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フランス映画 映画

映画『エタニティ 永遠の花たちへ』あらすじ・評価【オドレイ・トトゥ主演】


映画『エタニティ 永遠の花たちへ』のあらすじ、評価、公開情報そして映画の魅力などをまとめてお伝えします。

「アメリ」「ココ・アヴァン・シャネル」のオドレイ・トトゥ主演、村上春樹作「ノルウェイの森」を映画化したベトナム出身のトラン・アン・ユン監督が送る「100年を超える愛のつながり」を描いた作品『エタニティ 永遠の花たちへ』がフランス映画祭2017で日本初公開されます。

また、2017年秋にはシネスイッチ銀座などで上映される予定です。

 

予告動画






 

『エタニティ 永遠の花たちへ』おすすめの理由・見るべき理由【評価】

正直なところ「『エタニティ 永遠の花たちへ』は海外で高い評価を得ている」とは間違っても言えません。しかし、それでもこの映画には見るべき理由がいくつかあると考えています。

そこで、私がこの映画をおすすめする理由を〈監督〉〈キャスト〉〈テーマ〉の3つの視点からご紹介します。

①〈監督〉トラン・アン・ユン監督最新作

本作は2016年に「Éternité」の題名でフランスで上映されたトラン・アン・ユンの最新作です。

トラン・アン・ユンは30代前半にして映画「シクロ」でヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞したベトナム出身の映画監督です。前作「Norwegian Wood/ノルウェイの森」でもヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞の候補に残りました。

 

トラン・アン・ユン監督の特徴

私の感想ですが、〈人間の本質=0〉を映像にする感覚が研ぎ澄まされた監督だと思っています。生へのヴィヴィッドな感性が鋭く残る若い時に撮影した「青いパパイヤの香り」「シクロ」。とても静かで、鮮やかなゆったりとした映画です。しかし、人間の本質が無であることを肯定してしまうような破壊力を持っています。

 

②〈キャスト〉現代フランスを代表する女優が3人も出演

また、キャストにはオドレイ・トトゥ、「アーティスト」で新人女優ペピー・ミラー役を演じたベレニス・ベジョ、そしてクエンティン・タランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」で数多くのアワードにノミネートしたメラニー・ロランと現在のフランス映画界を代表する女優が3人そろっています。

オドレイ・トトゥが出演した映画「アメリ」ファンの皆さん、あの「アメリ」がミュージカル化されていますよ。

ミュージカル版「アメリ」の解説~ブロードウェイ新作品【日本初記事】

 

③〈テーマ〉エタニティ/Éternité

題名の「Éternité」とは日本語で「永遠」という意味だということはご存知でしょう。純粋に題名が良いので見に行きたくなります。

また、「Éternité」と聞くとアルチュール・ランボーの詩が思い浮かぶのは私だけではないでしょう。

Elle est retrouvée. Quoi ? - L'Eternité. C 'est la mer allée. Avec le soleil. 

〈また見つかった、 何が、永遠が、 海と溶け合う太陽が。〉小林秀雄

フランスのゴダール監督の作品「気狂いピエロ」でも最後のシーンでこの一節が挿入されます。

トラン・アン・ユン監督の「シクロ」には「気狂いピエロ」の主人公フェルディナンのように全身を青いペンキで塗りたくるシーンがあります。明らかにゴダール作品へのオマージュであり、題名「Éternité」もフランスで暮らしたトラン・アン・ユンらしい発想だなと思います。

元からこの題名で作品を撮りたかったのかもしれませんね。

@「気狂いピエロ」のラストシーン




 

あらすじ

では、『エタニティ 永遠の花たちへ』のあらすじをご紹介します。原作は小説家アリス・ファーニーの「L'Élégance des veuves」、英訳すると「The Elegance of Widows」。「Widows」とは未亡人のことです。

ストーリー・ネタバレ

舞台は19世紀、しかし衣装や家の装飾、飾りなどから判断できるくらいで、時代劇のような時代性を強く感じる作品ではありません。

物語はオドレイ・トトゥ演じるブルジョワの娘ヴァランティーヌが子どもだった時代からはじまります。ヴァランティーヌは広い庭を持つ綺麗な屋敷で育ちます。

※リー・ピンピンのカメラワークが冴え渡る美しいシーンにも注目。

ヴァランティーヌは結婚し、6人もの子供を授かります。しかし、その多くが戦争や原因不明の病気により若くして命を失います。

そして、ストーリーは唯一生き残った息子アンリと妻であるマチルダにスポットが当たります。マチルダは継母であるヴァランティーヌと同じくたくさんの子供に恵まれます。そして親友であるガブリエルと夫のチャールズも同様でした。

The Hollywood Reporter

彼女たちはぞれぞれ試練を背負い、大切なものを失いますが、それと同時に見えない何かを確実に得てゆく、繋げてゆきます。

何度見ても命の誕生は奇跡的に思え、そして何度見ても死は予測できず突然やってくる。親から子へと、そして子が成長しさらに命が受け継がれてゆく奇跡を描いた作品だとも言えます。

 

評価

アメリカのエンタメ誌Varietyの記事から、映画『エタニティ 永遠の花たちへ』への感想をご紹介します。

"女優たちが演じる女性それぞれに一貫して生と死の物語があります。また「Éternité」は強い感受性で描かれた、瞑想的で、優雅な雰囲気の映画です。私は嫌いではありません。

光り輝く春の朝、美しい庭に面したカフェに座り、決してこない朝食を待っているような気持ちになるでしょう。"

また、"会話なく描いた印象的な死の場面や、スローモーションで描かれる愛らしい子供、金色の太陽に照らされた無邪気な大人たち"とトラン・アン・ユン監督の世界観が引き続き味わえることにも言及しています。




 

公開情報

トラン・アン・ユン監督の最新作『エタニティ 永遠の花たちへ』は6月22日からはじまるフランス映画祭2017で日本初上映されます。

公開日は6月25日(日)10:10@有楽町朝日ホールです。

フランス映画祭2017公式サイト

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