「ペール・ギュント」浦井健治主演の感想
2017年12月6日のプレビュー公演を観てきました!今回は本音の感想をご紹介します。
感想!
行ってきました!浦井健治主演。ヤン・ジョンウン演出。イプセン原作「ペール・ギュント」。
感想をザーーっとお伝えします!
上演時間3時間10分。ミュージカルぐらいの覚悟を持ってお腹ならないように!
19時からのプレビュー公演。
サイトで調べたら上演時間が3時間10分と知る。絶対お腹空くな!と思い近くのセブンイレブンでウィーダーインを2つ買ってゆきました。
音響トラブル発生!開演30分おし
劇場ではパンフレットの他に浦井健治グッズも少し売っています。
暗転。いざ開演!.....
しかし、時間が過ぎても幕が開かず、明転。
アナウンスが入り、「テクニカル上のトラブルがありまして...」と開演が遅れるとのこと。
とりあえず、トイレに行く。世田パブのトイレとロビーって舞台上の音声が聞こえるんですよね。たまにこういう劇場あります。
そしたら、怒号が聞こえるではありませんか。
「観客バカにすんじゃねーよ!!!」
いやいや、聞こえてますよ!的な。
結局音響のトラブルと原因が判明。30分からの開演と伝えられる。
客席は22時30分終演ゆえの「帰れるかしら...」でザワザワ。
すると25分くらいに浦井健治の「どうも!ペールでーす!!」。
客席湧く。そうだよ、みんな浦井健治が早く見たかったんだ。
ペールギュントテクニカルの都合で30分おし、舞台上の声がロビーに聞こえ、観客バカにすんじゃねーよ!!!出てけー!って怒号。
からの
どうもペールでーす!お待たせしてごめんなさーい!あと5分後ねー
の浦井健治のリカバリー力の高さ。会場湧く。ペールギュントの人生のよう
— ACS@星組ベルリンわが愛 (@arisugawahana) 2017年12月6日
ちなみに、怒号の原因は劇場スタッフの私語のようです。yacchattane。
補足させて下さい。一階席の方はご存知だと思うのですが、あの男性が激怒していたのは、テクニカルトラブルとは無縁のクレームです。(トラブルと分かる前、定刻通りに照明が落ちたのに、隣に座った劇場のスタッフが私語を続けていたことに対するクレーム。出てけ!は、その女性スタッフに対して) https://t.co/BqC2cHJhwk
— みみ(μ傾噺右スノ部垢) (@account_miu) 2017年12月6日
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内容はイプセン原作「ペール・ギュント」の世界を現代に移した演劇作品
ペール・ギュントってオペラのイメージが強かったです。
イプセンというだけで「ああ苦手そうだわ」と思う人もいるでしょう。まさに自分。
しかし、演出はふっとんでいるのだけど、内容はとても分かりやすかった。
超簡潔に言えば。ペールという青年の人生をかけたアドベンチャー。
もう少し詳しく言えば⇓
ペールがトロールという種族のプリンスと結婚したり。超貧乏になったり。超金持ちになったり。預言者になったり。人を殺めてしまったりする。
しかし、善いことをして死ぬでもなく、悪いことをして死ぬでもないペール。
何とか生き延びて老人になったペールが出会ったのは、極端な生き方をせずに生きてきた人間をボタンの材料に溶かしてしまう職人。
なんとかペールは自分が極端に生きてきたこと証明しようとするが…
この作品で描かれている事を解釈してみた
多くの人がキリストのように善いことをして死ぬとか。犯罪者のように悪いことをして死ぬなんて無理じゃないですか。
ペールみたいに波乱万丈に生きてもなんとなく死なずに生きのびてゆく。
かといって「自分の末路がボタン」なんて嫌じゃないですか?
ボタンですよ?しかも、同じような他人と溶け合ってボタンになるんですよ?
結局人間の多くは自分の死に満足を得たいんです。
でもどうやって満足を得るかですよ。
そうしたら、今の中途半端な自分自身を受け入れるしかないんです。もしくは、今の中途半端な自分でいいんだよって言ってもらうことです。それしかできないと受け入れる。
それをあるがままに流れる川から悟ったのがシッダールタ。
老いても自分を想っていてくれた純真な女性(今は老婆)ソルヴェイの存在だったのがペール・ギュント。
救いってスゲー!
なかなかハチャメチャな舞台。最後にハッとなります。
正直、途中まではこう思いました。
ペールギュントは、浦井健治がキスをしたり。生の胸を揉んだり。毒霧したり。ブリーフ姿で目隠しプレイする舞台だった。
— ACS@星組ベルリンわが愛 (@arisugawahana) 2017年12月6日
まじで、浦井健治というかペールの人生がすごいんだわ、これが。
冗談はさておき、一応良かった点をまとめてみました。
冗談はさておき、ペールギュント面白かった。第一にペールギュントの人生が激しすぎる。その人生の機微を浦井健治が見事に表現。第二にマルシア。第三にペールギュントに訪れた許しの大きさにハッとなった。音響等テクニカルはプレビューだからまぁ…。
— ACS@星組ベルリンわが愛 (@arisugawahana) 2017年12月6日
ちなみに、今回の浦井健治の演技がツボに入りすぎて、私の勝手に演劇大賞2017・主演男優賞にズバっと浦井健治が入りむ。
勝手にミュージカルアワード2017。主演男優賞。浦井健治#ペールギュント
主演女優賞。元男役トップ早霧せいな#幕末太陽傳
歌曲賞。井上芳雄「アイス・キャッスルに別れを」#グレートギャツビー
作品賞。ファインディングネバーランド#勝手にミュージカルアワード2017
— ACS@星組ベルリンわが愛 (@arisugawahana) 2017年12月6日
あと、2018年平昌五輪のオープニング総合演出。本作の演出家ヤン・ジョンウンです。
たぶん屋台的オリエンタルになります。
最後に一言。マルシア最高!演技上手すぎやろ!!!
韓国語と日本語が混じった舞台。だけど、詩的な舞台だから違和感がない。マルシアうまい。浦井健治最高。#ペールギュント
— ACS@星組ベルリンわが愛 (@arisugawahana) 2017年12月6日
ザーーっと駆け抜けましたが、チケットまだ余っているので、ぜひ観劇をおすすめします!
公演日:2017年12月6日(水) ~ 12月24日(日)
劇場:世田谷パブリックシアター
料金:S席8,800円 A席5,400円