2016年に最も興行収入が良かった監督とはー
アメリカで発行されている経済誌Forbesが、2016年に世界中で最も興行収入が良かった映画監督を調査し、TOP10を発表しました。
※実写映画の監督に限定。
今回の記事では、TOP10にランクインした監督、作品をランクごとに紹介します。
目次
10. ブライアン・シンガー 544億円
監督作品:X-MEN: アポカリプス
ブライアンにとって4作目となるX-MENシリーズ「X-MEN: アポカリプス」が2016年5月に全米公開。これでも2016年に公開されたスーパーヒーロー実写映画の中では低い方。
9. チャウ・シンチー 554億円
監督作品:人魚姫
外国人監督では唯一のTOP10入り。アジア歴代興行収入No.1を達成し、世界中で1億人が観賞しました。日本では1月7日より公開です。
8. ギャレス・エドワード 654億円
監督作品:ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
『スター・ウォーズ』の「アンソロジー・シリーズ」(スピンオフ)の第1作目が12月16日全世界同時上映。まだ『スター・ウォーズ』シリーズでは4番目の興行収入ですが、今後さらに伸びてゆくでしょう。
ちなみに1位は2015年に公開された「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」で2,070億円。今作はシリーズ2番目の興行収入になることが予想されます。
7. スコット・デリクソン 657億円
監督作品:ドクター・ストレンジ
スコット・デリクソン監督のマーベル・スタジオ製作映画「ドクター・ストレンジ」。全米公開は11月4日。日本公開は2017年1月27日。まだまだ興行収入を伸ばしてゆくでしょう。主演は海外TVドラマ「シャーロック」でお馴染みべネディクト・カンバーバッチ。
6. デヴィッド・エアー 746億円
監督作品:スーサイド・スクワット
圧倒的な批評家からの酷評にも関わらず、DCエンターテインメント製作の『スーサイド・スクワット』は莫大な興行収入をたたき出しました。
また、エアーは「ハーレー・クリーン」にスポットを当てたスピンオフ作品の監督を務めることも決定しています。
5. ティム・ミラー 783億円
監督作品:デッドプール
マーベルコミックを映画化した『デッドプール』はR指定の入った映画で過去一番の興行収入を達成しました。
4. ザック・スナイダー 873億円
監督作品:バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
スナイダー監督のスーパーマンシリーズ2作目となる本作は、批評家からの評価が高くありませんでした。
また面白いことに、スーパーマンシリーズでは最高の収入を得た一方、バットマンシリーズでは3番目の興行収入にとどまりました。
3. ジョン・ファブロー 967億円
監督作品:ジャングル・ブック
監督、そして役者としても活躍するジョン・ファブロー。ファブローがラドヤード・キップリングの小説を実写化した「ジャングル・ブック」は興行的にも成功し、また批評家からも高い評価を得ました。
ディズニーの実写映画化作品では「アリス・イン・ワンダーランド」の1,030億円に次ぐ2番目の興行収入です。
2. デヴィッド・イェーツ 1,104億円
監督作品①:ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(747億円)
監督作品②:ターザン:REBORN(357億円)
イギリス人監督デヴィッド・イエーツは、TOP10でただ一人2つのメジャー作品を撮影した監督です。
180億円の予算で製作された『ターザン:REBORN』は大当たりはしなかったものの、J.K.ローリング原作の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は予想どおり大ヒットを記録しました。
しかし付け加えるとすれば、今の時点で『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は、J.K.ローリングの「ハリー・ポッター」シリーズで一番低い興行収入となっています。それまで最下位だった『アズカバンの囚人』とは52億円の差があります。公開してから間もないので、果たして抜くことができるのでしょうか。
1. ルッソ兄弟 1,150億円
監督作品:シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
1位に輝いたのはルッソ兄弟、そして作品は「キャプテン・アメリカ」シリーズ2作目となる『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。今までの映画興行収入ランキングでも12位にランクインしました。
さらに2018年、2019年と「アベンチャーズ」シリーズを2本立て続けに監督し、公開することが決定しており、今後もさらなる躍進が見込まれます。今もっともホットな監督と言って良いでしょう。
"Top-Grossing Directors Of 2016:Russo Brothers Lead With $1.15B" Forbes