます。
パネルに映像を映し出した二次元の画面なので奥行が感じにくい。
パネルが立ちはだかっていてがらんとしている割に、圧迫感があるのです(写真だと綺麗に写りますが、「ミスティックリズム」とどうしても比較してしまうので、張りぼて感が感じられます。同じ「森」を映像で表現したのですが、人間の目はなかなか騙されないですね)。
逆に、「ミスティックリズム」の場合は、パネルではなく舞台セット(基本的に木や草など)で上手に奥行が作れていました。陰影が舞台の前と奥の空間を上手く隔てていたのです。
そして開演。
...
(約30分)
...
終了(カーテンコール、拍手微妙!)
終わった後ふたりとも無言。。。
その後劇場の隣にあるメキシコ料理が自慢のレストラン「ミゲルズ・エルドラド・
会計を待つ間ついにふたりの間にあった沈黙の均衡が破れる!
相方が「あの舞台さ…」
私「!!! その話はあとにしよう...」
そして食事...
もう舞台についてこれでもかというぐらい語り合いまくりました。
そしてなんと、褒められるところはお互いの口から一言もでませんでした。
正直言います、この舞台、ミュージカル好きな方は決して期待を持って観ないでください。
私はこの舞台を観ていて必死に「良いところ」を探し出そうとしました。
これがなかなか出ない。びっくりした。「ディズニーがこのクオリティできたか!!!」という内容(おそらく最も力を入れたであろうプロジェクションマッピングや80°傾斜した舞台での宙吊りダンス含む)。
私は、大学の演劇サークル団員として、高校の演劇部顧問として、某プレイガイドの営業として、色んな舞台という舞台を観てきました。
知っています、舞台は批判する方が簡単、舞台の良さを見出してこそ本当の「観る眼」があると。
でも、でない。
「うわーどうしよう」と逆に鑑賞中あせりました。アラサーになり、ついに眼の衰えがきてしまったのかと。
で、公演中にこっそりと相方の横顔を見たら右側の口元が少しひきつってました。少し笑いもあったかな。(この時ばかりはなぜか「楽しんでいてくれ」と祈ったのだった。)
それでもまだ、自分の眼が未熟なのだと思いつつ、食事の時に相方と話したらきっと作品の良さに気付くだろうと考えました。
実際に話してみたら、本当に褒めるところが相手の口から一言も出なかったので、
「ああ、そういうことか」
と納得しました。
会計の時は、怖かったのです、
「すごくいい舞台だったね、あなたの眼どうにかしてるわ」と言われることが。
なので、はっきり言います。その方が、わざわざ高い入園料を払い(7,400円)、色々なアトラクションに乗る機会を失ってでも(海底2万マイル乗るなら...まあシャドウランドだなという印象)見たいと思う人に失礼ではないと思うのです。
ここで私が
「相方と夕食の時に話し合ったらお互い絶賛の嵐だった」と言って、信じさせる方がどれほど無意味なことでしょうか。
なので、
ミュージカル好きもしくは、舞台が好き、もしくは「ミスティックリズム」を愛している人は観てもあまり良いことないです。
とくに、ハロウィンで精霊たちのコスチュームを着てしまうぐらいの「ミスティックリズム」ファンは冗談抜きで殺意を覚えるかもしれません。ああ怖い。
で、ここで終わらないのがこの記事。
一方で思ったのです。
今までにあまりミュージカルとか舞台を見たことがない人の目線で見たら違う景色が見えるのではないか。
実際に、Twitterやブログでは評価が高い。(え、なぜ?)
そして観客には親子や海外の旅行者も多い。
ですので、ただ一方的に「この舞台に良さはない」というのは間違いで、「私には残念なことに舞台の良さが伝わらなかった」と理解すべきだと今になって気付いたのです。
なので、この記事では
「アウト・オブ・シャドウランド」が面白い理由、つまらない理由
ということで、きちんとあらゆる立場から、「アウト・オブ・シャドウランド」の「面白い(良い)ところ」「つまらない(悪い)ところ」を5つの項目に分けて平等に解説したいと思います。
そして、この良い点、悪い点をご覧になってから、ぜひ実際に観ることをおすすめしたいと思います。
1 主人公
良い点:ソロを歌う。
主人公の女性がソロ曲を一曲まるまる歌います。
「え、これ普通なことだよな」と思ったあなた。
他のディズニーランド&シー内のショーでこんなに「日本人」が「日本人役」としてミュージカルばりにソロを歌うショーって初めてです。
素直に応援したくなる!
