「エリザベート」「ファントム」出演に決定の元宝塚娘役、愛希れいかの評価・評判は?
歌唱力・ダンス・演技力など魅力を簡単に紹介!【ちゃぴを見たことない人向け】
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元月組娘役トップスターとして6年7ヶ月活躍した"ちゃぴ"こと愛希れいか。
東宝「エリザベート」エリザベート役、「ファントム」クリスティーヌ・ダーエ役と、宝塚退団後も大作ミュージカルのヒロインに抜擢され続けています。
宝塚ファンで"ちゃぴ"の存在はもちろんのこと、その魅力を知らない人は間違いなくいないでしょう。
ただ、普段宝塚を見ないミュージカルファンは、
「エリザベート役に抜擢された"愛希れいか"ってどんな人?歌は上手いの?特徴は?」
と思っている方もいることと思います。
そこで、
今回は元宝塚トップ娘役"ちゃぴ"こと愛希れいかの評判や、私が考える魅力についてご紹介します。
歌唱力は「この1年で格段に上達した」
まず、愛希れいかの<歌唱力>です。
宝塚以外のミュージカルブログを見ると手放しで「上手い」と書いているケースがあるのですが、
「生で見たことあるのかな?」と疑ってしまうことがあります。
ちゃぴの歌唱力は、
「この1年で格段に上達した」
と言った方が正しいかと私は思っています。
※おそらく、宝塚ファンは「上手い」と一言で表現することはしないと思います。
具体的には、退団公演「エリザベート」を通して一気に上達しました。
正直、私はちゃぴって歌は苦手分野なのかな、と思っていました。特に高音だと上ずるというか、不安定になる感じが否めない…。
だから、『エリザベート』が決まった時、すこーし不安だったんです。だって「私だけに」とかなかなかの高音が必要とされるじゃないですか。
元々男役さんだった愛希れいか、高音で上ずる、音程が不安定になる、時々声ががさつく感じがありました。
※むしろ、個人的には低い音程の時の(ドスの効いた?)男役っぽい感じが好きでした。
退団公演前の2017年の全国ツアー「鳳凰伝」「CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-」、大劇場公演「カンパニー」「BADDY」でも、ちゃぴの魅力はスタイリッシュな見た目の美しさ、緩急のあるバリエーション豊かなダンス、キュートな笑顔。
決して歌ではありませんでした。
※「歌唱力」ばかりは感じ方とか、捉え方の問題なので、個々で評価が若干異なると思います。
それだけに愛希れいかが退団公演で「エリザベート」に決定した時、
正直私は不安しかありませんでした。
「私だけに」キーの高い曲です。
声量の必要な曲です、、、
「エリザベート」の会見発表で「私だけに」を歌ったときは正直この不安が的中しました。
https://youtu.be/Qh7YdgU_bIs
しかし、ここがちゃぴの凄いところです。
でも、舞台の真ん中で堂々と歌声を響かせるちゃぴを観た時、すごく感動しました!ものすっっっっっごく歌上手くなってるじゃん!と!!
不安だった「私だけに」の高音も音程をビシビシ決めていて、声量もしっかりあって。何か気迫すら感じました。
ここまで仕上げるのに、本当にたくさんの苦労と練習を積んだんだろうなぁ、としみじみ。
宝塚を出ても、「ミュージカル女優」として第一線で活躍していける、そんな確信を持ちました。
トップ在籍6年の集大成エリザベート。
おそらく本人も歌に不安があったのでしょうか、苦労して練習したのでしょう。
本番ではおそらく多くの宝塚ファンが抱いていた<歌唱力への不安>を完全に打ち消し、魂の歌声を聞かせてもらいました。
「歌唱力はそんなすぐに向上しないのでは?」と私の頭でっかちな考えを吹き飛ばしてくれました。
※愛希れいかの退団公演「エリザベート」感想記事もぜひチェックしてみてください。
おそらく、今回の東宝「エリザベート」エリザベート役でも、見事な「私だけに」を披露してくれるでしょう。
あとは、退団公演並みの魂の音楽を届けてくれるかどうか。
偉そうで申し訳ないですが、
東宝でも「守りに入らなければ良いな、攻めて攻めて攻めまくって欲しいな」
と思います!
ダンス is 愛希れいか
よく、宝塚娘役だと
- 「踊りの人」
- 「歌の人」
- 「演技の人」
というくくられ方をするのですが、
愛希れいかは断然「踊りの人」です。
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あ、ちなみに、私が愛希れいかが退団して一番残念だったのは、愛希れいかのレビューが見られなくなること。
<1時間ずっと愛希れいかのダンスだけを見られる>
そんな時間がなくなってしまうことでした。
※劇団四季ですが、バレエやモダンダンスのスキルが生きる「パリのアメリカ人」で見てみたいなぁ。
さて、ダンスの実力に関しは、「ちゃぴってダンス上手いよね」っていうレベル感ではなく、
「ダンス is 愛希れいか」
です。
言葉が足りないのですが、
「身体からリズムが自然と生み出されている」
と言いますか、躍動感に満ち溢れています。
また、顔が小さく、娘役にしては長身(167cm)なので、スタイリッシュでかっこいい。
そして、踊るときになると、可愛い顔が時々、
「元男役です!」と言わんばかりに凛々しくなる
のがたまらないんですよね。
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こんな可愛い娘がめちゃめちゃ、凛々しくなります。
ぜひ、「エリザベート」でちゃぴのことが好きになったミュージカルファンは、「BADDY-悪党は月からやって来る-」見て欲しいと思います。
ちなみに、「エリザベート」「ファントム」全く踊るシーンないです、、、
え?!
「踊りの愛希れいか」ですので、「エリザベート」「ファントム」大目に見ていただければと思います。
また、ダンス以外にも次にご紹介する<演技力>という武器もあるのでぜひちゃぴエリザ&クリスティーヌ・ダーエを!
愛希れいかのもう一つの魅力、それは憑依的な演技力
演技上手です。憑依タイプなのか、
マリー・アントワネットから、エリザベート、トゥーランドットから高崎美波(カンパニーのキャラクター)。
西洋から東洋、歴史上の人物から現代の可愛いヒロインまで、
ときにキュートに、ときに狂気的に、魂が乗り移ったように演じ分けられます。。
あと花總まり様と一緒で、娘役として主演公演をやるぐらいですので、主役として作品をオーガナイズできる力があります。
3歩後ろから相手を立たせるだけしかできないといった、
<キャパシティの狭さ>は皆無
です。
これはトータルのミュージカルスキルがあるからこそできる賜物ですね。
あと圧倒的に主人公タイプです!
ちゃぴの凄いところの一つに、「圧倒的好感度」があると思うんです。女性ファンからも男性ファンからも好かれる。サバサバしていて媚びてる感も無くて、可愛いのにカッコいい!みたいな。芸事にもストイックで、もはやアスリートを応援する感覚に似ている(笑)
舞台中央に立った時の、舞台全体を掌握するような気迫とか、本当にすごいです。
怒りに満ち触れるシーンとか、鬼のような形相になるときもあります。
こんな可愛い娘なのに。
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ギャップにやられます。
さて、今回は愛希れいかの評価・評判を宝塚で見たことがない人向けにご紹介しました。
ミュージカル「エリザベート」チケット発売は東宝ナビザーブの抽選が3月5日から。
宝塚の"生きる伝説"的な娘役である花總まり様、そして現代に新しい娘役像を生み出してくれた"ちゃぴ"こと愛希れいか。
どっちのエリザも見逃せないですね!