@DISNEY
ヴィルヌーヴ夫人が書いた原作を、素敵な愛の物語として蘇らせたディズニーの名作「美女と野獣」。
アニメーション版は1991年に公開されました。
それから26年後、実写版としてスクリーンに再び登場するベルと野獣が紡ぐ愛の唄。
日本では2017年4月21日、実写版「美女と野獣」が公開されます。
今回は実写版「美女と野獣」をより深く楽しむために、海外エンタメ誌PEOPLEの記事を参考にベルや野獣のドレスの秘密やトリビアをご紹介します。
※ディズニー実写映画「美女と野獣」のトリビアはこちらまで!
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目次
完成するまでに1万2千時間!実写映画「美女と野獣」の美しいドレスにコスチューム
2017年公開のディズニー実写映画「美女と野獣」は、ミュージカルにもなるほどの大人気!
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その秘密のひとつが素敵なドレスにコスチューム。今回公開される実写版でも豪華なドレスやコスチュームが楽しめます。実は、今回のベルの黄金のドレス、スワロフスキーのクリスタルが2,160個も付いています。アニメーション版に負けないくらいの素敵なドレスですね。
実はこのドレス、デザイナーが12,000時間かけて制作しました!
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そして、「愛のめばえ」が歌われるお城のお庭で遊ぶシーン。
アニメーション版に登場する赤い衣裳が実写版でも登場します。
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実は、この衣装はすべて環境に配慮した素材で制作されています。エマ・ワトソンが環境問題に関心があり、環境に優しい素材で制作するようにお願いしたとのこと。
色も野菜からとれた染料で染めているので、一番良い色を出す野菜を探し出すために大変な作業と時間がかかったようです。
次に「朝の風景」の青いコスチュームですが、アニメーション版とは全く違った服装になっています。
デザイナーのジャクリーヌ・デュランは、この衣装を制作する際に18世紀のフランスファッションを参考にしました。当時は、外側の腰回りにポケットを下げるファッションが一般的だったそうです。そこで、ベルの腰にもポケットが下がっています。
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野獣のコートはプリュメットがデザインした!
一方で野獣のコスチュームを作ったのは誰だかご存知でしょうか?
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もちろんデザイナーなのですが、実は裏話があります。デザイナーによれば、お城で唯一デザインができそうなプリュメットがつくったという設定なのです。
しかも、プリュメットが自分の羽毛でペイントしたようです。
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衣装から作品を見ると、また別の面が見えてきて楽しいですよね!ここからは、ドレスやキャラクターのコスチュームを手がけたデザイナーについてご紹介します。
実写版「美女と野獣」のデザイナー紹介
実写版「美女と野獣」のコスチュームを担当したのはアカデミー賞4度ノミネートの一流デザイナーでした!
衣装デザイン:ジャクリーヌ・デュラン
イギリス出身のデザイナー。今までにアカデミー賞4度ノミネート、1度受賞を果たしている。
- プライドと偏見
- つぐない
- アンナ・カレーニナ(アカデミー賞受賞)
- ターナー、光に愛を求めて
また、英国アカデミー賞では今までに6度のノミネート、2度の受賞。
@Jacqueline Durran「Anna Karenina」
実写版「美女と野獣」コスチュームの秘密にせまる!
PEOPLE誌に掲載された記事「All About the Beauty and the Beast Costumes」をご紹介します!
「美女と野獣」に関しては0から作る必要はない!