主人公は線の細くて目も細い感じの日本人的な女性です。親近感を覚えます。この人にかかる負担はどのキャストよりも多いでしょう。ディズニーからの圧倒的なプレッシャー、素直に応援したくなります。
ビッグバンド・ビートも歌うのは皆外人さんですから、ディズニーランド内で一番プレッシャーのかかる役割を演じている日本人なのではないでしょうか。
悪い点:華がない&実力は東宝や劇団四季のアンサンブル以下
作品のできが悪くても主人公を演じる役者自身、もしくはその役者の演技&歌を見たり聴いてたりするだけで許せる舞台ってあるんです。
また、同じ演目でも主人公を演じる役者が違うだけで全く別の感想になります。
「エリザベート:花總まりバージョン」
(逆もしかり)
「エリザベート:蘭乃はなバージョン」
主人公の姿が良いというのは、簡潔に言えば「美人」「かっこいい」、そして「愛嬌がある」ということです。
ミュージカルの場合は圧倒的に「歌がうまい」という点も含まれるでしょうか。役者の突出した面が全てをカバーすることって舞台ではあるんですね。
例えば、この作品の主人公が絶世の美人ハーフだったら男としてはかなり満足です。拍手も多くなります。それは観客を舞台に惹きつけるきちんとした技術です(小劇場系ではここが甘い。プロでもないのに作品の出来だけを見せようとしていかにもアマっぽい役者を使うから両方とも満足せずに終わる、そして忘れる)。
この舞台の場合、失礼ではありますが、舞台全体を華やかに彩るオーラのある美しい女性ではなかった...私たちと同じレベルの日本人顔だった。
内気な少女の設定だからっていかにも内気そうな女性を単純に使うのは舞台の醍醐味がわかってないのかなと...
どんな女優でも演技によって内気な女性「として見る」ことができるのが映画と舞台の違いです。結局、作品のできがよければこの女性でも良かったのです。あえて個性の出ない女優を選んだ可能性もありますが、そこがディズニーサイドの甘さだったかなと思います。
歌の実力は?
また、歌の実力ですが、相方が言うには(あくまでも一人の意見です)
「東宝のアンサンブルに満たない」
...東宝のアンサンブルの歌唱力は帝劇の主役を超えることも普通にあるので、主人公の歌唱力が上手い下手を決めることはできません(おそらくダブル・キャストだと思うので、片方の実力はわからない)。
でも、まあ私自身は「可もなく不可もなくだなあ」と思いました。
2 舞台セット(=プロジェクション・マッピング)
良い点:プロジェクション・マッピング
舞台セットのほとんどがプロジェクション・マッピングです。
ディズニーではランドでプロジェクション・マッピングを取り入れたショーをしていますね。「ワンス・アポン・ア・タイム」です。シンデレラ城が巨大な絵本となり、様々な物語をハイライトで映し出してゆきます。毎回抽選、毎回多くの人が集まる素敵なショーです。
(公式HP)
そして、ランドでの成功を今回は劇場に置き換えます。
さて、この劇場ハンガーステージでの試みが成功なのか、それとも失敗したのかはさておき、舞台全体にプロジェクション・マッピングを行うのは舞台の世界でもあまりなく、もちろんディズニーランドに来る子供たちや、普段劇場に訪れないような人であればだれでも、間違いなく圧倒されるでしょう。確かに綺麗です。
悪い点:クオリティも大事。
過去に観た舞台と比較してしまうのは良いか悪いか、プロジェクション・マッピングの映像をもっと美しく作りこんだダンス作品を見たことがあります。YouTubeにも上がってます。
(アクラム・カーン「Chotto Desh」)
なので、一切「アウト・オブ・シャドウランド」のプロジェクション・マッピングが「すごい!」と思いませんでした。というか感性のレベルで一度もピンときませんでした。きてたらこの記事書けません。
それに、ランドであんなに大きなスクリーン(城)で映しているので、私含め「ワンス・アポン・ア・タイム」を鑑賞したことがある人はこの作品のプロジェクション・マッピングにあまり驚かなかったのではないかと思います。
3 80°傾く舞台、ワイヤーダンス
(Pixabay)
良い点:なかなか見られるものじゃない
舞台の途中で、壁ができるように中央にある円形の台が80°客席側に傾きます。ほとんど直角です。
そこでペアのダンサーさんがワイヤーで宙吊りされた状態で踊ります。ダンス用語でいうところのコンタクトです。
壁を床のように使ってダンスする姿は初めて見ました。多くの観客が物語から現実に引き戻され、ボリジョイサーカスを観ている気持ちになったでしょう。
悪い点:残念ながらテニミュの二番煎じ
終演後、前述のご飯を食べているときに「あのワイヤーアクションは初めて見た!」と少々興奮していたら、相方がすかさず
「もうテニミュが何年も前にやってるから」
...
