今回の記事では、『プライドと偏見』『つぐない』で有名なイギリス出身の映画監督ジョー・ライト作品を海外での評価が高い順にご紹介します。
海外映画レビューサイトでの評価を元にして、ジョー・ライト監督最高のおすすめ作品を発表します!
Yesmovies @「Pan」
『プライドと偏見』『つぐない』などのイギリスを舞台にしたシリアスな恋愛ものから、まるで劇を撮影しているかのような技法を採用した映画『アンナ・カレーニナ』、そしてファンタジー映画『PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜』など幅広いジャンルで活躍しているジョー・ライト監督。
Full Stop @「Anna Karenina」
初の長編作品である『プライドと偏見』では主役にキーラ・ナイトレイを起用し、ボストン映画批評家協会から最優秀新人賞を受賞。さらに、2作目となる『つぐない』ではゴールデングローブ賞の作品賞を受賞し、また監督賞にノミネートされました。
MovieWeb @「Atonement」
2017年11月にはアメリカで最新映画「Darkest Hour」が公開されます。本作は第二次世界大戦中にナチスのアドルフ・ヒトラーに対抗するイギリスの首相ウィンストン・チャーチルを描いた作品であり、2018年度のアカデミー賞でもノミネートが有力視されています。
geektyrant.com @「Darkest Hour」
そこで、今回の記事ではジョー・ライト監督作品を評価順にご紹介します。
ジョー・ライト(1972年イギリス生まれ)
www.whosdatedwho.com
1972年イギリス・ロンドン出身の現在44歳。
両親は人形劇場「リトル・エンジェル・シアター」の創設者。両親とともに人形劇をはじめたのがアーティストとして最初のキャリア。ロンドン芸術大学 の中のカレッジの一つであるキャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツで学んだ後に、セントラル・セント・マーチンズに入学。最後の1年間は奨学金をもらい短編映像を制作、その短編映像がいくつかのアワードで賞を獲得。
卒業後はミュージックビデオの監督として活動。2005年に初長編映画監督作『プライドと偏見』が公開。本作はキーラ・ナイトレイが主人公エリザベス・ベネット役を演じ、アカデミー賞4部門にノミネート。受賞こそなかったものの、ジョー・ライト監督の知名度は一気に上がります。
2007年に公開された『つぐない』がアカデミー賞7部門、ゴールデングローブ賞7部門ノミネート。ゴールデングローブ賞では作品賞に輝きました。
また、2012年にはロシアの文豪レフ・トルストイの名作「アンナ・カレーニナ」を映画化し、アカデミー賞4部門ノミネート。衣装デザイン賞で受賞を果たしました。
それではジョー・ライト監督の作品をランキングでご紹介します
今回作品を評価するにあたり海外最大の映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」を参考にしました。
ジョー・ライト監督映画ランキング
34% PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜
IMP Awards
Gruesome Magazine
解説
ジェームス・マシュー・バリーによる戯曲「ピーター・パン」をもとに、少年ピーターが永遠の少年となるまでを描いた作品です。
あらすじ
ロンドンの孤児院で暮らす少年ピーターは、母を探してネバーランドへ向かいます。困難を乗り越えピーターは母親に出会うことができるのか!?若きフック船長や女戦士タイガー・リリー、ティンカー・ベルなどなじみ深いキャラクターたちも登場。
- 公開:2015年
- キャスト:リーヴァイ・ミラー、ヒュー・ジャックマン、ギャレット・ヘドランド、ルーニー・マーラ、アマンダ・サイフリッド
- 批評家の評価:27%/観客の評価:41%
56% 路上のソリスト
IMP Awards
解説
スティーヴ・ロペスの原作を映画化したヒューマンドラマ。
あらすじ
ロサンゼルス・タイムズ紙の記者スティーヴ・ロペスと本しかないヴァイオリンを弾くホームレスの音楽家との実際にあった交流を描いた作品。
- 公開:2009年
- キャスト:ジェイミー・フォックス、ロバート・ダウニー・Jr、キャサリン・キーナー
- 批評家の評価:56%/観客の評価:56%
56.5% アンナ・カレーニナ
IMP Awards
AceShowBiz
解説
レフ・トルストイが1875年に発表した長編小説を映画化した作品。本作含め今までに7回もリメイクされています。
あらすじ
19世紀、帝政末期を迎えているロシアの社交界が舞台。美貌の持ち主アンナ・カレーニナは、愛情を持てない夫と恋人との間で揺れうごく恋の物語。
- 公開:2012年
- キャスト:キーラ・ナイトレイ、ジュード・ロウ、アーロン・テイラー=ジョンソン、マシュー・マクファディン
- 批評家の評価:63%/観客の評価:50%
68.5% ハンナ
IMP Awards
That Film Guy
解説
ジョー・ライト監督作品では珍しくアクションスリラー映画。主役ハンナを演じるのは『つぐない』で13歳にしてアカデミー助演女優賞にノミネートしたシアーシャ・ローナン。
あらすじ
元CIA工作員の父親によりフィンランドの山奥で人知れず暮らし、暗殺テクニックを叩き込まれた少女ハンナは過酷な戦いを強いられることに。
- 公開:2011年
- キャスト:シアーシャ・ローナン、エリック・バナ、ケイト・ブランシェット
- 批評家の評価:71%/観客の評価:66%
81.5% つぐない
IMP Awards
The Movie Man
解説
ゴールデングローブ賞と英国アカデミー賞の作品賞を受賞した映画です。アカデミー賞では7部門でノミネートしました。原作はブッカー賞作家イアン・マキューアンの「贖罪」。
あらすじ
幼い妹の嘘によって心を通わせる二人の仲は裂かれることに...1935年のイングランド、そしてその後の戦争を背景に二人の心のつながりを描いた恋愛映画です。
- 公開:2007年
- キャスト:キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイ、シアーシャ・ローナン、ベネディクト・カンバーバッチ
- 批評家の評価:83%/観客の評価:80%
87% プライドと偏見
IMP Awards
Bustle
解説
イギリスの女性作家ジェーン・オースティンが1813年に発表した小説「Pride and Prejudice」が原作。主人公エリザベス・ベネット役を演じたキーラ・ナイトレイはアカデミー主演女優賞にノミネートされました。
あらすじ
女性に相続権のない時代に、男に媚を売ったり見栄をはることなく生きる強い女性エリザベスと、プライドにあふれた男性ダーシーとの恋愛模様を描く。
- 公開:2005年
- キャスト:キーラ・ナイトレイ、マシュー・マクファディン、ドナルド・サザーランド、ジュディ・デンチ、ルパート・フレンド、キャリー・マリガン
- 批評家の評価:85%/観客の評価:89%
1位はジョー・ライト監督初の長編映画『プライドと偏見』でした。
アカデミー賞での監督賞ノミネート経験はまだありませんが、今年度のアカデミー賞では各メディアからノミネートの予想がされています。このサイトでも、今後もジョー・ライト監督作品に注目してゆきます。