ディー・リース監督の最新映画『マッドバウンド/Mudbound』がアカデミー賞最有力候補に!
インディペンデント映画『パーリア』や、伝説のブルース歌手ベッシー・スミスを描いたテレビ映画『ベッシー』などで数多くの賞を受賞してきた40歳の女性監督ディー・リースの最新作『マッドバウンド/Mudbound』。
この記事では、『マッドバウンド/Mudbound』のキャストやあらすじ、公開日、またディー・リース監督についてあらゆる情報をお伝えします。
『マッドバウンド/Mudbound』のあらすじ&キャスト
2017年サンダンス映画祭で初公開された映画『マッドバウンド/Mudbound』。サンダンス映画祭はユタ州のスキーリゾートであるパークシティにて毎年1月に開催されます。
2017-2018年シーズンのアカデミー賞の対象となる作品が初めて公開される映画祭であり、世界的な知名度も高い映画祭です。このサンダンス映画祭で初公開されたのがディー・リース監督の『マッドバウンド/Mudbound』。観客、批評家からとても高い評価を得ました。
今までディー・リース監督の映画は評価は高いものの日本では公開されてきませんでした。
しかし、本作は日本でも公開されるでしょう。評価が高いだけでなく、今回のキャストは映画「トロン/レガシー」の主人公サム・フリン役を演じたギャレット・ヘドランド。「17歳の肖像」でアカデミー主演女優賞にノミネートしたキャリー・マリガン、ジョナサン・バンクスなどのハリウッドスターが参加しています。
ここでは映画『マッドバウンド/Mudbound』のあらすじ、キャストについてご紹介します。
『マッドバウンド/Mudbound』のあらすじ
『マッドバウンド/Mudbound』は第二次世界大戦から地方のミシシッピに帰ってきた二人の男が農業に携わる中で、その土地にはびこる人種差別との戦い、戦争で味わった心の傷から回復してゆく姿を描いています。
1940年代アメリカの農産業界に隠された差別や、農作業から脱することのできないジレンマ、行き場のない荒涼な大地など、アメリカの見えない姿が映画を通して現われてきます。
『マッドバウンド/Mudbound』のキャスト紹介
ギャレット・ヘドランド/ジェイミー・マカラン
1984年アメリカ生まれの32歳。2004年映画「トロイ」パトロクロス役で映画デビュー。2010年に「トロン/レガシー」の主人公サム・フリン役に抜擢。「PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜」ではフック役を演じています。
キャリー・マリガン/ローラ・マカラン
1985年イギリス生まれの31歳。2005年の映画「プライドと偏見」で映画デビュー。2008年にはチェーホフの演劇「かもめ」でブロードウェーデビュー。2009年公開の「17歳の肖像」でアカデミー主演女優賞ノミネート。その他に、「ドライブ」アイリーン役や「華麗なるギャツビー」デイジー・ブキャナン役があります。
ジェイソン・クラーク/ヘンリー・マカラン
1969年オーストラリア生まれの47歳。キャスリン・ビグロー監督「ゼロ・ダーク・サーティ」や「華麗なるギャツビー」ジョージ・ウィルソン役、「エベレスト 3D」では主人公のロブ・ホール役を演じています。
ジョナサン・バンクス/パッピー・マカラン
1947年アメリカ生まれの70歳。海外ドラマ「ブレイキング・バッド」のマイク役として有名。本作ではミシシッピで農業を営む農家のパッピー・マカラン役を演じます。
ジェイソン・ミッチェル/ロンセル・ジャクソン
1987年生まれの30歳。ヒップホップ・グループ『N.W.A.』を描いた映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」でイージー・イーを演じ、批評家から絶賛。「キングコング: 髑髏島の巨神」や2017年公開の映画「デトロイト」に出演。
メアリー・J. ブライジ/フローレンス・ジャクソン
1971年アメリカ生まれの41歳。アルバム「Love & Life」「The Breakthrough」「Growing Pains」で全米チャート1位などクイーン・オブ・ヒップホップ・ソウルと呼ばれるアーティスト。
『マッドバウンド/Mudbound』の監督&公開日
ディー・リース監督の映画『マッドバウンド/Mudbound』はネットフリックスが映画に関する権利を獲得しています。インターネットでの配信になるのか、映画館での配信になるのか現在はまだ確かな情報がリリースされていません。
ここでは、映画『マッドバウンド/Mudbound』の監督、公開日に関する情報をご紹介します。
ディー・リース監督について
1977年アメリカ生まれの40歳。17歳のアフリカ系アメリカ人の少女が抱える同性愛の問題を描いた映画「パーリア」がロサンゼルス映画祭の観客賞を受賞。さらに2015年に公開されたテレビ映画「ベッシー」がエミー賞の監督賞や脚本賞にノミネート。
HBO.com
今回の『マッドバウンド/Mudbound』はサンダンス映画祭で初公開され、批評家から高い評価を得ており、2018年に開催されるアカデミー賞でのノミネートが予想されています。
『マッドバウンド/Mudbound』の公開日について
約11億円で製作された映画『マッドバウンド/Mudbound』の権利は、ネットフィリックスが約14億円で購入しました。ストリーミング配信の会社なので、インターネット上で公開されるのか、それとも劇場公開なのかはまだ未定です。
今までにネットフィリックスが配信したドキュメンタリー作品「ヴィルンガ」「ニーナ・シモン~魂の道」「ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ 自由への闘い」はアカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にノミネートしてきました。
また、ネットフィリックスで配信されたアフリカの内戦を描いた映画「ビースト・オブ・ノー・ネーション」はヴェネチア国際映画祭で金獅子賞にノミネートしています。
映画『マッドバウンド/Mudbound』は評価が高く、海外映画ファンサイトの「2017年度アカデミー作品賞候補」で必ず上位にランクインしています。
このサイトでは今後も映画『マッドバウンド/Mudbound』の最新情報をお届けしてゆきたいと思います。