海外ディズニーランドの社長が今後さらなるマーベルのアトラクションを増やす方向へ。
東京ディズニーランド&シーにマーベルが登場するのもそう遠くはない!ウォルト・ディズニー・パーク&リゾートのマーベルアトラクション計画の最新情報をお届けします。
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今年5月に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のアトラクションが誕生
アメリカ初のマーベルをテーマにしたアトラクション「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー - ミッション:ブレイクアウト!」が2017年5月27日、ディズニー・カルフォルニア・アドベンチャーに誕生しました。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス」の全米公開が5月5日。映画の公開を待ってオープンしたことになります。
タワテラと同じ構造のアトラクション
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー - ミッション:ブレイクアウト!」はロケット・ラクーンがコレクターの手中に陥ったガーディアンズを助け出すストーリーの、垂直落下型アトラクションです。
東京ディズニーシーにも「タワー・オブ・テラー」という同じタイプのアトラクションがあります。
上海にもアイアンマンのアトラクションが登場
また、上海のディズニーランドには映画『アイアンマン』をテーマにしたアトラクション「アイアンマン・エクスペリエンス」が今年の1月11日に誕生しました。
ディズニー・パークの代表より次のリニューアル計画が明らかに
ウォルト・ディズニー・パーク&リゾートの社長であるボブ・チャペクはトワイライトゾーン・タワー・オブ・テラーをリニューアルしたオープニングの際のコメントで、興味深い発言をしています。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー - ミッション:ブレイクアウト!の誕生はきわめて重要な出来事です。
ディズニー・カルフォルニア・アドベンチャーにとても有名なスーパーヒーローが登場し、ウォルト・ディズニー・イマジニアリングとの力強いパートナーシップを見せることができました。
次に何が起こるのか非常に楽しみにしています」。
次のアトラクションはまだ明らかになっていませんが、マーベル作品の巨大な世界観やイメージを再現できる力をディズニーが持っていることが、さらに今後もマーベルのアトラクションを増やす意向であることが明らかになったのです。
マーベルのアトラクション誕生まで
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー - ミッション:ブレイクアウト!」の映像を撮影したのは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」そして続編となる「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」の監督ジェームズ・ガン。
アトラクションの映像には「ガーディアンズ」フルメンバー
映像にはクリス・プラット(スター・ロード)、ゾーイ・サルダナ(ガモーラ)、デビッド・バウティスタ(ドラックス)、ヴィン・ディーゼル(グルート)、ブラッドリー・クーパー(ロケット)が登場します。
アトラクションの映像は続編の製作中に撮影されました。
映画よりも言葉を強調させ、スピーディーに
監督ジェームズ・ガンは、映像の編集からアトラクション内で展開される6つのストーリーを選ぶまで、つまりプロジェクト全体に関わりました。
「アトラクションを手がけた監督や脚本家は映画のエキスパートです。彼らがこのような新しいメディアにチャレンジするとき、映画でしか見せてこなかったものを具現化してみせるのです。
彼らにとって非常に開放的なプロジェクトなのです」。
こうボブ・チャペクは語ります。
さらにジェームズ・ガンはアトラクションと映画の違いについてこう語っています。
「映画館の観客に話しかける時、彼らは座り、そしてストーリーに耳を傾ける姿勢になっています。
しかし、アトラクションで観客はストーリーよりもアトラクションを楽しんでいるのです。彼らは興奮し、ゾクゾクしています。
ゆえに、ストーリーを語る言葉は映画よりも強調され、スピーディーになっています」。
アトラクションを手がけるのはウォルト・ディズニー・イマジニアリング
世界中のアトラクションを手がけるウォルト・ディズニー・イマジニアリングはマーベルの完全な支持を得ることができました。
マーベル・スタジオの製作社長ケヴィン・ファイギはこのように語っています。
「マーベルコミックから『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』という作品を選び、そして映画とは異なるアトラクションというメディアで再現しようとする。このプロジェクトについてウォルト・ディズニー・イマジニアリングが手助けしてほしいと頼んできました。
私たちはストーリーやアイディアを共有しようとしたのですが、すでに彼らはあらゆることについて熟知していたのです」。
マーベルとディズニーの共存
マーベル作品にディズニーが関わることで危惧することがあるとすれば、ディズニーによってマーベル作品の世界観が壊されてしまうことでしょう。
しかし、ボブ・チャペクはそれぞれの作品の本質は変わらないと説明しています。
「私たちがすることは、すべてマーベルの中にある。決してマーベルをバニラアイス化させない」と語りました。
マーベルの香料だけを混ぜて全て同じディズニーの味にはしないと宣言しているのです。
日本のディズニーリゾート×マーベル
トワイライトゾーン・タワー・オブ・テラーからガーディアンズ・オブ・ギャラクシー - ミッション:ブレイクアウト!へのリニューアル期間は7か月。
同じ建物であれば、今後も人気の出なくなったアトラクションをマーベルのアトラクションとしてリニューアルするのは簡単に、素早くできそうです。
2018年〜2019年に注目!
マーベルは今年7月に「スパイダーマン:ホームカミング」を公開。
2018年5月にはマーベル・シネマティック・ユニバース〈フェーズ3〉の大きな山場となる「アベンジャーズ・インフィニティウォー」を公開します。
マーベルファンやメディアの注目が最高に集まる「アベンジャーズ・インフィニティウォー」にちなみ、世界中のディズニーランドに新しいマーベルのアトラクションが登場しても不思議な話ではありません。
そして、それがマーベルのアトラクションが未だにない東京ディズニーリゾートである可能性も高いと言えるでしょう。
ハロウィンのマーベル作品仮装も視野に
2017年のディズニーハロウィーン仮装ではマーベル作品の解禁はなりませんでした。
しかし、「マーベル作品は禁止」という説明が書かれていました。
あえてマーベル作品の名を出すということは、日本でもマーベルの人気が高まっている証拠です。
さらに、日本の東京ディズニーリゾートがマーベル作品と無関係ではないことが逆に明らかになりました。
東京ディズニーリゾートは世界唯一のフランチャイズ運営だが
日本のディズニーランドは世界で唯一、オリエンタルランドがディズニー社とフランチャイズ契約を結び運営しています。しかし、自由自在にオリエンタルランドがアトラクションやパレード、グッズを企画販売できるのではありません。
ショーやアトラクションの技術開発・演出に関してはウォルト・ディズニー・イマジニアリングの力を借りています。
アトラクションの運営に関しては、ウォルト・ディズニー・パークス・アンド・リゾーツの子会社であるウォルト・ディズニー・アトラクションズ・ジャパンがオリエンタルランドと協議の上で行っています。
オリエンタルランドの決定はウォルト・ディズニー・パークス・アンド・リゾーツからの承認を得る必要があります。さらにウォルト・ディズニー・パークス・アンド・リゾーツからオリエンタルランドに助言という形で新しいアトラクションの提案なども行われます。
海外で生まれたアトラクションが遅れて導入されるパターンが多いのはフランチャイズ契約ゆえなのです。逆に、遅れて開発されるゆえに、海外のアトラクションよりもパワーアップしていることもあります。
今後、ウォルト・ディズニー・パークス・アンド・リゾーツからの助言の中には、「マーベルのアトラクションを作る」という無視できない内容も含まれてくる可能性は高いです。
2020年のオリンピックへ向け、東京ディズニーランドでも大きな開発を行っています。
時代とともにアトラクション、ショーも変わりゆくディズニーリゾート。
いつの日かマーベル作品のアトラクションが当たり前の時代になっているのでしょう。