ミュージカルにおける「ブラボー」の【タイミング】について
絶賛上演中の「レ・ミゼラブル」にて、「歌の直後にブラボーという掛け声があり、あまり集中できなかった」というTweetを見つけました。
そこで、ミュージカルにおいて「ブラボー」の掛け声はありか?なしか?また、タイミングについて考えてみたいと思います。
"劇中"でのブラボーは避けるべきという声が多い
ミュージカルはあくまでもコンサートとは異なり、「劇中歌」というように、ストーリーの中に歌があります。
劇場によって「劇中での掛け声をかけないように」というアナウンスもあるように、「ブラボー」という声はストーリーをぶった切ってしまいかねないことから、あくまでも"劇中"でのブラボーは避けるべきという意見があります。
オペラでも、
特にワーグナーのオペラなどは作曲家の意図を表現するために、一幕すべてを途切れることなく演奏する決まりがある。
参考:「正しいブラボーの叫び方」https://viva1213.exblog.jp/15128795/
とのことで、ストーリーを重視する作品では、歌が終わった後だとしても、それが作品中であれば掛け声が避けられるようです。
あーー今回ブラボーおじさんいたーーーー。アンコール中ならまだしも、本編中はやめてーーー
— タワテラオ (@tera_79) 2019年5月6日
今日はブラボーおじさんがいたなぁ。素晴らしい歌に対して発するのは解るけどそればかり毎回の如く言われるとまた…?と思ってしまう。ここぞって時だけにしてくれたら…っても彼にとっては毎回ココゾだったのかもですが。
特にBBHの後は余韻感じて欲しかった;アンジョの♪市民は来ない…に繋がるし。— Time (@1mytime) 2019年5月4日
福井バルジャンのBHHが本当に素晴らしかった分、その後のブラボーおじさんの声にまじで怒りを覚えた。
ロングトーンが終わってから、拍手が起きるまでの余韻をぶち壊しにしやがって。。。
まじでブラボーおじさん一生帝劇出禁にしてほしい。— S O (@poohsopooh) 2019年5月4日
やはり、「素晴らしい歌」に対しての賞賛は許せる反面、劇中はストーリーの流れを切ってしまうため避けた方が良いという声が多いです。
タイミングを見極めた「ブラボー!!」は劇場の雰囲気を盛り上げていたという声も
一方で、「ブラボー!!」という声が劇場の雰囲気を盛り上げていたという声もあります。
今日全体的に素晴らしい公演だったと思うけどお客さんのノリも良くて楽しかった ブラボー!!って言ってくれるおじさんと指笛してくれた人ありがとうw#レ・ミゼラブル
— はづき (@hazukis0721) 2019年5月4日
「ブラボー!!」と演者や作品を称賛することが悪いわけではなく、カーテンコールなど、作品が途切れるタイミングで盛り上げることはむしろ好感を持つ方が多かったです。
あくまでも、ブラボーは賞賛の声であり、そこに必然性を感じられないと、「悪目立ち」と感じられがちです。
作品の流れを途切れさせず、タイミングを見極めて「ブラボー」と声をかけることで、劇場の雰囲気を盛り上げる良い働きにもなっています。