2018年12月25日にイギリスが生んだロックバンドQueenの伝記映画が公開される!
この記事では、クイーンが1985年に参加した伝説的なチャリティーライブ『LIVE AID』までのロックバンドの道のりを描く映画「ボヘミアン・ラプソディ/Bohemian Rhapsody」のあらすじ&ネタバレ、公開日そしてキャストについてご紹介します。
BBC
映画「ボヘミアン・ラプソディ/Bohemian Rhapsody」のあらすじ&キャスト紹介
クイーンが結成したのが1973年。フレディ・マーキュリーが亡くなったのが1991年。そして名曲「ボヘミアン・ラプソディ」が生まれたのは実は1975年という早い時期でした。
「ボヘミアン・ラプソディ」が収録されたアルバム「オペラ座の夜/A Night at the Opera」が、クイーンにとってはじめてイギリスとアメリカのアルバムチャートで1位を獲得した作品だったのです。
つまり、「ボヘミアン・ラプソディ」はクイーンの集大成となる歌ではなく、むしろクイーンの原型の方に近い曲だと言えそうです。
ここでは、映画「ボヘミアン・ラプソディ/Bohemian Rhapsody」のあらすじと、キャストについてご紹介します。
実は、この映画は当初イギリス出身の俳優・コメディアンであるサシャ・バロン・コーエンが映画化しようとしていました。しかし、結局それは実現しなかったのです。その経緯も含め、映画「ボヘミアン・ラプソディ/Bohemian Rhapsody」のあらすじをご紹介します。
映画「ボヘミアン・ラプソディ/Bohemian Rhapsody」のあらすじ
監督はブライアン・シンガー、脚本は「博士と彼女のセオリー」のアンソニー・マクカーテン、またクイーン結成当初からのメンバーであるブライアン・シンガーとロジャー・テイラーが音楽プロデューサーに就任します。
創作上の意見の違いから映画化は消滅
サシャ・バロン・コーエンがクイーンの映画化をGKフィルムスに持ちかけたのが2010年。しかし、創作上の意見の相違から2013年に話は消えてしまいます。サシャ・バロン・コーエンはよりクイーン、そしてフレディ・マーキュリーをリアリスティックに描こうと考え、R指定での公開を念頭に置いていました。
R指定とは、特定の年齢以下では観ることが制限されてしまう指定です。たとえば、「R15+」とは「15才未満の方の観覧には適しておりませんので、ご覧になれません。 」という意味です。
しかし、クイーンはPG指定での公開を望んでいました。PG指定とは「12才未満および小学生の観覧には、親又は保護者からの助言や指導が必要になります。 」という意味です。
サシャ・バロン・コーエン版ではフレディ・マーキュリーが亡くなった後のクイーンまで描かれる
サシャ・バロン・コーエンはこう語っています、
「問題は私が考えるに、もちろんクイーンが何を望んでいるのか十分に理解しているつもりだが、もし自分の人生の物語を描かれるのに権利を行使することができれば、できる限り素晴らしく描いてもらうように権利を行使するだろう?ということだ。」
サシャ・バロン・コーエンは「ブーリン家の姉妹」の脚本家ピーター・モーガンのシナリオを元に映画化しようとしていました。このシナリオでは、ボーカルのフレディ・マーキュリーが1991年に45歳で亡くなった以降のクイーンも描かれます。
「暴露するよ、聞いてくれ。ボーカルがエイズで亡くなり、しかもバンドは続く映画なんて誰一人も観に行かないだろう。」とサシャ・バロン・コーエン自身が語っています。
あらすじはずばり、1985年のチャリティーライブまでの道のりが描かれる。
そういえば、ウエスト・エンドでクイーンをミュージカル化した作品「ウィ・ウィル・ロック・ユー」を観たことがありますが、全曲クイーンの音楽を使用したティーン向けのショーで、クイーンとのつながりは正直希薄でした。
MarkMeets
また、偉大なる振付家モーリス・ベジャールのフレディ・マーキュリーへのオマージュ作品「バレエ・フォー・ライフ」もフレディの人生を生々しく描くのではなく、あくまでもクイーンの音楽を使用してフレディにまつわる生と死のイメージをバレエと舞台美術で表現していました。
Jegy.hu
おそらくサシャ・バロン・コーエン版の映画は、同性愛、エイズなどを生々しく描く作品だったのかと思います。今までにない試みですが、おそらく現存するクイーンのメンバーはそうやって描かれることを良しとしないのでしょう。
2018年に公開される映画「ボヘミアン・ラプソディ/Bohemian Rhapsody」のあらすじはまだ正式に公開されていませんが、フレディの死までは描かず、解散危機に陥ったメンバーが再び一つになる1985年のライブ「ライヴエイド」で物語はフィナーレを迎えるようです。
https://youtu.be/AUSHK4B9-bo
名曲「ボヘミアン・ラプソディ/Bohemian Rhapsody」について