...
褒めるとこないやん。
どうやら四天王寺戦でテニスコートを壁に映し、役者をワイヤーで吊るし、試合を上から見たシーンを行っているようです。いやさすがにディズニーがテニミュをぱくらないと思いますが...
でもおそらく、これは既に演劇やミュージカルで実践された方法でしょう。
たとえば映画! フレッド・アステアが「恋愛準決勝戦」で見せた部屋中の壁でダンスするシーンはアステアのダンスシーンの中でもかなり有名です。
そして、やはり舞台演出のために物語から現実に引き戻してしまったのはどうかなと思います。
ダンスする二人の動きが遅くて(まだ一週間も経ってないのでしょうがない)、正直ミスしないか心配になりました。子どもの運動会を観るような気分を覚えたのです。
4 物語
良い点:考えれば考えるほど謎の物語
あらすじを少し紹介したいと思います。
あらすじ
内気でおとなしい少女が、自分の心の中にも勇気が宿っていることに気づき、その勇気と自らの想像力とで不安や恐れを乗り越えることを学んでゆく姿を描く、ハンガーステージのために書き下ろされたまったく新しいオリジナルストーリーのミュージカルショーです。
少しですが私が見たとおりのあらすじを書きます。
開演と同時に、客席の通路からボーイスカウト的な人たちがやってきます(隊長は大人、その他子どもが約7,8名)。※以後この集団をボーイスカウトと呼ぶ。
ボーイスカウトが舞台上に到着します。しかし客席下手の通路に少女が一人ぼっち遅れて歩いてきます。下を向きながら、なんだか内気そうです(この子が主人公メイ)。
隊長が「次の目的地までの隊長をやってみないか」と子どもたちに隊長体験をさせようとします。そして内気そうで存在感の薄い少女メイに「次の目的地までの隊長をやってみないか」と隊長が尋ねます。
しかし、メイはそれを断り、結局他の子どもに決まります。
どこか落ち着かないメイ。するとメイは木の枝に黒い鳥がいるのを見つけます。黒い鳥はメイを森の奥へと導きます...
メイは黒い鳥を追いかけ、皆とはぐれてしまう。
そこで、メイは探し回るのではなく、テントで一夜を過ごそうとします。「はぐれた時はその場から動かない」と隊長から教わったからです。
そして、テントを張ります。テントの中に火が灯ると、メイが手で影遊びをします。
するとその手から不思議な光がはなたれます。生き物のように動き、アールデコの草の模様のように、綺麗な形を作ります。
その光が徐々に暗い森を明るくし始めると、一頭の鹿(名はユウ、演じるのは隊長)が現れます。
メイがいた森は、いつのまにか別の世界「シャドウ・ランド」へと変わります。
ユウによれば、「シャドウ・ランド」は一匹の黒い鳥によって光を失ってしまったのです。そして、元の「シャドウ・ランド」に戻すためにはメイが放つ光が必要だと言います。
メイが光を放ち、徐々に「シャドウ・ランド」は光を取り戻してゆきます。
しかし、そこに一匹の大きな黒い鳥が現れます。
ユウとメイを襲う黒い鳥との戦い、その戦いは激しく、ユウはやられてしまいます。
最後にメイの勇気によって黒い鳥は敗れ、「シャドウ・ランド」は元の美しい世界へと変わります。
ここで、メイは現実へと戻ります。
メイは、「シャドウ・ランド」での出来事によって、勇気を出すことを学ぶのです。
以上です。完全に記憶の中にある物語を今取り出してみたので、補足や修正などあると思います。
※ちなみに黒い鳥とは「ライトセーバー(光る剣)」で戦います。この急に剣で戦うという中二的な発想にだれもがびっくりしたことでしょう。いっそのこと本物のライトセーバーにすればよかったのにと思わずにはいられません。
さて、考えれば考えるほど謎とは、この「シャドウ・ランド」という名のパラレルワールドの存在です。
私は「シャドウ・ランド」ないしこの物語に三つの解釈をしてみました。
パターン1 夢オチ
