スピルバーグによるリメイク版「ウエスト・サイド・ストーリー」のキャスティングが明らかになってきましたので。
ここで、一度情報をまとめたいと思います。
目次
良い意味で悪い前評判がくつがえされる
スティーヴン・スピルバーグ(「ジュラシックパーク」「シンドラーのリスト」)監督、トニー・クシュナー(「ミュンヘン」「リンカーン」)脚本によるリメイク版「ウエスト・サイド・ストーリー」のキャスティングが先日次々と明らかになりました。
正直、ミュージカルファンからは「ウエストサイドストーリーをリメイクしても、前作は絶対に越えられない」という声もあると思います。私もその一人でした。
しかし、公開オーディションで30,000人の中から選ばれたマリア役、トニー賞ノミネートのアニタ役など、スピルバーグがネームよりも実力重視でのキャスティングをしたことで、良い意味で前評判が壊れてきています。
トニー役は「ベイビー・ドライバー」のアンセル・エルゴート
アメリカ出身の25歳アンセル・エゴートが主人公トニーに決定しました。
「ダイバージェント」ケイレブ・プライアー、「ベイビー・ドライバー」ベイビー役でご存知の方も多いと思います。
高校では「ヘアスプレー」などでメインキャストとして出演し、オフ・ブロードウェイでは「リグレット」にも出演していました。
「ansel elgort sing」とYouTubeで検索すると本人がアップした動画が結構出てきます。
※「ラ・ラ・ランド」より『City of Stars』をカバーするアンセル・エゴート。
アニタ役にはトニー賞ノミネートのアリアナ・デボーズ
アニタ役には、ブロードウェイミュージカル「Summer: The Donna Summer Musical」でトニー賞の助演女優賞にノミネートされたアリアナ・デボーズ。
2019年に日本でも上演されるミュージカル「ピピン」のブロードウェイ公演では、アンダースタディのリーディング・ロールでした。
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また、アニタの恋人であり、マリアの兄であるベルナルドには「ビリー・エリオット」ビリー役でトニー賞を獲得したデヴィッド・アルバレス。
さらに、「ハミルトン」国内ツアーのアンサンブル、ジョシュ・アンドレス・リベラがチコ。
マリア役には新人17歳のレイチェル・ジグラー
そして、マリア役には17歳のニュージャージー州出身の新人レイチェル・ジグラー。2018年1月に募集がかけられたラテン系を対象にしたオーディションで、見事にマリア役を射止めました。
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※レイチェル・ジグラーの歌う「a star is born」
以前発表されたアンセル・エゴート演じるトニーの相手役を務めます。
前作アニタ役のリタ・モレノも出演
また、キャストにはミュージカル界のレジェンドであり、前作でアニタ役を演じオスカーを獲得したリタ・モレノが出演予定です。
リタ・モレノは、今回ドクに代わる新しいキャラクターのヴァレンティナを演じる予定です。
キャスティング経緯:プエルトリコ、ラテン系のアメリカ人を対象に
キャスティングの経緯ですが、
監督スピルバーグと、キャスティングディレクターのシンディ・トランはプエルトリコ系、ラテン系を対象に、キャスティングを行いました。
ちなみに、デボーズとリベラはプエルトリコ系。アルバレスとジグラーはそれぞれキューバとコロンビア系のアメリカ人です。
「アメリカにいる驚くほど優秀なヒスパニックのコミュニティから素晴らしい才能を集められてとても嬉しいよ」こうスピルバーグは語っています。
振付はNYCBの振付家ジャスティン・ペック
また、映画の振り付けはニューヨーク・シティ・バレエ団のダンサー兼振付家であるジャスティン・ペック。彼は2018年のトニー賞でも「回転木馬」で振付賞を獲得しています。
もともと「ウエスト・サイド・ストーリー」はバレエの振り付けを数多く取り入れた作品として有名ですが、リメイク版でもその方向性は変わらないようです。
最後に、ジグラーが演じるマリアが気になる方は、彼女が以前に舞台で演じたマリアの動画をチェックしてみると良いかもしれません。