「ボヘミアン・ラプソディ」という一風変わった特徴的な歌を知らない人、聴いたことがない人がいるのでしょうか。この「ボヘミアン・ラプソディ」は1975年のアルバム「オペラ座の夜」にはじめて収録され、アカペラ、ハードロック、オペラ、バラードが組み合わさった非常に珍しい形式の曲です。まるで、ミュージカルを観るみたいにあらゆるジャンルの音楽が次々に登場し、また主人公がいて、そこに神がやってくるというストーリー形式になっています。
この曲には、「これはフレディ・マーキュリーの半生を歌詞にしたのだ。」とか、「マーキュリーのカミングアウトが暗示されている」だとか、様々な意見が交わされています。
たしかに、私もこの歌詞の登場人物にはモデルがあって、誰かの人生を歌にしたのだと考えていました。しかし、クイーンのメンバーでさえ真相は分からないようです。
クイーンのギタリスト、ブライアン・メイへのインタビュー
「なんのことかって? 僕らの誰もわからないよ。僕が知る限り、フレディはそのことについて話さなかったし、それを望んでもいなかった。そうあるべきだ。
彼の心の中には何か思うことはあったんだろうけど、彼はこういった魔法のかけらをスピンするのが大好きだった。現実を少し、ファンタジーを少しってね。誰かがそれを解き明かそうとしたって、上手くいくことはないよ。あの歌詞に何が込められているのか、知る由もないんだから」
ロジャー・テイラーへのインタビュー
「いつも訊かれるけど、答えはない」
barks.jp
つまり、クイーンの映画の題名が「ザ・クイーン」でも「レジェンド・オブ・クイーン」でもなく、彼らの数ある曲の中から「ボヘミアン・ラプソディ/Bohemian Rhapsody」選んだということは、ブライアン・シンガー監督自身が考える「ボヘミアン・ラプソディ」の意味や内容を映画を通して示すというチャレンジとして個人的には受け取れます。
「ボヘミアン・ラプソディ/Bohemian Rhapsody」」キャスト紹介
ラミ・マレック/フレディ・マーキュリー
GQ Magazine
1981年アメリカ生まれの35歳。「ナイト ミュージアム」では古代エジプトのミイラの王子アクメンラー役として出演。しかし、ラミ・マレックといえば海外テレビドラマ「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」。「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」の主人公エリオット・オルダーソン役で2016年にエミー賞の主演男優賞受賞、ゴールデン・グローブ賞の主演男優賞ノミネート。2017年のゴールデン・グローブ賞の主演男優賞にもノミネートしました。
USA Network
また、2017年公開のスピルバーグ監督作品「The Post」にも主演に抜擢されています。ただし!果たして歌えるのか?という最大の疑問が残ったままです。
(フレディ・マーキュリーの特徴であるひげを付けるラミ・マレック)
その他のキャスト
- ベン・ハーディ:ロジャー・テイラー(ドラマー)
- グウィリム・リー:ブライアン・メイ(リードギター)
- ジョゼフ・マゼロ:ジョン・ディーコン(ベースギター)
- アレン・リーチ:ポール・プレンター(フレディのマネージャー)
- ルーシー・ボイントン:メアリー・オースティン(フレディの長年の同伴者)
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映画「ボヘミアン・ラプソディ/Bohemian Rhapsody」の監督&公開日
監督はサスペンス映画「ユージュアル・サスペクツ」や「X-メン」シリーズの監督・脚本家として知られるブライアン・シンガーです。
ブライアン・シンガーきたか!という感じでしょうか。
監督ブライアン・シンガーについて
Deadline
ブライアン・シンガーといえば「ユージュアル・サスペクツ」そして「X-メン」。ケヴィン・スペイシーがアカデミー助演男優賞を獲得した「ユージュアル・サスペクツ」はクリスティー・アガサの「アクロイド殺し」を下敷きにしており、サスペンス・推理映画の中でも1、2を争うほど評価の高い作品です。
また、今までにマーベル作品「X-メン」シリーズ4作品の監督を務めています。
公開日について
映画「ボヘミアン・ラプソディ/Bohemian Rhapsody」の全米公開日は2018年12月25日です。2018年12月25日...「メリー・ポピンズ リターンズ」の公開日でもあります。
音楽グループの成功と挫折、そして復活を描く映画としてミュージカル映画「ジャージー・ボーイズ」が挙げられます。フォー・シーズンズの活動をミュージカル化した「ジャージー・ボーイズ」のように、ミュージカル形式で描かれるのかどうかが気になりますね。
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