「シャドウ・ランド」はメイがテントの中で見た夢の物語だったのです。
剣は男性器の象徴。内気な少女が欲しかったのは勘違いでも勇気を持つための意味だったのです。
この場合「シャドウ・ランド」は日本語で「影の国」と訳すべきでしょう。シャドウ・ランドが闇に閉ざされているのも、言い換えればシャドウ・ランドが黒い鳥によって影に満たされた原因も、全てメイにあります。閉ざされたメイの心の投影が「シャドウ・ランド=影の国」です。
こう考えるとプロジェクション・マッピングで舞台背景を作ったのにも意味が出てきます。多様に移ろい、そして変化してゆく人間の夢や心象を比喩的に映像として表現したのです。
映像として出てきた黒い鳥も本当はメイの心象を投影したのかもしれませんね。メイはリアルに役者として存在しますが、黒い鳥は実体のない映像ですから。
パターン2 本当に存在した!
ほとんどの観客はこの説だと思います。夢オチなんておそらく少しも心に浮かばないと思います。
「シャドウ・ランド」は本当に存在したのです。
パターン3 隊長(ユウ)が仕組んだ夢(もしくは幻想)
だいぶ話を作り上げている感はあります。
隊長は実は不思議な力の持ち主。悩みや問題を抱える人間が、それを克服するための経験を擬似的に体験させる「夢」や「幻想」を本人に見させることができます。
もし映画だったら、物語の終わり、隊長の口元がアップされ、少し笑うのです...
もしくは、腕に黒い鳥と戦った傷跡が少し残っている...
なんて。
悪い点:物語があまりに単純すぎる
単純すぎるので、裏があるのではと探ってしまいます。そのぐらい単純です。
せっかく主人公が手から光線みたいなものを出せるのだから、黒い鳥との戦いぐらいプロジェクション・マッピングを使えないのかな、となんかしっくりこなかったのを思い出します。
5 作品の意義
良い点:ミュージカルを観られる環境を作り出した。
まず「作品の意義」とは、作品全体が社会に与える影響のことです。
そういう意味では、シーでミュージカルが見られる環境を生み出したことは賞賛するべきだと思います。
今日、ビッグバンドを聴ける場所が少なくなっています。会場の問題、そしてギャラの問題です。何十人もいるのでビッグバンドのコンサートをするには大きな出費が必要なのです。ジャズを聴く世代も高齢に近づいているので、採算を合わせるのも難しのです。
この現代の状況の中で、ビッグバンドを聴ける環境を生み出したディズニーには大きな敬意を示すべきです。
「アウト・オブ・シャドウランド」も同じことが言えます。
ああだこうだ言いましたが、30分という短い時間のなかできちんと歌って踊るミュージカル作品を観られる環境を生み出したことは大きな意味を持ちます。
しかも、今やどこの劇場もクレーム等にナーバスになって「未就学児入場不可」が多い。その中で、赤ちゃんにもミュージカルを見せ、聞かせる環境を作ったディズニーはまさに「夢を与える」という理念を現実の世界に、ハンガーステージの舞台上に具現化したのです。
悪い点:それでもクオリティを
「もったいない」、という言葉が一番しっくりくると思います。
クオリティを上げれば「夢を与える」目標をより多く実現することができたのかなと思います。
ということで、「アウト・オブ・シャドウランド」の面白い理由を5つ、つまらない理由を5つ紹介しました。
ディズニーランドのショー、そしてディズニーにまつわる作品はクオリティが高いので、期待度がどうしても高まってしまう。でもその高いハードルを一歩一歩乗り越えてきた実績がディズニーにはあります。
「アウト・オブ・シャドウランド」に関しては「珍しい試み」ということで、温かい目で見守ってゆきましょう。時間のある方は、ぜひ足を運んでみてください。
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