この記事では、アメリカ出身の映画監督ディー・リース監督のおすすめ映画をランキング形式でご紹介します。
海外の映画レビューサイトの得点を参考に、ディー・リース監督最高の作品をお伝えします!
Decider @「Pariah」
初の長編作品「Pariah」がサンダンス映画祭の最優秀作品賞ノミネート、黒人映画批評家協会の監督賞受賞。さらに2015年に公開されたテレビ映画「Bessie」がプライムタイム・エミー賞で12部門ノミネート、さらに最優秀テレビ映画賞を獲得するなど現在高い注目を集める映画監督がディー・リース。1977年生まれの40歳とまだまだ若い黒人女性監督です。
IndieWire @「Bessie」
2017年にはキャリー・マリガン、ギャレット・ヘドランド、ジェイソン・クラークらが出演する映画「Mudbound」が公開されます。
Shadow and Act @「Mudbound」
では、ディー・リース監督作品の中で、海外からの評価が高い作品はなにかー
今回の記事ではディー・リース監督作品を評価が高い順に紹介します。
ディー・リース/Dee Rees (1977年アメリカ出身)
IndieWire
1977年アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビル生まれの40歳。
2007年に製作された短編を86分に伸ばした映画「Pariah」がサンダンス映画祭の最優秀作品賞にノミネートし、さらにインディペンデント・スピリット賞など様々な映画祭やアワードでノミネートされます。
その後短編作品を撮影し、2015年には「ブルースの女帝」と呼ばれる伝説のブルース歌手ベッシー・スミスの半生を描いたテレビ映画「Bessie」を監督・脚本家として撮影。プライムタイム・エミー賞やゴールデングローブ賞などテレビ番組としては最も名誉の大きいアワードにノミネートし、その名が一気に広まります。
そして、2017年には第二次世界大戦に参加した兵が、地元の農園に帰還し、人種差別など古い慣習と戦う長編映画「Mudbound」が公開されます。
それではディー・リース監督の作品をご紹介します
今回作品を評価するにあたり海外最大の映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」を参考にしました。Rotten Tomatoesでは肯定的な評価をした%が作品の評価になっています。
ディー・リース/Dee Rees 監督おすすめ映画ランキング
77.5% ベッシー/Bessie
HBO.com
解説
ケーブルテレビ局HBOのテレビドラマ。アメリカ生まれの黒人女性であり、1920年代から30年代にかけて活躍した伝説的なブルース歌手ベッシー・スミスが「The Empress of the Blues(ブルースの帝王)」と呼ばれるまでを描いた伝記映画です。監督・脚本ともディー・リース。本作は批評家からも絶賛されプライムタイム・エミー賞で12部門ノミネート、最優秀テレビ映画賞を含む4つの賞を獲得しました。
あらすじ
アメリカ出身の若い黒人女性が「ブルースの女帝」と呼ばれるまで成長した姿を描いた作品。上半身を晒したりと体をはった主演クィーン・ラティファ迫真の演技にも注目。
- 公開:2015年
- キャスト:クィーン・ラティファ、マイケル・ケネス・ウィリアムズ、カンディ・アレキサンダー、モニーク、マイク・エップス
- 批評家の評価:89%/観客の評価:66%
主な受賞
プライムタイム・エミー賞
- 受賞:最優秀テレビ映画賞、撮影賞(テレビ映画部門)、作曲賞(テレビ映画部門)、音響編集賞(テレビ映画部門)
- ノミネート:監督賞(テレビ映画部門)、主演女優賞(テレビ映画部門)、脚本賞(テレビ映画部門)など
放送映画批評家協会賞
- 受賞:作品賞
- ノミネート:主演女優賞、助演女優賞
ゴールデングローブ賞
- ノミネート:主演女優賞(テレビ部門)
全米監督協会賞
- 受賞:監督賞
87.5% パーリア/Pariah
rickstexanreviews.com
解説
2007年に製作した短編映画「Pariah」を長編化した作品です。17歳のアフリカ系アメリカ人のレズビアンの少女が主人公。2011年のサンダンス映画祭で初公開。この作品でディー・リース監督はアフリカン・アメリカン映画批評家協会(
AAFCA)の最優秀自主映画賞、全米黒人地位向上協会(NAACP)イメージ・アワードで最優秀自主映画賞、黒人映画批評家協会の監督賞を受賞しました。 また、主演のアデペロ・オデュイエはインディペンデント・スピリット賞で主演女優賞にノミネートしています。
あらすじ
ブルックリンに暮らす17歳の少女アライクはレズビアンとしての自分に葛藤しますが、同じレズビアンの友人であるローラには心を開きます。しかし、ローラに影響され、レズビアンとしての服装や行動があからさまになるにつれ、家族や友人たちをも危険へと巻き込んでゆきます。
- 公開:2011年
- キャスト:アデペロ・オデュイエ、アアーシャ・デイビス、チャールズ・パーネル、キム・ワヤンズ、パーネル・ウォーカー
- 批評家の評価:93%/観客の評価:82%
主な受賞
アフリカン・アメリカン映画批評家協会(
- 受賞:受賞最優秀自主映画賞、最優秀パフォーマンス賞(アデペロ・オデュイエ)
- ノミネート:最優秀作品賞
ブラック・
- ノミネート:作品賞、監督賞、脚本賞、女優賞
黒人映画批評家協会
- 受賞:監督賞、脚本賞、最優秀自主映画作品賞、ブレイクスルー演技賞
- ノミネート:作品賞
インディペンデント・スピリット賞
- ノミネート:主演女優賞
全米黒人地位向上協会(NAACP)イメージ・アワード
- 受賞:最優秀自主映画作品賞
- ノミネート:最優秀女優賞
まだ長編映画は2作品しか公開されていませんが、ディー・リース監督の作品はすべてアワードにノミネートされており、今後最も注目すべき映画監督と言っても良いでしょう。
このサイトでは、今後もディー・リース監督に注目してゆきます。