2018年2月16日に日本で公開されるミュージカル映画「グレイテスト・ショーマン」。
ヒュー・ジャックマン主演、その他にもザック・エフロンやミシェル・ウィリアムズ、ゼンデイヤなどが出演している注目作品です。
ところで、2017年に公開されたあのミュージカル映画覚えてます?
そういえば、今年の2月に同じく日本で話題になったミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」は覚えているでしょうか?
アカデミー賞では史上最多となる14部門ノミネートを果たした近年稀に見るミュージカル映画成功作です。
「グレイテスト・ショーマン」「ラ・ラ・ランド」って似てる?
正直、「グレイテスト・ショーマン」と「ラ・ラ・ランド」がどことなくカブっていたり、違いとか似ているところとかが気になる方が実際に多いと思います。
Googleで「グレイテスト・ショーマン」を検索すると、検索窓のリストに「ラ・ラ・ランド」と出てきますからね。
多くの人が「グレイテスト・ショーマン」と「ラ・ラ・ランド」って何が違うの?
と気になっているのです。
そこで!今回の記事では、「グレイテスト・ショーマン」と「ラ・ラ・ランド」で違うこと・共通することをまとめました。
大前提!
大前提ですが、まず
「グレイテスト・ショーマン」も「ラ・ラ・ランド」も同じくミュージカル映画です。
ここだけは最初にはっきりさせておきましょう。
それでは、違うこと(異なること)から先にお伝えします。
「グレイテスト・ショーマン」と「ラ・ラ・ランド」で異なること
監督の経歴が違う
- 「グレイテスト・ショーマン」の監督はマイケル・グレイシー。PVやCMのヴィジュアル・エフェクトを手がけてきたクリエイター。今作が初監督作品。
- 「ラ・ラ・ランド」の監督はデミアン・チャゼル。32歳ながらアカデミー監督賞も獲得している生粋の映画監督・脚本家・プロデューサー。
「グレイテスト・ショーマン」の監督はマイケル・グレイシー
オーストラリア出身のマイケル・グレイシーは「Will Young Live in London」などのプロデューサー、ブラック・アイド・ピーズやジェニファー・ロペスのPV、トヨタやサムスンのCMを手がけてきたヴィジュアル・エフェクトの専門家です。
長編映画の監督としては「グレイテスト・ショーマン」がデビュー作となります。
また、実写映画版「NARUTO -ナルト-」を手がけることも決定しています。
「ラ・ラ・ランド」の監督はデミアン・チャゼル
1985年アメリカ生まれ。ハーバード大学の視覚環境学部で映画製作を学んだエリートで、卒業後2009年にミュージカル映画「Guy and Madeline on a Park Bench」でデビュー。
2014年公開「セッション」がアカデミー賞で5部門ノミネート。さらに、「ラ・ラ・ランド」ではアカデミー賞では史上最多の14ノミネートを果たしました。
今まで携わった全映画の脚本を手がけており、「セッション」では脚色賞、「ラ・ラ・ランド」では脚本賞にノミネートされるなど脚本家としても才能を発揮するまだ32歳の映画監督。
注目ポイントとテイストが違う
映画の注目ポイント
- 「グレイテスト・ショーマン」はヴィジュアル・エフェクトを極めた監督が作るので、ヴィジュアルに注目。
- 「ラ・ラ・ランド」は脚本家としての髙い才能を持つ監督が作るのでストーリーに注目。
テイストの違い
- 「グレイテスト・ショーマン」はPVを手がけた監督が生みだすパワフルかつゴージャス感。
- 「ラ・ラ・ランド」は監督が影響を受けたフレンチミュージカルをオマージュしたおしゃれなサウンドと色使い。
「グレイテスト・ショーマン」の予告編
オーストラリア出身の演出家・映画監督といえばバズ・ラーマン。バズ・ラーマン監督の「ムーラン・ルージュ」「華麗なるギャツビー」のようにゴージャスな演出が「グレイテスト・ショーマン」でも観られそうです。
「ラ・ラ・ランド」の予告編
「ラ・ラ・ランド」がオマージュした映画との比較はこの記事を参考にしてみてください。
作曲家が違う
- 「グレイテスト・ショーマン」は楽曲はベンジ・パセク&ジャスティン・ポールのコンビ。背景音楽はディズニー「ジャングル・ブック」「ハンナ・モンタナ ザ・ムービー」「アイアンマン2」などを手がけたジョン・デブニー。
- 「ラ・ラ・ランド」は「セッション」を手がけたジャスティン・ハーウィッツ。