今回の実写版で衣装デザインを担当したデザイナーのジャクリーヌ・デュランは、「美女と野獣」に関しては、わざわざ0からデザインを再考する必要性のないことに気付いていました。
「『美女と野獣』のコスチュームはすでに人々の想像の中にあって、彼らが期待しているものを実写版の中に登場させることだけを望みました。」
18世紀フランスファッションからの影響
デュランはアニメーション版のイコニックな衣装に実写版における新しさを加えるとも語っています。
彼女がインスピレーションを受けたのは1991年にオスカーを獲得したアニメーション版だけでなく、18世紀のフランスファッションからもです。
「私たちは当時のフランスにおける服装からインスピレーションをもらい、歴史的な考察によって作品を豊かにしようと試みました。」デュランは語ります。
「たとえば、ベルの場合は彼女の青いコスチュームの外側にポケットをぶら下げました。ポケットは歴史的なもので、人々は腰回りにポケットを下げていました。アニメーション版から変更を加え、外にポケットをぶら下げることで活動的なベルへの新しい解釈を可能にしたと思っています。実際にベルはポケットを工具入れのように有効に使い、毎日の仕事などに活かしています。」
実際に「朝の風景」の最初の方に、パンをポケットに入れているのが分かります。
「19世紀後半に流行し、短いスカートの下にはく袋のように足首のところですぼめた女性用のズボン」であるブルマーを青いベルの服装に取り入れましたが、これはエマ・ワトソンからも好評でした。
「お察しのように、素敵な衣装でしょ。」デュランは語ります。「でも、同時にアクティブさもベルに与えないといけないの。スカートを履いていても、どんなことをしても制限されないように。」
ベルが着る黄金の舞踏会用ドレスは動きやすさを重視
次はベルが舞踏会のシーンで着るゴールドのドレスです。
デュランと彼女のチームは光る素材を使いつつ、エマ・ワトソンが望んだ動きやすく、コルセットを使わないドレスにしようとチャレンジしました。
「エマは明確に、大きなデザインのドレスを望まなかったわ。」
デュランは語ります。「彼女は動きやすくて、しかも明確に、断固としてコルセットを使うドレスを望まなかったの。」
最終的に出来上がったドレスはチュール、サテン・オーガンザ、タフタなど軽い素材を組み合わせたものでした。
「私たちはお城に使われている様式から取り入れました。黄金のロココ様式をスカートのデザインに取り入れ、スワロフスキーのクリスタルを全体に使ったことできらめきに満ちています。」
野獣の舞踏会用コートはプリュメットが制作した!
ベルとワルツを踊る時の、野獣のフォーマルな衣装も「お城から取り入れた」ようです。そこでデュランは野獣のドレスに関しては洗練されたデザインよりも素朴なデザインにしようと心がけました。
「野獣のコートに関しては、貴族趣味な刺繍の凝ったデザインにはしませんでした。なぜなら、魔女の力で変えられてしまったお城でそんなコートを作れるのか?と思ったからです。」
「その代わりに、プリュメットなら自分の羽毛で野獣のコートにデザインを描けるだろうと考えました。なので、野獣のコートが明らかに描かれたものである理由は、プリュメットによって作られたものだからです。」
ベルの赤い衣装は環境に優しい素材で制作
ベルの赤いコスチューム。これはベルが野獣と外で雪合戦をするシーンで着用されます。
デュランによれば、このドレスを制作する際に、環境に配慮を行なったそうです。
「エマ・ワトソンは持続可能性がある素材や、フェアトレード、環境に優しい織物、ファッションに興味がありました。そこで、私たちはエマ・ワトソンの興味の対象である環境に良い素材を足から頭まで使用したのです。」
「赤いドレスはすべて持続可能性のある織物で制作されています。私たちは織物を染めるのにも野菜から取れた染料を使いました。靴も環境に優しい素材で作られています。全体がそうなのです。
すべて環境に優しい素材を使ってコスチュームを仕立てるために、私たちはみなそれぞれ違うスキルを作業場で身につけました。染物担当は色々な野菜で染める技術を学んだのです。
より豊かな色彩にしようと、2週間も染めるのに期間を費やしたこともあります。
今までに絶対やったことのない経験だけに、どの野菜が良いのか知るのは本当に大変なことでした。」
衣装のために何度も観ようと思える作品に
デュランは最後にこう語りました。
「正直に、始めるまではこの映画が人々にとってどれほど影響のあるものか実感していませんでした。
喜んで何度も観てくれるぐらい楽しませられるかプレッシャーだったわ。」
実写版「美女と野獣」衣装に関するトリビア!
黄金のドレスは制作に12,000時間!
ベルが舞踏会のシーンで着る黄金のドレスは、12,000時間かけて3,000フィートもの糸をデザイナーが縫い合わせて制作しました。2,160個のスワロフスキーのクリスタルが付いています。
村のベルはブーツを履いている!
村のシーンでフラットな黒いシューズではなく、ブーツを履いているのはエマ・ワトソンの発案です。
日本の公開日は2017年4月21日です。アニメーション版の衣装との違いにも注目です!
特に今年ベルのドレスを着ようと計画しているDハロ仮装者は、細やかなデザインなどチェックすべき箇所がたくさんありますね。
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