2019年1月から8月まで劇団四季が1951年公開の映画『巴里のアメリカ人』をミュージカル化した「An American in Paris(パリのアメリカ人)」を日本版で上演!劇場はシアターオーブとKAAT神奈川芸術劇場。
公開オーディションも終了し、上演に向けて順調に動き始めています。吹奏楽でもよく演奏されるので、ミュージカルを知らなくても「パリのアメリカ人」は知ってる!という方も多いはず。
また、シアターオーブでの上演とのことで、アダム・クーパー主演のミュージカル「雨に唄えば」が思いつく人が多いのではないでしょうか。
1952年に公開されたジーン・ケリー&デビー・レイノルズ主演のミュージカル映画をミュージカル舞台化した作品です。
そして、「雨に唄えば」の1年前に公開されたミュージカル映画「パリのアメリカ人」を次は劇団四季がシアターオーブで上演します!
この記事では、ミュージカル「An American in Paris(パリのアメリカ人)」のあらすじ・ネタバレをご紹介します。
※1/26に観劇してきました、感想記事はこちら!
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ミュージカル版『パリのアメリカ人』あらすじ&ストーリー紹介
あらすじ&ネタバレ
舞台は第二次戦争終了後のパリ。
あるミステリアスで魅力的な女性に出くわしたアメリカ軍の兵士であるジェリー・マリガンは、この街に住み、兵士ではなく画家として絵画に情熱を捧げようと決めます。
そして、ジェリーの友人である作曲家アダム・ホッチバーグや、フランス人資産家の息子で歌手やダンサーを目指すアンリ・バウレルたちは戦争で味わった凄惨な過去ではなく、新しい輝いた未来に希望を抱きます。
ジェリーはあのミステリアスで魅力的な女性に再会し、互いに惹かれいます。彼女は、バレリーナのリザ・ダッサンという名前でした。リザに恋したジェリーは、自分が絵画に情熱をかけ、パリに住み着いたことが正しかったと思います。
しかしジェリーは、ジェリーとアダムがアンリにプロポーズするよう励ましていた女性こそがリザだったのだと気づくのでした。
それと同時に、ジェリーは金持ちのアメリカ人芸術支援者マイロ・ダヴェンポートと知り合います。彼女は、ジェリーの才能や容姿に惹かれ、彼を新しい戦後の復活を象徴する画家としてパリのアートシーンに登場させようとしていました。
リザは今まで付き合ってきたアンリにされたプロポーズへの責任感か、本心であるジェリーへの恋を選ぶのか悩みます。
それぞれが自分が抱えた運命や境遇を語る中で、リザがドイツによるフランス占領中にアンリと彼の家族に守られたことで恩義を抱いていることが明かされます。しかし、リザもアンリも、お互いを手放す時が来たことを察するのでした。
ある夜バレエ公演の幕が開きます。このバレエは、リザがパリで成功し、自由を勝ち得たアーティストとして舞台に立つことを象徴する舞台でした。そして、彼女は踊る中でジェリーのことを想うのでした。
ジェリーとリザ、セーヌ川で再会した二人の恋人。いつの間にかパリの美しい灯り、夜の街へ消えてゆきます。
予告&紹介動画
四季&ブロードウェイ版「An American in Paris(パリのアメリカ人)」
2019年に劇団四季が上演する「An American in Paris(パリのアメリカ人)」の原作は、1951年に公開された同名のミュージカル映画です。
また、元となるミュージカル作品は2015年にブロードウェイで上演されました。
ブロードウェイ版について(公演日程・受賞)
初演はパリのシャトレ座
ミュージカル「An American in Paris(パリのアメリカ人)」は、2014年12月にパリ・シャトレ座で初演を迎えました。2015年1月まで約1ヶ月の上演です。
ブロードウェイに登場したのは2015年4月
2015年4月からブロードウェイで上演されました。バレリーナ役のリザには、イギリス人バレエダンサーであるリアン・コープを起用しています。
ブロードウェイ版は2016年10月にクローズしましたが、2017年3月よりウエストエンドにて上演されている人気ミュージカルです。
日本では2019年1月より四季版として上演されます。
トニー賞 受賞&ノミネート
