華優希の次期娘役トップ就任から考える、「娘役トップ就任」のニュースに特段興奮しない理由
※ファンにとっては「今更?」と思う記事かもしれません。
100期の華優希が花組娘役トップに就任しましたね。
仙名さん退団後は、「娘役トップ不在になるのでは?」という声が一番強かったと思いますが、月組同様一気に娘役の若返りをした形になります。
今回のトップ就任によって、明日海りおのトップ在籍が伸びるのか、
それとも華優希を残したまますぐ次期トップに交代するのか。
華優希と次期トップを組ませるのか。
オールS級の逸材舞空瞳をどうするのか...
などなど、付随して大きな?がファンの間に残されました。
が、今回の娘役トップ就任に対して、驚きも、感動も、絶望も、あまり感じない自分がいるのはなぜでしょうか。
「この娘役なら、トップなるよね!!」がない
少し考えてみたのですが、
それは宝塚人事の典型とも言える、
「舞台上での実力を無視した娘役トップ就任システム」のせいに他なりません。
「この娘役なら、当然トップなるよね!!」
みたいな「納得感」がないのです。
「娘役は舞台上の実力は二の次」の嘘
「そもそも娘役は舞台上の実力は二の次、いかに男役トップ立てられるか」の嘘ですが、
娘役が男役トップを立てるための存在であるのであれば、
舞台上の実力でトップの足を引っ張るような娘役こそ否だと思うのです。
男役に助けられることで、男役の株を上げる、といっても常に一緒にいるわけでもない。
スターを見るだけが宝塚の楽しみじゃない
そして、スターを見るだけでなく、
作品を楽しみに劇場に訪れているヅカファンも多いはず。
ヒロインという歌や演技のパートが多い重要な役にはできる限り、
- 与えられた役を歌から演技まで丁寧に表現できるオールラウンダー
- 一芸がずば抜けているスペシャリスト
こんな娘役が配置されて欲しいのではないでしょうか。
そのためなら、私は落下傘も若手の大抜擢もありだと思っています。
現在の娘役であれば、有沙瞳、遥羽らら、潤花、舞空瞳といった娘役が上記の条件に当てはまるでしょうか。
今回、花組の娘役トップに就任した華優希は、女性からも愛される可愛い顔、雰囲気という特徴があります。
これも一つのスペシャリティでしょう。
ただ、歌や演技力という、作品ないし役の質を高めるという意味でのスキルに関する評判はそこまで高くないように思えます。
私自身、
「当然、実力的にはトップ娘役になるよね」
といった印象は正直あまり感じられないのが事実です。
演じ手によって質が落ちることのない宝塚歌劇になって欲しい
有沙瞳、遥羽らら、潤花、舞空瞳といった娘役の逸材がトップに就任し、
何より、どんな作品でも演じ手によって質が落ちることのない宝塚歌劇になって欲しいと思う方も一定数いるのではないでしょうか。