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あゝ、荒野 寺山修司 映画

映画『あゝ、荒野』あらすじ・キャスト【菅田将暉×寺山修司】


ついに原作の刊行から51年の時が経ち、寺山修司の小説「あゝ、荒野」が実写化されます!

主演は今最も注目を集める俳優である菅田将暉と韓国人俳優ヤン・イクチュン。この記事では、映画『あゝ、荒野』のあらすじ、キャスト、公開日についてご紹介します。

@映画『あゝ、荒野』公式サイトより




映画『あゝ、荒野』を見る前に知っておきたい7つのこと


 

①2011年に松本潤&小出恵介主演で舞台化

2011年に蜷川幸雄演出、松本潤&小出恵介のダブル主演で舞台化もされた寺山修司原作の小説「あゝ、荒野」。互いに異なる理由からボクサーとしての道を進む男二人を描いた作品です。

 

②原作は寺山修司の同名小説

原作は寺山修司が1966年に刊行した小説「あゝ、荒野」。

また、小説「あゝ、荒野」の特徴は、各章がはじまる時に寺山修司の短歌が記載されている点です。例えば、かの有名な歌「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや」が第一章の序文に書かれています。

また、寺山修司だけあってストーリーの面白さ以上に、心に訴える何かが読書後に残ります。クライマックスのバリカンと新宿新次の試合、倒れる寸前でバリカンが垣間見る景色、荒野とは一体なんなのか。物語以上に、心にするどいパンチを浴びたように形而上学的な問いが残る作品なのです。

 

③主演は日本と韓国の注目俳優

バリカン役は監督作品「息もできない」でロッテルダム国際映画祭の最優秀作品賞に輝いたマルチに活躍するヤン・イクチュン、新宿新次役は「共喰い」「そこのみにて光輝く」などで数多くの賞に輝いた菅田将暉です。

 

④物語は2021年の新宿歌舞伎町

物語はかつての新宿ではなく、東京オリンピック後2021年の東京です。

 

⑤小説の主人公はバリカン

映画版や舞台版では新宿新次に嵐の松本潤、そして俳優の菅田将暉を起用しているので「あゝ、荒野」の主人公は新宿新次だと思われがちですが、原作となる小説「あゝ、荒野」の主人公はどちらかといえばバリカン。

最後のクライマックスで殴られ続けるバリカンは後楽園ボクシングジムのリング上に消えてゆきます。バリカンを殴り続けるボクサーの名は新宿新次。この話は、寺山修司が「共作者兼批評家」と呼んだ新宿歌舞伎町という一つの街に葬られる男の物語でもあるのです。



映画『あゝ、荒野』あらすじ&キャスト

映画『あゝ、荒野』の見所は原作が寺山修司の小説、そして日本と韓国を代表する俳優が共演する点です。

ここでは、映画『あゝ、荒野』のあらすじとキャストについてご紹介します。

あらすじ

主人公の名はバリカンと新宿新次

吃りで赤面対人恐怖症、家出をしてボクシングジムへ入門したバリカン。また母親に捨てられ、少年院あがりの美しくたくましい肉体を持った新宿新次。この二人は新宿歌舞伎町、裏通りの寂れたボクシングジムで運命の出会いを果たします。

 

物語は2021年の新宿歌舞伎町

映画『あゝ、荒野』の物語は寺山修司が小説を執筆した1960年代ではなく、2021年の新宿歌舞伎町です。つまり、東京オリンピックが終了した後の日本、新宿を描く作品なのです。

映画のポスターはおそらくゴールデン街でしょう。新宿歌舞伎町も今ではゴジラの大きな像で特徴的なTOHOシネマズ新宿ができたりと綺麗になりました。しかし、ゴールデン街にはかつて寺山修司が「世界で一番好きな町」と呼んだ時の歌舞伎町の匂いがあります。

進んで行く日本と、時が進まず止まっている日本。どちらの日本も描かれる。つまり、これは主人公である二人に投影されるのでしょう。

 

憎むことを覚えなければ勝ちぬけない世界だがバリカンは...

壮絶な過去を背負った二人がボクシングを通して自分と向き合います。

しかし、『「憎む」ことだけが栄進の道につながる拳闘の世界では「一ばん多く憎んんだもの」にチャンピオンという称号が与えられる』。

そんな世界で、バリカンはついに憎むという感情を理解できないまま新宿新次との試合を迎えるのでした。

 

クライマックスが強烈な作品

新宿新次の繰り出すパンチを表現するために「十七発、十八発」と数字で表現されたクライマックスが強烈に深い印象を与える作品です。

 

ヤン・イクチュン&菅田将暉紹介

@映画『あゝ、荒野』公式サイトより

バリカン:ヤン・イクチュン

1975年韓国生まれの41歳。2002年より役者として映画に出演後、2005年「ながめる」で監督デビュー。さらに、2009年公開の映画「息もできない」では主演、監督、脚本、プロデュースとすべてをこなし、アジア映画を中心とするアワードである東京フィルメックスで最優秀作品賞と観客賞受賞、キネマ旬報ベスト・テンの外国映画ベスト・テン第1位と外国映画監督賞受賞、オランダのロッテルダムで開催される国際的なアワードであるロッテルダム国際映画祭で最優秀作品賞受賞など数々の映画祭で受賞を果たしました。

また西川美和監督「夢売るふたり」や宮藤官九郎監督「中学生円山」などの日本映画にも出演しています。

 

新宿新次:菅田将暉

1991年大阪生まれの26歳。

2008年ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストに残り、芸能事務所トップコートに所属。

2009年から2011年まで「仮面ライダー」シリーズに出演。2013年青山真治監督の映画「共喰い」で17歳の男子高校生役を演じ、日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。

さらに翌年には映画「そこのみにて光輝く」大城拓児役などで数多くのアワードで受賞し、2016年には合計9作の映画に出演しました。




 

映画『あゝ、荒野』監督&公開日

寺山修司原作の『あゝ、荒野』を監督するのはテレビ作品で数々の功績を残してきた岸喜幸。2016年には映画「二重生活」が公開されています。

また、本作は前篇と後篇の2部作となっています。しかも、後篇は前篇公開の2週間後に公開されます。ここでは、監督と公開日、そして上映される映画館についてご紹介します。

監督:岸善幸(きし よしゆき)

「情熱大陸」などのテレビ作品に携わった後、演出として参加したNHK特集ドラマ『ラジオ』が国際エミー賞 テレビ映画部門ノミネート、シカゴ国際映画祭テレビ賞長編テレビ映画部門金賞を果たします。

映画監督としては2016年公開の「二重生活」が初作品。

 

公開日

映画『あゝ、荒野』は前篇と後篇の2部作になっています。

前篇の公開日

2017年10月7日です。

後篇の公開日

2017年10月21日です。

 

映画館(上映館)

東京では新宿ピカデリー、MOVIX昭島で上映されることがすでに決定しています。その他の上映予定の映画館に関しては公式映画サイトをチェックしましょう。

@映画『あゝ、荒野』公式サイトより


 

人は心から憎むことができるか、できないならどうするのか

最後に私の本作品の感想ですが、人を心から憎むことができないバリカンの物語だと思っています。新宿歌舞伎町という金と欲が渦巻く世界と、「愛するために、愛されたい」と願うバリカンの心が対比されることで、最終的にはどちらの人間的な世界にも属することのない荒野が見えるという作品だと思っています。

今後も、このサイトでは映画『あゝ、荒野』の最新情報をご紹介します。

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