- 振付賞(クリストファー・ホイールドン)
- 照明デザイン賞
- 編曲賞
- 舞台デザイン賞
- 作品賞(ミュージカル部門)
- 主演男優賞(ミュージカル部門:ロバート・フェアチャルド)
- 主演女優賞(ミュージカル部門:リアン・コープ)
- 助演男優賞(ミュージカル部門:ブランドン・ウラノウィッツ)
- 助演男優賞(ミュージカル部門:マックス・ボン・エッセン)
- 脚本賞(ミュージカル部門:クレイグ・ルーカス)
- 演出賞(ミュージカル部門:クリストファー・ホイールドン)
- 衣装デザイン賞(ミュージカル部門:ボブ・クローリー)
※太字は受賞
曲目
一幕
- Concerto in F/コンサート・イン・F
- 「I Got Rhythm」/「アイ・ガット・リズム」:ヘンリー、アダム、ジェリー
- Second Prelude/セコンド・プレリィード:リズ、女性アンサンブル
- 「I've Got Beginner's Luck」/「アイブ・ガット・ビギナーズ・ラック」:ジェリー
- 「The Man I Love」/「ザ・マン・アイ・ラブ」:リズ
- 「Liza」/「リーザ」ジェリー
- 「S Wonderful」/「ス・ワンダフル」:アダム、ヘンリー、ジェリー
- 「Shall We Dance?」/「シャル・ウィ・ダンス」:ミロ
- Second Rhapsody/Cuban Overture/セコンド・ラプソディ/キューバン・オーバーチュア
二幕
- Entr'acte/アントラクト(オーケストラ)
- 「Fidgety Feet」/「フィジティ・フィート」:ジェリー
- 「Who Cares?」/「フー・ケア?」:ミロ、アダム、ヘンリー
- 「For You, For Me, For Evermore」/「フォー・ユー、フォー・ミー・フォエバー」:リズ、ヘンリー、ミロ、ジェリー
- 「But Not for Me」/「バット・ノット・フォー・ミー」:アダム、ミロ
- 「I'll Build a Stairway to Paradise」/「アイル・ビルド・ア・ステアウェイ・トゥ・パラダイス」:ヘンリー、アダム
- An American in Paris/パリのアメリカ人
- 「They Can't Take That Away from Me」/「ゼイ・キャント・テイク・アウェイ・フロム・ミー(誰にも奪えぬこの想い)」:アダム、ジェリー、ヘンリー
キャスト
ブロードウェイ版
- ジェリー:ロバート・フェアチャイルド
- リズ:リアン・コープ
- ミロ:ジル・ペイス
- アダム:ブランドン・ウラノウィッツ
- アンリ:マックス・ボン・エッセン
- マダム・バウレル:ベアン・コックス
四季版
- ジェリー:
- リズ:
- ミロ:
- アダム:
- アンリ:
- マダム・バウレル:
映画「巴里のアメリカ人」について
ミュージカル「An American in Paris(パリのアメリカ人)」の原作となった映画「巴里のアメリカ人」は、「ラプソディ・イン・ブルー」などで有名なアメリカ人ジョージ・ガーシュウィンが作曲したメロディーを使い、ヴィンセント・ミネリ監督&ジーン・ケリー主演でアメリカ人作曲家とフランス人女性との恋を描くミュージカル作品です。
映画版について
1951年に公開、監督はヴィンセント・ミネリ。ヴィンセント・ミネリ監督はフレッド・アステア主演「バンド・ワゴン」などハリウッドで数多くのミュージカル作品を手がけており、1958年には「Gigi」を映画化した「恋の手ほどき」でアカデミー監督賞を受賞しました。
また、キャストはジーン・ケリーとレスリー・キャロン。
ジーン・ケリーは「雨に唄えば」や、同じくパリを舞台にした「踊る大紐育/On the Town」にも出演しています。レスリー・キャロンは「恋の手ほどき」にも出演しています。
映画「巴里のアメリカ人」アカデミー賞 受賞&ノミネート
- 作品賞
- 脚本賞
- 作曲賞
- 美術賞
- 撮影賞
- 衣装デザイン賞
- 監督賞
- 編集賞
※太字は受賞
劇団四季版「パリのアメリカ人」のメイン&アンサンブルキャストは外部公開オーディションを実施します。バレエに自信がある俳優、ダンサーはぜひチャレンジしてみてくださいね!