佐藤優「資本主義の極意」を3分で理解する①~ビジネスマン必見!

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今回は、元外務省主任分析官である作家・佐藤優さんが書いた「資本主義の極意」を一章3分で理解できるように4つの記事にまとめました。この本は、現代社会において資本主義が引き起こす問題に根本から追求してゆく本です。読めば資本主義の仕組みが手に取るようにわかります。

通学や通勤途中で簡単に読めますので、どうぞご覧ください。

資本主義の極意―明治維新から世界恐慌へ (NHK出版新書 479)

 

あらすじ

この本は、「マルクス経済学」の論理を用いて、日本における資本主義の論理を解説する本です。

 

 

序章 資本主義を日本近代史から読み解く

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現代日本の状況

  • 競争社会によるプレッシャーからの「うつ病」
  • 「勝ち組がほとんどいない」深刻な格差社会
  • 女性雇用の困難
  • 教育格差
  • 年金の減少

=「資本主義の限界」だが資本主義に代わるシステムはないので、「資本主義」の内在的論理を学ぶ必要がある。

 


 

 

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そこで用いるのが「マルクス経済学」

「マルクス経済学」は近代以降の商品経済(古代、中世は宗教や文化が社会を動かしていた)の成立そのものから解明してゆく学問。

 


 

 

 

 

「マルクス経済学」と、「マルクス経済学」をさらに掘り下げた「宇野経済学」による商品経済の徹底解説

「価値」と「使用価値」は異なる

※「価値」=貨幣と交換できる商品の値段(本なら「1,000円」)
※「使用価値」=商品の有用性(ボールペンなら「書くこと」)

 

例:AさんはBさんに、「手持ちのボールペン10本と、Bさんの本を交換しよう」と交渉する。

つまり、Aさんはボールペン10本の「価値」と、本の「使用価値」は同じだと考えている。逆にBさんは本の「価値」とボールペンの「使用価値」が同じであれば交換するし、釣り合わなければ断る。

 

この場合、売ろうとしている商品の「価値」は、相手の持っている商品の「使用価値」で表現される。それだと、ほとんどの商品は交換できなくなる。なので様々な商品と交換できる「一般等価物=貨幣」が必要となる。

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人はカネを崇拝するようになる

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ひとたび「一般等価物=貨幣」が生まれると、「カネがあれば商品を買える、でも商品があるからといってカネと交換できるかはわからない」という非対称が生まれる。

本来使わなければ意味のない「一般等価物=カネ」なのに、「カネ」自体に価値があるように思えてくる(物神崇拝)。

そして、人々はカネを増やすために「カネ→商品→カネ+剰余価値」にする。

 

この時、「カネ」は儲けるための元手(もとで)=「資本」になる。これを持つ人を「資本家」という。

 

「労働力の商品化」によって資本主義社会が生まれる。

資本家が「労働者の労働力」を商品として買う。

「カネ→労働者の労働力(商品)→カネ+剰余価値」が社会全体に張り巡らされると、商品とカネによって社会全体が動き始め、資本主義社会になる。ここには「すこしでも給料を上げたい、同僚を蹴落としても出世したい、自分の子供を偏差値の高い学校に進学させたい」という欲望が根底にある。

 

そして、「剰余価値」は資本家が手に入れるものなので、資本主義社会では労働者に「カネ」しか入り続けない構造になっている。→いくら稼いでも給料は上がらない。

 

「労働力の商品化」が起こるために必要な二つの自由。

  • 自由な移動
  • 土地や生産手段を持っていないこと

 

賃金の決め方(三つ)

  • 衣食住
  • 労働階級を再生産するお金(養育費)
  • 自分への教育費

 


 

 

ここからは、日本における資本主義の形成を歴史を追って解説してゆきます。

 

第1章 日本資本主義はいかに離陸したか?ー「明治日本」を読み解く極意

 

「貨幣の統一と銀行の役割」

明治新政府発足当初、国内に複数の種類の貨幣が流通していた。政府発行の紙幣も信用が低いので、貨幣制度を「円・銭・厘」に統一した。これが1871年「新貨条例」。通貨単位が統一されたことで、政府は近代的な貨幣制度へと踏み出したことになる。

 

「インフレ政策からデフレ政策へ」

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インフレ政策(大隈重信)

1887年に西南戦争が発こる。

戦費調達や殖産興業(政府がお金を出費して工場を建て、産業を発展させる)のために不換紙幣(金や銀と交換できない紙幣)を増発。

→インフレになる。=物価が高くなるのに、税金は同じ金額しか政府に入ってこない。

 

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デフレ政策(松方正義)

当時、銀貨1円を買うのに紙幣1.5円だった。それを、紙幣1円にして銀貨と紙幣を釣り合わせる。そうすることで、不換紙幣を買い取り、逆に銀貨と交換できる兌換紙幣を発行する(銀本位制の確立)。

また、「官から民へ」という動きが加速する。例えば、官営で経営していた工場や鉱山を三井、三菱など(「政商」という)の民間へと払い下げてゆく。そして民間に資本が蓄積されはじめる。会社設立ブームが起こり始める。

 


 

 

ここで日本の潜在的「労働力」が生まれます。

 

松方正義のデフレ政策によって、価格が低下した土地を農民が手放し、農民は都市に流れ込んでくる。

「労働力の商品化」が起こるために必要な二つの自由。

  • 自由な移動
  • 土地や生産手段を持っていないこと

 

でも、地主は残る。

よってイギリスのように完全に資本主義化された社会を対象にしたマルクスの「資本論」をそのまま日本に適用することはできない。

日本固有の資本主義社会形態がある。

 


 

 

とういうことで次回は、

第2章 日本資本主義はいかに成熟したか?ー「恐慌の時代」を読み解く極意

 

です。




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