しかし、「グレイテスト・ショーマン」のサウンドトラックをチェックしたら、プロデューサーにジャスティン・ハーウィッツの名がありました。
そうです、「ラ・ラ・ランド」の作曲家です。「グレイテスト・ショーマン」の楽曲は若干「ラ・ラ・ランド」の影響を受けているかもしれません。
出演者の経歴が違う
- 「グレイテスト・ショーマン」はミュージカル映画・舞台出演経験を持つキャストが多いのが特徴。
- 「ラ・ラ・ランド」はミュージカルや舞台経験の少ないキャストを起用しているのが特徴
「グレイテスト・ショーマン」キャストの主な舞台歴
- 「The Boy from Oz」でトニー賞を獲得したヒュー・ジャックマン
- 「ハイスクール・ミュージカル」のザック・エフロン
- 「キャバレー」でサリー・ボウルズ役を演じたミシェル・ウィリアムズ
- 「レ・ミゼラブル」テナルディエ夫人役のカーラ・セトル
- 歌手のゼンデイヤ
脚本家が違う
- 「グレイテスト・ショーマン」はミュージカル映画「シカゴ」の脚本や、実写版「美女と野獣」「ドリームガールズ」の監督として知られるビル・コンドン。そしてテレビドラマの台本を手がけるジェニー・ビックス。
- 「ラ・ラ・ランド」は監督のデミアン・チャゼル。
まとめると
「グレイテスト・ショーマン」はゴージャスでパワフルな近年のハリウッド的ミュージカル映画
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「ラ・ラ・ランド」はおしゃれでポップなフレンチミュージカル映画
「グレイテスト・ショーマン」と「ラ・ラ・ランド」で共通すること
歌詞を手がけた人が同じ
- 「グレイテスト・ショーマン」の劇中歌で歌詞を手がけるのはベンジ・パセックとジャスティン・ポールのコンビ。
- 「ラ・ラ・ランド」の劇中歌で歌詞を手がけたのもベンジ・パセックとジャスティン・ポールのコンビ。
どちらのミュージカルもベンジ・パセックとジャスティン・ポールのコンビが歌詞を手がけますが、作曲家は「ラ・ラ・ランド」の場合ジャスティン・ハーウィッツ、「グレイテスト・ショーマン」ではベンジ・パセックとジャスティン・ポールなのでメロディー・曲の雰囲気は異なります。
ベンジ・パセックとジャスティン・ポール
ベンジ・パセックとジャスティン・ポールがの出会いはミシガン大学。大学在学中にコンビを組み、2012年オフ・ブロードウェイ上演の「ドッグファイト」でアウター・クリティクス・サークル・アワードの作曲賞にノミネート、さらに2013年のトニー賞では「A Christmas Story: The Musical」で作曲賞にノミネート。
2017年はコンビにとって飛躍の年となり、映画「ラ・ラ・ランド」の劇中歌『City of Stars』でアカデミー作曲賞を受賞(『Audition』でノミネート)。
また、ミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」でトニー賞の作曲賞を獲得しました。
ベンジ・パセックとジャスティン・ポールのおすすめ楽曲
「ディア・エヴァン・ハンセン」より『Waving Through a Window』
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「ディア・エヴァン・ハンセン」より『Anybody Have a Map?』
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「ラ・ラ・ランド」より『Audition (The Fools Who Dream)』
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公開日が近い
- 「グレイテスト・ショーマン」は2018年2月16日(金)
- 「ラ・ラ・ランド」は2017年2月24日(水)
「グレイテスト・ショーマン」も「ラ・ラ・ランド」も2月に日本公開。
2作品で共通する点の方が少ないですが、どちらの作品もミュージカル界でトップに君臨するクリエイターたちが作り上げた大作には違いありません。
ぜひ、「ラ・ラ・ランド」を観た方は2018年公開の「グレイテスト・ショーマン」と比較してみてください。
また、どちらの作品も観てない方は、まず「ラ・ラ・ランド」をぜひ観てみてください。